スーパーGT第8戦もてぎで今シーズンGT300クラスのチャンピオンを決めたMUGEN CR-Z GTの武藤英紀と中山友貴、熊倉淳一監督が戴冠の喜びを語った。
GT300クラスチャンピオン:MUGEN CR-Z GT
武藤英紀
「このCR-Zは去年の7月にデビューしたのですが、ハイブリッドシステムを搭載しているということもあり、初期トラブルも多くて、いろいろなことをひとつひとつ乗り越えて、開発を進めてきました。それがこういう結果に結びついて、本当にうれしいです。チームのみんなや応援してくれた皆さんに感謝したいですね。スタートは慎重に行き、その後も無理をしないで自分のポジションをキープしていこうと思って、走っていました。自分としては落ち着いた走りができていたと思います。最後の10周はいろいろなことを考えてしまいましたが、2位でゴールできて良かったです」
中山友貴
「4輪レースに出場するようになって、初めて獲ったチャンピオンなので、ものすごくうれしいです。今シーズンからドライバーとして起用してもらうことになり、ハイブリッドシステムを搭載したマシンということだったのですが、最初から完成度はすごく高いと思いました。パフォーマンスも高く、武藤選手と開発陣のレベルの高さを感じましたが、僕はコースで速く走ることしかできないので、自分の仕事を一生懸命こなすことを心がけました。自分のスティントでは前半でタイヤを使ってしまうと、後半でペースが落ちると思ったので、タイヤを労りつつ、大事に走っていました。ラスト10周は目の前のコーナーのことだけを考えて走りました」
熊倉淳一監督
「昨年7月からプロジェクトは始まりましたが、チャンピオン獲得を目標に活動を続けてきました。今シーズンについては、ハイブリッドのトラブルなどがないように仕上げてきたので、ポイントを重ねていけばチャンピオンを獲れるだろうと思ってきましたが、ハンデウェイトの影響もあり、シリーズ戦で勝つことはできませんでしたが、アジアン・ル・マンでは優勝することができました。そのポイントも加えて、こうしてチャンピオンを獲ることができました。ハイブリッドの開発については難しい部分もありましたが、こうしてチャンピオンを獲得することができてうれしいです」