#38 DENSO KOBELCO SARD RC F 第2戦富士 堅実な走りで5位フィニッシュ
2015 SUPER GT 第2戦「FUJI GT 500km RACE」(5/2-3)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選33,500名、決勝58,000名 合計91,500名
5月3日(日)、ゴールデンウィーク開催恒例のSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」の決勝が行われ、7番グリッドから勇猛果敢に勝利を目指していったDENSO KOBELCO SARD RC Fは、スタートドライバーを務めた平手がオープニングラップで2台をパスし5位にジャンプアップし、6周目には4位に浮上した。上位4台の集団の中で好ペースでタイムを刻むも11周目にセーフティカーが導入されてしまいリードがリセット。その後タイヤが冷えたせいか思うようにペースアップならず。35周を終え交代したヘイキは安定したペースで5位となった順位をキープし、スティント終盤でもペースが落ちずに後半に前とのギャップを縮めた。その後76周を終え再び平手がドライブ。ソフト系タイヤで追い上げを試み、前とのギャップを削ったがあと一歩及ばずチェッカーとなった。
長丁場の過酷なレースを堅実な走りで5位フィニッシュを果たし、貴重なポイントを着実に稼いだDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントでは6点を獲得(合計12点)、チームポイントでは8点を獲得(計17点)し、いずれもランキング5位をキープした。次の第3戦はシリーズ唯一の海外戦となり、6月20日(土)・21日(日)にタイの東北東に位置するチャーンインターナショナル サーキットにて開催される。
●公式練習走行●
新体制で臨んだ開幕戦は逆境からの挽回で速さを見せ5位フィニッシュとなったDENSO KOBELCO SARD RC F。今シーズンに期待が膨らむまずまずの出だしとなった開幕から約1ヶ月。ゴールデンウィーク恒例の開催となる第2戦は、霊峰富士を背景に幾多の伝説的バトルが繰り広げられた富士スピードウェイが舞台。シリーズをリードするためにも大量得点を稼いで一気に弾みをつけたいところ。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は約3時間に及ぶ長丁場の500kmで争われる。ドライバー交代を伴うピットストップは2回が義務付け。ウェイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる12kgを搭載する。
3月下旬に当地で行われたメーカー合同テストではトップがコースレコードを更新し、1分28秒台前半に突入。最高速も307km/hオーバーを記録し、DENSO KOBELCO SARD RC Fもコースレコードとなる僅差の5番手タイムをマークするなど、今大会は予選から激しい戦いは必至。マシンもフロントカウルのバンパー下部が変更されロードラッグ仕様が投入される。長丁場の500kmレースで2ストップとはいえ、激しい超高速スプリントバトルが予想されている。運も含めて戦略や判断などチームの総合力によって大きく勝負が左右される第2戦富士。今季タイトルの行方を占う重要な一戦となり、チーム一丸となって勇猛果敢に勝利を目指していった。
2日(土)午前中の公式練習走行は、まさに五月晴れで朝から雲のない快晴となった。気温22度/路面温度33度のドライコンディションの中、8時50分から混走セッションが開始された。クルマの確認の意味で最初にアウトインの1周を平手が走行。路面のダストが捌けた頃に再びコースインして、まずは1分29秒31の2番手タイムと好タイム。次にヘイキが7周ドライブして平手と同じタイヤを確認。再び14周目からは平手がコースインしてクルマとタイヤの確認を行った。特に持ち込みセットから不具合点は無く、続いて平手が別のタイヤを7周にわたってチェックした。ヘイキが再び27周目から走行。32周目からは更に別のタイヤを確認して順調に練習走行でのプログラムを進めていった。その後の10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがQ1アタックシミュレーションを行い、赤旗中断を含め6周目に1分29秒985のタイム。サーキットサファリの時間帯は平手がユーズドタイヤの感触を確かめセッションを終えた。公式練習走行とサファリでトータル55周を走行。平手がマークした1分29秒317の5番手タイムでQ1への準備を順調に終えた。
●公式予選●
■Q1:平手が僅差のQ1で7位通過
2日(土)気温26度/路面温度43度と初夏の陽気の快晴となったQ1。良い位置でアタックできるように残り8分ほどで平手がコースイン。入念にウォームアップを3周ほど行い、4周目のアタックラップで平手はセクター1を上位タイムで駆け抜ける。セクター2も26秒台に入れ上位タイムを刻んでいき、朝よりも滑りやすくなったセクター3でも42秒前半とうまくまとめ上げ、その時点で5番手タイムを記録した平手。次の周もアタックを続けたがセクター3で僅かにタイムが伸びずにタイム更新ならず。僅かな差で順位が大きく変わる非常に僅差となったQ1は、3位から9位までがコンマ3秒以内にひしめき合う混戦の中、7位で平手が見事にQ1突破を果たした。
■Q2:ヘイキが7番グリッドを守る
公式予選Q2は、気温27度/路面温度43度に。Q1同様に残り8分ほどでヘイキがコースイン。Q1進出車両8台が少しづつ間隔を空けて牽制するようにコースインしていった。平手と同じように丁寧に3周ほどウォームアップを行いアタック入ったヘイキ。4周目に1分29秒176の6番手タイム。更に攻め続けアタックを続けたヘイキは各セクタータイムを削っていき、コンディションが変わっていたセクター3でも見事なコントロールを見せて、1分28秒802のタイム。Q2も僅差となった戦いの中で、Q1順位を守る7番グリッドを獲得した。500kmと長丁場だけに各陣営の作戦も様々であるが、決勝は7番グリッドからの追い上げで勝利を目指す。
●決勝●
■フリー走行
3日(日)決勝日のフリー走行開始時も昨日に続き五月晴れ。気温22度/路面温度37度のドライコンディションで8時50分から30分間行われた。まずはヘイキがステアリングを握り、燃料を積んでユーズドタイヤの感触を確かめた。次に12周目からは平手が走行。チェッカーまでドライブして朝のフリー走行をトータル19周を走行して順調に終え、平手がマークした1分30秒723のタイムで9番手となった。
■決勝スタート
第1スティント:平手がオープニングで5位にジャンプアップ
3日(日)晴れてはいるものの午後になって曇りがちとなり、14時15分決勝スタート時点は気温25度/路面温度39度に。7番グリッドからスタートした平手が好スタート。1コーナーで前の2台をうまくかわして5位にジャンプアップして見せた。数周の内に上位は5台の集団となり、ラップを重ね虎視眈々とチャンスを窺っていた平手はペースの上がらない38号車を6周目にパスして4位に浮上。上位4台となった集団の中で好ペースでタイムを刻んでいったが、11周目にセーフティカーが導入されてしまい、ギャップがリセット。しかも自分たちの前にセーフティーカーが入ってしまい、上位3台とは違う状況でタイヤが冷えてしまう。再開後、思うようにペースアップならず。22周目Aコーナーでやむなく17号車にパスされ5位に。その後もペースアップは叶わず35周を終え先陣を切ってピットインとなった。
第2スティント:ヘイキが5位キープの安定した走り
35周を終え交代したヘイキは非常に安定したスムーズな走りでペース維持。37周以上は規則で走らねばならず、タイヤをケアしながらの走行となった。スティント終盤には気温が徐々に下がり始めてコンディションが変化していく中でもペースが落ちないステディなドライビングで5位をキープ。他車がペースを落としていく中でその時点でのトップペースで前とのギャップを縮めていき、タイヤマネージメントの巧さを見せた。チームはヘイキの走りを見て可能な限りピットインを引き延ばす戦略に。41周を走った76周目を終えピットに呼び戻した。
第3スティント:平手が追い上げ見せるも5位フィニッシュ
路気温が下がってきたことから再びステアリングを握った平手はソフト系タイヤで追い上げを試みる戦略。戦列に復帰した平手はがむしゃらに前を追いかけていった。上位ペースで前とのギャップを削っていく様子にチャンピオンドライバーとしての意地を見せた。18秒あった4位の17号車との差を周回ごとにコンマ数秒ずつ確実に削り取っていく。102周目に驚異的ペースの1号車にラップダウンを喫するも目の前のターゲットを追い込んでいった。だが17号車にあと7秒ほどに迫ったところで一歩及ばずにチェッカー。長丁場の過酷なレースを堅実な走りで5位フィニッシュを果たした。
貴重なポイントを着実に稼いだDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントでは6点を獲得(合計12点)、チームポイントでは8点を獲得(計17点)し、いずれもランキング5位をキープした。次の第3戦はシリーズ唯一の海外戦となり、6月20日(土)・21日(日)にタイの東北東に位置するチャーンインターナショナル サーキットにて開催される。
平手晃平
「スタートしてからSCが出るまでは非常に順調に良い感じで走れていて、さぁこれからトップの連中とどう勝負しようかと考えてた矢先SCが目の前に入って、更に曇ってきて路気温とも大きく下がった事でタイヤの状態が悪くなり、リスタート後はペースが上げられませんでした。ヘイキが頑張ってくれたので最後のスティントは柔らかめのタイヤで前にいる17号車を捕まえる勝負にでました。最終的に7秒のところまで追い詰めましたが、そこでタイムアップ。開幕戦に引き続き5位フィニッシュでしたが、これはかなりの収穫で次戦に向けてはかなり勉強になった一戦となりました。たくさんの皆さんの応援ありがとうございました。次のタイ戦も頑張ります!」
ヘイキ・コバライネン
「今回は自分たちとしては今持てる最大限の力を発揮したレースになったと思う。優勝車のペースは驚異だったけど自分のスティント終盤のペースは同じだったから、今回の収穫を次に活かせれば次戦以降決して追いつけない相手とは思っていないし、ポジティブに考えているよ。僕らは常に進歩しているし、彼らよりもっと努力していけばよいことだよ。それにしても富士はたくさんの人に声援をもらって嬉しかった。次こそはという気持ちにしてくれるから、これからもまた頑張れるんだ。次は僕の住んでいるアブダビにちょこっと近いから楽しみにしている。熱いレースになると思うけどもちろん勝ちを狙っていくよ」
野田英樹 監督
「今回は今一歩スピードが足りなかったけど、勝てない時にどういう戦いをするか、ドライバーもスタッフも強さを発揮した悔いのないレースでした。みんな総力を挙げて全力で戦ってノーミスのレース。いわば想定通りの5位です。戦う毎にチームはますます一丸となり、今後更に進化していきます。ご声援ありがとうございました」
