全日本選手権スーパーフォーミュラは18日、鈴鹿サーキットで第1戦の公式予選が行われ、赤旗中断を経て残り時間3分で争われたタイムアタックを制した山本尚貴(TEAM無限)がポールポジションを獲得した。
Q1:
午前のセッションよりも強くなった日差しのもと、気温19度、路面温度31度というコンディションのもとで13時50分より始まった予選Q1には、参戦する19台が参加。開始直後から各車のアタックが行われ、まずは山本、小暮卓史(DRAGO CORSE)とホンダ勢が上位を占める形でセッションは折り返しを迎える。
その後、各車とも一旦ピットへと戻り、残り5分を切ったところで再びアタックが過熱していく。チェッカーに向けてタイムが更新されていくが、ここでも山本が1分38秒756をマークしてトップに。2番手に野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続き、小暮、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と4番手までをホンダ勢がキープ。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)の5番手がトヨタ勢のトップとなった。
一方、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)というスーパーGT開幕戦ウイナーのふたりは、15番手、16番手に並んでこのQ1で予選を終えることに。17番手のベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)に続き、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、中山雄一(KCMG)もここで予選を終えている。
Q2:
続いて14時20分より始まった7分間のQ2も、開始直後からほとんどのマシンがコースイン。塚越広大(REAL RACING)を先頭にアタックが行われていった。
ここでもチェッカーに向けて続々とトップタイムがマークされていったが、ここで首位に立ったのは1分38秒598をマークしたカーティケヤン。2番手にはチームメイトの野尻が続き、3番手に山本。ここでもホンダ勢が上位を占めた。トヨタ勢は、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)の4番手がトップとなった。
一方、Q2敗退ラインとなる9番手にはジェームス・ロシター(KONDO RACING)が入るとともに、スーパーフォーミュラ初戦となる可夢偉が10番手と予選Q2敗退を喫することに。11番手の塚越に続き、伊沢、小暮、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)もQ3進出はならなかった。
Q3:
そして14時37分から始まった7分間の予選Q3には、カーティケヤン、野尻、山本、オリベイラ、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)という8名が進出。
ただ、各車が本格的なアタック入りはじめた残り約2分というタイミングで、国本がデグナーふたつめでクラッシュ。国本は自力でマシンを降りたものの、車両回収のためセッションは赤旗中断となる。
その後、14時47分から残り時間を3分としてセッション再開。一貴を先頭に7台全車がコースへ向かい、計測1周のみでポールポジションが争われる展開となる。ここで渾身のアタックを見せた山本は、1分38秒585のトップタイムをマーク! 一旦中断となった予選、なおかつ計測1周目という状況ながらこの日を通しての最速タイムをマークし、2番手にコンマ3秒弱の差をつけて見事にポールポジションを決めた。
2番手には予選Q2もトップタイムで終えるなど速さを見えたカーティケヤンが続き、この2台のみが1分38秒台をマークするとともに、予選トップ2をホンダ勢が占めた。3番手にロッテラー、4番手に石浦が並び、昨年王者の一貴は5番手スタートとなった。
スーパーフォーミュラは19日(日)の午前9時5分から30分間のフリー走行が行われ、15時より決勝レースが行われる予定だ。