2014年から、全日本選手権スーパーフォーミュラに導入されるダラーラ製の新シャシー、SF14。26日、このSF14の画像が公にされたが、その画像を今季参戦するドライバーたちに見せ、その評価を聞いた。

 イタリアのダラーラが製作を進めているSF14は、現在のスウィフト・エンジニアリング製SF13よりもクイックな挙動を求められており、アメリカ製のSF13に比べるとヨーロッパ的なイメージとなっている。新シャシーは7月10日〜11日に富士でシェイクダウンされる予定だ。

 このSF14について、今季概要発表会に集まった参戦ドライバーたちに画像を見せながら率直な第一印象を聞くと、「カッコいい」「今のSF13に比べると断然好き」「近代的なフォーミュラカーという印象」「はやく乗ってみたい」等、おおむね好意的な印象が返ってきた。

 その他にも、「トレッドは? ホイールベースは?(小暮卓史)」と未公表のサイズについて聞いてきたり、「F3っぽい印象もある(塚越広大、中嶋大祐)」という意見など、ドライバーによってはさまざまな受け取り方も。「今年は結果を残さなきゃいけない1年。最年長だし、ちゃんと結果を出して、来年これに乗れるようにしたい(松田次生)」という声もあった。

 また、ドライバーによっては同じダラーラ製のビッグフォーミュラであるGP2との比較をするドライバーも多く、年間1億7000万円と言われるGP2のコスト事情を知ってか、「高いのではないか?」「コストが心配」という声も聞かれた。ただ、速さについては「タイヤの面でもエンジンの面で比べても、断然スピードは速くなると思う(平手晃平)」という。

 一方、ディフェンディングチャンピオンである中嶋一貴からはこんな興味深い意見も。

「僕は今のクルマも嫌いじゃないですし、見た目はどうあれ問題はスピードというか、どれだけ面白いレースができるかだと思っています」と一貴。

「すでに今のSF13でも場所によってはF1よりも速いですし、(スーパーフォーミュラの)速さはまわりにアピールしていきたいですね。ただ、今のSF13は抜きづらいところがあるので、もっと接近戦を演じられるようなクルマになればいいな、と思います」

 現在使用されているSF13(FN09)シャシーがシェイクダウンした際には、トヨタ、ホンダの両エンジン搭載車が同時にシェイクダウンされたこともあり、このSF14でも同様のパターンになることが予想される。

 このSF14に搭載されるエンジンは、14年にスーパーGTでも使用される2リッター直4直噴ターボの“NRE”エンジンで、現在世界的に注目を集めている。エンジンがどんな性能を発揮するのか、そしてSF14が何秒で富士をまわるのか。7月のSF14のシェイクダウンに向け、期待が高まる。

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