SUPER FORMULA
Round1 Race Report

2014.4.12~13 LENOVO TEAM IMPUL
No.19 Joao Paulo de Oliveira
No.20 Narain Karthikeyan

痛恨のミスで勝利を逃す……

 先週のSUPER GT開幕戦岡山国際サーキットに引き続き、SUPER FORMULAも鈴鹿サーキットにて開幕です。TEAM IMPULは連戦となりますが、残留のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとF1を経て2001年以来のチーム復帰となるナレイン・カーティケヤンの2人で苦汁をなめた昨シーズンのイメージを払拭すべく戦って参ります。今シーズンよりニューマシン、ダラーラSF14が導入され非常に注目度の高い1年となります。メインスポンサーには昨年に引き続きレノボ・ジャパン株式会社様をお迎えしました。
 
4/12(土)公式予選
天候:晴れ コース:ドライ 気温:21℃ 路面温度:30℃

 開幕前に行われた公式テストから、トヨタエンジン搭載車が非常に好調で、オリベイラとカーティケヤンの2人もフリー走行から上位に付けます。ニューマシン、ダラーラSF14登場で昨年よりタイムアップしていてコースレコードをも更新する非常にハイレベルな予選となりました。

 ノックアウト形式での予選、Q1はオリベイラ4位、カーティケヤン5位で危なげなく通過、Q2もオリベイラ2位、カーティケヤン7位で2人揃って最終Q3に駒を進めます。Q3開始直後からLENOVO TEAM IMPULで先陣を切ってアタックを敢行。オリベイラはセクター1、2とベストでクリア。得意のセクター3でパワースライドするミスで残念ながら1分37秒399で5位のタイムに終わりました。

 すぐあとにカーティケヤンが素晴らしいアタックを見せ、1分37秒148でトップタイムをマーク。その後No.36にトップタイムを塗り替えられPPの座は惜しくも逃しますが、国内トップフォーミュラ復帰初戦のカーティケヤンが2位、オリベイラは最終的に5位となりました。オリベイラのアタックでのミスとカーティケヤンの降格(※下記参照)は残念ですが、手応えある予選で、決勝を戦う図式が出来てピット内はいいムードでした。

※カーティケヤンはフリー走行でSF統一規則第28条10.(いかなるときも、車両を不必要に低速で運転したり、不規則に走らせたりあるいは他のドライバーにとって潜在的に危険とみなされるような運転をすることは許されない)により、3グリッド降格となりました。

4/13(日)決勝レース
天候:曇り コース:ドライ 気温:16℃ 路面温度:21℃
決勝レース距離 5.807km× 43laps = 254km

 決勝レースは、オリベイラが4番グリッドから、カーティケヤンが5番グリッドからスタートしました。オリベイラはスタートを決め、No.3を1コーナーでかわして3位に浮上、カーティケヤンも無難にスタートして5位のポジションを守ります。トップ2台のNo.37とNo.36のペースが良く、オリベイラは約4秒の差を広げられてしまいます。一方のカーティケヤンもやや劣勢で、No.8へオーバーテイクされ6位へ順位を下げます。

 レースは13周目で早くもピットインをするマシンも出てきて、LENOVO TEAM IMPULの2台もピットインのタイミングをうかがう中、15周目でなんと6位走行中のカーティケヤンが逆バンクで痛恨のスピン。エンジンが止まりコースの真ん中でストップしてしまいました。カーティケヤンはこれでリタイア、予選の結果が良かっただけに悔やまれる結末となってしまいました。

 この影響で、セーフティーカーが入ることとなります。しかし、ここで3位走行中のオリベイラはピットに入らずコースにステイします。当然ここでピットインする指示を……。ピット内の伝達が明確でなく、オリベイラに伝わらずピットインしないでレースを失う大きなミスをしてしまいました。

 18周目にレースは再開。トップのNo.37もピットに入らなかったため、オリベイラは2位のポジション。燃料が軽いためプッシュして、のちにピットインしたあとに出来るだけ前の位置で戻れるよう、3番手以下とマージンを懸命に広げるレースに徹します。31周目にピットイン、給油とタイヤ交換を済ませてコースに戻りますが13位のポジションとなりました。

 その後、オリベイラは追い上げて中段の集団に追いつき38周目にNo.41をオーバーテイク、39周目に挙動を乱したNo.1をもかわしていきます。その後もファステストラップを連発する力走で順位を上げ最終的7位でフィニッシュ、入賞を果たしポイントを獲得しました。

 予選までの結果から一転、決勝レースではカーティケヤンのストップにより招いたセーフティーカーランの影響でオリベイラも残念ながらレースを落とす結果となってしまいました。トップを争う他チーム、ドライバーも非常に脅威です。今回は勝てるレースをチームサイドのミスで落としてしまい申し訳ありませんでした。2人のドライバーとマシンの速さがあり戦えることが見えてきました。残念な結果になりましたが手応えはあります。全力で頑張ります。今年も1年間、ご支援ご協力よろしくお願い申し上げます。

監督・ドライバーからのコメント
監督 星野一義
大きなミスで勝てるレースを落としてしまい申し訳ありませんでした。当然JPにピットインの指示をしていましたが、伝達できていなかったことは事実です。すべて私の管理不足で反省しています。

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
ガッカリしている。僕にはまったく指示が来なかったし、あの場面で表彰台を逃したのは悔しい。前半トムス勢に離されたが、少しずつ詰める状況だったのでチャンスはあった。次、頑張るよ!

No.20 ナレイン・カーティケヤン
レースはうまくいかなかった。フリー走行でのラストラップ、デグナーでコースアウトした時のダメージなのか? 中低速コーナーで不安定で遅かった。次はしっかりやりたい。

TEAM IMPUL Race Information
SUPER GT 第2戦 5/3(土)~5/4(日) 富士スピードウェイ
SUPER FORMULA 第2戦 4/17(土)~18(日) 富士スピードウェイ

http://www.impul.co.jp/

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