全日本選手権スーパーフォーミュラの今季最終戦が、鈴鹿サーキットで11月7日〜8日に開催される。チャンピオン候補は4人に絞られている今季のスーパーフォーミュラだが、ここまで6戦を終えたポイントランキングを見てみよう。
現在のランキング首位は、ここまで45ポイントを獲得している石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。首位で最終戦を迎えるとあって、戴冠に向けて有利な状況でレースウィークを迎えることは間違いない。2位には、石浦とは6ポイント差の39ポイントで中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)が続き、このふたりが自力チャンピオンの可能性を残す。
さらに、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)とジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)のふたりは同点31ポイントで並び、チャンピオンの権利を残している。ただし、このふたりは自力戴冠の可能性はすでに消滅している状況だ。
最終戦鈴鹿は2レース制となるため、1レースあたりの獲得ポイントは半減し、優勝5ポイントとなる。ただ、優勝者のみ3ポイントのボーナスポイントを得ることができるほか、2レースともにPPポイントの1ポイントも獲得可能。すべて合わせると、最大18ポイントを獲得することができる。
ポイントリーダーの石浦は、週末を通して1PP+1勝以上の成績を挙げることができれば、自力のみで戴冠を決めることができる。逆に一貴は、ポールポジションの有無は関係なく2勝を挙げれば自力での戴冠が可能だ。
ロッテラーとオリベイラについては、現時点で石浦とは14ポイントの差がついているため、上位が無得点に終わった場合でも、この点差をひっくり返すことが必須。まずはどちらかのレースを制したうえで、更にポイントを重ねる必要がある。
つまり現状としては、石浦と一貴という日本人ドライバーふたりによる“一騎打ち”といった情勢。ただし、すでにチャンピオン争いからは外れてしまっているホンダエンジン勢も、前戦SUGOでは山本尚貴(TEAM無限)が2位、そして野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が3位を獲得するなど、最終戦に向けて調子を上げてきている。優勝者にボーナスポイントがつくだけに、チャンピオンシップを追う側も追われる側も優勝を狙いたいところだが、ホンダ陣営の活躍が状況をかき回す可能性もありそうだ。
なおチームランキングでは、前戦SUGOを終えた段階でPETRONAS TEAM TOM’Sの戴冠が決定している。