11日、スーパーGT第5戦SUGOから登場する予定の初音ミク×GSRポルシェの新カラーリングが披露された。会場には招待されたサポーター40名が詰めかけ、ドライバーやチーム関係者とともに新カラーリングを見ると拍手喝采。新ミク号の門出を祝った。
先代の初音ミク Studie GLAD BMW Z4時代から熱烈なファンとともにスーパーGTを戦ってきた初音ミク号。今季は体制変更に伴い開幕戦からポルシェ996 GT3 RSRで戦ってきたが、第5戦SUGOから満を持してポルシェの最新ファクトリーマシン、997 GT3Rを投入。すでにテストは数回済ませているが、最大の注目とも言えるカラーリングがまだファンの前に披露されておらず、注目が集まっていた。
11日、GOODSMILE RACING with COXとして開催されたお披露目会には、会場の都合から招待されたファン40名が参加。その他のファンに向けてはニコニコ生放送でのお披露目が予定されていたが、回線トラブルにより、15分ほど遅れてイベントがスタートした。
関係者、ドライバーによるトークショーの後には、いよいよカラーリング公開。大橋逸夫監督、鈴木康昭SDによりポルシェ997 GT3Rのベールが剥がされると、初音ミクがボンネット、サイドに大きく描かれ、さらに流れるような模様が入った新初音ミク×GSRポルシェの姿が。会場からは「おおっ!」というどよめきが起こり、ニコニコ生放送のコメントには一気に感想のコメントが流れていた。
この新カラーリングは、クリプトン・フューチャーメディア社が運営するコミュニティサイト、ピアプロとのコラボ企画による一般公募で採用されたもので、応募総数100名近くを勝ち抜いたyamoさんのデザインによるもの。また、あわせてピットウォークで流される楽曲も優秀作品が発表された。
カラーリング同様気になるマシンパフォーマンスについては、「これまでの996とは当然製造年数も違うんですが、ものすごく剛性が高く感じる。ピットロードで違いがもう分かるんです。『シャキーン』ってカンジですね(笑)」と番場琢。また、佐々木雅弘も「エンジンは低回転から高回転まですごく扱いやすい」と乗りやすさを実感したという。
「SUGOはデビューレースになるので、まずはきっちり完走を目指す。そうすれば結果も自ずとついてくると思います」と番場。ポルシェジャパンも「このGT3Rを頂点に、ポルシェのモータースポーツピラミッドが完成する」と期待を寄せるマシンだけに、デビュー戦とは言えSUGOでの速さに否が応でも注目が集まるところだ。