KYGNUS SUNOCO Team LeMans
#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14

2014年SUPER FORMULAシリーズ
第1戦(鈴鹿サーキット)レースレポート

予選(4月12日)
天気:晴れ/コース状況:ドライ
気温:21度/湿度:14%
予選開始:13時50分

 4月12日土曜日、参加全車がダラーラ製のニューマシン「SF14」に直噴2リッター直4ターボの新エンジンを搭載して戦う新たなシーズンが開幕(#7と#8のエンジンはトヨタ、タイヤは全車ブリヂストン)。第1戦鈴鹿の予選はドライコンディションのもとで実施された。今季の公式予選は、全戦においてQ1(全19台参加/20分間)~Q2(Q1の上位14台のみ参加/7分間)~Q3(Q2の上位8台のみ参加/7分間)と進むノックアウト方式で実施される。

#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
予選結果:11位(予選Q2ベストタイム:1分38秒127)
 開幕前の合同テストから前日(11日・金曜)の1時間の練習走行まで、参戦2年目の進化を感じさせる好内容を積み重ねてきていた平川は、予選Q1で1分38秒344をマークして9位。順当にQ2進出を果たした。しかし、この日は朝のフリー走行から少し順調度を欠いていた面があり、その影響もあってQ2では1分38秒127をマークするも11位、Q3進出を逃す。だが今季新車での平川の走りは本質的に好調、決勝での逆襲が期待される。

#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
ロイック・デュバル選手
予選結果:7位(予選Q3ベストタイム:1分37秒543)
 開幕前の合同テストから常に好調といえる状態で、ポールポジション有力候補として開幕戦を迎えたロイックは、予選Q1を2位(1分37秒376)、Q2を6位(1分37秒719)で突破して、最終のQ3へ進んだ。だがQ3ではアタックを狙っていた計測2周目(コースイン3周目)にタイヤが充分温まらず、翌周にアタック。タイヤ的なピークを外したこともあって、潜在的な速さを発揮しきれず、1分37秒543で7位にとどまった。

決勝(4月13日)
天気:曇り/コース状況:ドライ
気温:16度/湿度:35%
決勝フォーメーション開始:15時00分
決勝レース周回数:43周

#7 ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
平川亮選手
決勝結果:4位(所要時間:1時間16分19秒492、ベストラップ:1分41秒296)
 予選で11位という結果に甘んじた平川は、チームとともにセットアップの改善を図って決勝日に臨んだ。朝のフリー走行と決勝直前の走行でマシンの向上を確認し、スターティンググリッドへ。

 スタートはまずまずだったが、直後の1~2コーナーで他車がリヤにヒットする状況があり、マシン後部と左後輪(ホイール)に損傷を負っての走行となってしまう。1周目の通過は12位。それでも次第に順位を上げ、10位を走っていた12周目、損傷した左後輪を換える意味も含め、給油とタイヤ交換のためのピットインを、燃費的に最も早く可能なタイミングで敢行した。

 チームは約15秒の完璧な作業で平川をコースに送り返す。その後、他車のアクシデントによりセーフティカーが導入され、そこで多くのマシンがピットインした結果、平川の実質的な順位は6番手に上昇。さらに終盤34周目に1号車・最終周には36号車と、チャンピオン経験者たちをパスして、平川は昨年の自己最高位に並ぶ4位に入賞した。

#8 Team KYGNUS SUNOCO SF14
ロイック・デュバル選手
決勝結果:優勝(所要時間:1時間15分49秒802、ベストラップ:1分41秒203)
 予選では7位という不本意な結果に終わったロイック。決勝に向けてマシンセッティングの見直しを行った効果もあり、決勝日朝のフリー走行では開幕前テストでの調子を取り戻せたと感じることができていた。

 迎えた決勝レースではオープニングラップで6位、4周目には5位へ進出と、快調にポジションを上げていく。そして他車のアクシデントで15周目にセーフティカーが入った際、多くのマシン同様にロイックもピットへ。約15秒で順調に給油とタイヤ交換を済ませコースに戻ると、ロイックの順位は見た目上は5位のままながら、ピットインしなかったマシンが2台いたため、実質的には3位という状況に。セーフティカー撤収後、23周目に3号車ロシターをパスして実質2位へ。

 25周目には36号車の前に出て、ロイックは実質のトップに浮上する。その後、ピットインが遅れていた前方の2台がピットに入り、ロイックは名実ともトップに。以降は後続を寄せつけない独走で、今季初戦を優勝で飾った。

平川亮選手のコメント
スタートはまずまず決まったんですけど、リヤに他車のヒットを受けて、マシンに損傷が発生してしまいました。ピットインできるタイミングまでは左後輪の振動を感じながらの走りになってしまいましたし、今日は前走車を抜くのに手こずったところもありました。最終的に4位になれたことは良かったですけど、3位も狙えたと思いますので、ちょっと悔しいですね。次の富士ではもっとマシンを煮詰めて、表彰台争いをしたいと思います。

ロイック・デュバル選手のコメント
今朝のフリー走行でマシンの調子が戻ってきました。昨日の予選ではマシンの状態があまりコンペティティブではなかったのですが、チームとともにマシンのセットアップを考え直した効果がありました。チームとの信頼関係の賜物ですね。バトルをして、他のマシンを抜いて勝ったのですから、とても素晴らしい勝利だと思います。
次は2レース制大会の富士。今回のような予選での失敗を繰り返さないようにして臨み、再び勝利を目指します。

土沼監督のコメント
昨日の予選がもうひとつの結果でしたが、今朝のフリー走行と決勝直前の走行のタイムを見て、決勝はいけるという予感を得ていました。今年はマシンが全面的に新しくなりましたが、ドライバーやスポンサー様を含めた我々のチーム陣容は変わらず、継続性をもってシーズンを迎えられています。
ロイックが優勝して、平川も4位という結果で「継続は力なり」を証明することができたと思います。ロイックは昨年のSUGOに続いて、出場したシリーズ戦では2連勝ということになりますね。レースでの強さは流石です。チームスタッフのみんなもオフのテストから本当に頑張ってくれていましたし、今日のピット作業も良かったです。これでチームポイントでも我々がトップですね。
今年は1998年シーズン以来のドライバーとチームの両部門タイトル獲得を目指して戦っていきます。次の富士もテストではいい内容を得ていますから、それをもとに不安材料をなるべく消して臨みたいと思います。

シリーズランキング
平川亮:4位/5ポイント(今回5ポイント獲得)
ロイック・デュバル:1位/10ポイント(今回10ポイント獲得)
チーム(#7+#8):1位/15ポイント(今回5+10ポイント獲得)

開催期間中延べ入場者数 約51,000人
4月12日土曜日(予選日、天気:晴れ) 約23,000人
4月13日日曜日(決勝日、天気:曇り) 約28,000人

本日のレースクイーン

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