全日本選手権スーパーフォーミュラ第7戦鈴鹿に参戦した佐藤琢磨(TEAM無限)が、日曜の決勝レース1、レース2を振り返った。

 前日の予選では、ドライコンディションの中でQ2進出、レース1は10番手、レース2は9番手からスタートした琢磨。しかし、迎えた雨のレース1では、前戦SUGOに続いてまたもストールを喫してしまう。

「第1レースはまたストールしちゃいました(苦笑)」と苦笑いを浮かべた琢磨。レースでは、得意のオーバーテイクを繰り返し、9位でチェッカーを受けた。

「最後尾になりましたけど、雨の中のペースも悪くなかったし、順位も上げられました。今までの雨の仕上がりでは一番良かったので、前の方でスタートしていたら、上位入賞できたかもしれないですね」

 続くレース2。コンディションは好転したが、スリックを履くマシンが現れる中で、琢磨とポールポジションスタートの僚友、山本尚貴はウエット用のタイヤを装着しスタートした。

「第2レースはスタート前のコンディションでドライとウエットに分かれましたけど、僕らはインターミディ的なセッティングにしていて、タイヤはウエットでいきました。スタートしてすぐドライのほうが良いと分かったので、山本選手の後にタイヤを交換しました」

 今回はスタートを決めた琢磨は、タイヤをスリックした後は中盤のバトルをエンジョイ。最終的には8位でチェッカーを受け、スーパーフォーミュラ参戦後初ポイントとなる0.5ポイントを獲得した。

「他のマシンもパスできたし、最後の雨で順位も上げられたので良かった。もう少しあのままレースが続いていたら、もっと順位が上げられて面白い展開になったかもしれません。難しいコンディションでのレースでしたけど、僕個人的には楽しいレースでした」と振り返った。

 今季、TEAM無限は琢磨と小林崇志がシェアする形で2台体制を敷き、琢磨が長年培ったデータをフィードバックすることで、山本のタイトル獲得に貢献したと言える。

「TEAM無限も今年ここまで頑張ってきて、山本選手もチャンピオン獲れたし、そのチームの一員として今日レースができて嬉しかったです。チームと山本選手におめでとうを言いたいですね」と琢磨は、ゴール後のパルクフェルメで山本と抱擁。後輩を祝福した。

 琢磨の今季のスーパーフォーミュラの戦いは、富士スピードウェイで開催されるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPでラストとなる。

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