24日、富士スピードウェイで2014年から導入される新スーパーGT500クラス車両のテストが行われた。このテストに参加したのはニッサンGT-RニスモGT500、レクサスのLF-CCをベースとしたテスト車両の2台だが、午前のみでテストは終了している。
8月の鈴鹿戦、そして9月3日〜4日の鈴鹿テストに続いて行われた2014年規定のGT500クラス車両のテスト。鈴鹿に続いてニッサン、レクサスが参加して初めて富士スピードウェイでテストが行われることとなった。
24日の午前にスタートしたテストでは、ニッサンGT-RニスモGT500は鈴鹿とは異なりブリヂストンタイヤを装着。マシンに貼られたステッカーもBSのものに変わり、今季カルソニックIMPUL GT-Rをドライブしている松田次生が乗車した。
GT-Rで特筆すべきは、フロントのバンパー左右にボックス状の構造物が取り付けられたこと。どうやら高速サーキットの富士スピードウェイで用いられるロードラッグ仕様と推測される。
現行のGT500規定では、この部分からフロントフェンダーにかけて形状を変更することができ、バンパーからフェンダーまでを大きく張り出させるロードラッグ仕様が各車に存在していたが、新規定ではいわゆる“デザインライン”から上面は形状は変更できない。それゆえこういった形状になったと予想される。
一方、レクサスのLF-CCをベースとしたテスト車両は、ボンネットとドアにレクサスのロゴが貼られている。外観上は鈴鹿からはほとんどそれ以外の変化は見られなかったが、タイヤはヨコハマを装着。荒聖治がステアリングを握った。
午前のセッションでは、両車とも1周のアウト〜インを繰り返し、少しずつ周回数を伸ばしていった。途中、両車の調整のために30分ほど赤旗が提示されたが、その後はニッサンGT-RニスモGT500が快調なペースで周回を伸ばしていった。
しかし、そろそろセッションも終わろうかというタイミングで、ヘアピンでGT-Rがストップ。出火してしまう。コカコーラ・コーナーあたりからオイルラインができておりそれに引火したものと思われるが、この火災で車体右側に大きなダメージを負ってしまった。なお、次生に怪我はなかった。
このニッサンGT-RニスモGT500の出火、そしてレクサスのLF-CCをベースとしたテスト車両にも細かいトラブルが起きたため、午後のセッションは中止となった。