9月10日に予選、11日に決勝レースが行われるスーパーGT第6戦富士を前に、GT500クラスランキング首位を走るS Road MOLA GT-Rの柳田真孝、GT300ランキング2位の初音ミク グッドスマイル BMWを駆る谷口信輝のふたりが、オートスポーツweb編集部を訪れた。
いよいよ終盤戦を迎え、シリーズタイトル争いも激しくなるスーパーGTの2011年シーズン。第4戦スポーツランドSUGOで優勝、第3戦セパンから第5戦鈴鹿まで連続で表彰台を獲得しているS Road MOLA GT-Rは、ついに「夢の100kgシールが貼れてうらやましい(谷口)」ウエイトハンデ100kgに。正直、「キツいっす」と語る柳田だが、「そう思うとつらいので、ポジティブに行こうと思ってます」と第6戦富士への意気込みを語る。
100kgのウエイトとなると、ドライではどうしても登りのセクター3をはじめ影響が出てしまう。そのため雨が降るとS Road MOLA GT-Rにとっては有利な条件となるが、「でも、見に来るファンの皆さんにとっても、富士スピードウェイにとってもやっぱり晴れがいいですよね。……まぁでもぜひ雨で(笑)」と笑う。
事前に富士でテストをした時にも、「やはりすごくウエイトは堪えましたね」という柳田。「敵は重さだと思ってます。でもなんとか、1点でも多くポイントを獲って乗り切りたいですね」という。
一方の初音ミク グッドスマイル BMWも、選手権トップのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430まで12ポイント差のランキング2位。ウエイトハンデも90kgと厳しい状況だ。「この状況では、僕たちにやれることはあまりない。今年のクルマは、性能調整のウエイト/リストリクターのテーブルがひとつしかないからね」と谷口。
とはいえ、富士はストレートスピードが速い初音ミクBMWにとっては有利なコース。谷口にとっても「楽しみにしていた一戦」と言う。ただ、富士戦を前にリストリクター径が変更される可能性があるようで、もし変更され径の縮小となると、「かなり厳しい」と言う。
「タイトル争いにとって、11号車がもちろんターゲットとしてはあるけど、ランキングの後ろも詰まってきている。今回は、得意・不得意が極端な僕たちのZ4にとって、得意な方ではある。優勝は厳しいかもしれないけど、3〜4位くらいはいきたいと思う」
「11号車は雨が降るとまたズイズイ来ると思うから、僕たちとしてはドライでレースがしたい。それに、今年のスーパーGTは雨が多くて、お客さんにとっても僕たちにとっても厳しいレースが続いている。晴れでプロらしいレースをみせたいよね」
谷口によれば、オートポリスは「あまり自信がない」ようで、富士戦は大量得点を重ね、タイトル争いを有利に進めたいレース。このあたりの思惑は柳田とも同様のようだ。
厳しいウエイトの2台だが、S Road MOLA GT-Rには日産応援団、そして初音ミク グッドスマイル BMWも1万人を越えるパーソナルスポンサーがおり、熱い応援が送られるはずだ。今回はバスツアーが用意されるなど、アクセス面でも嬉しい企画が実施されている。9月10日〜11日は、スーパーGT第6戦富士でアツい週末を!
