全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦スポーツランドSUGOにスポット参戦している佐藤琢磨(TEAM無限)は、ひさびさのスーパーフォーミュラのレースながら、超僅差の予選で8番手を獲得してみせた。
今季はインディカー・シリーズを主戦場としながら、第1戦鈴鹿とここSUGO、そして最終戦鈴鹿、JAF Grand Prixとスーパーフォーミュラにスポット参戦する琢磨。昨年もここSUGOが初挑戦の場となったが、今年も忙しいスケジュールを縫い、日本のファンのためにSF13のコクピットに戻ってきた。
迎えた土曜午前のフリー走行から琢磨は快調に周回を重ね、超激戦のスーパーフォーミュラの中でトップ10圏内をキープ。今季、TEAM無限では琢磨がアメリカにいる間も小林崇志にマシンを託し貴重なデータを得続け、チームも経験を積み重ねてきた。午後の予選でも、琢磨はQ3まで進出。8番手を得た。
「今回は1年ぶりのSUGOでのレースですが、チーム全体のオペレーションも良くなってるし、マシンに対しても理解度も深まっていたので、もうちょっと前のポジションに行きたかったですね。でも予選はひさびさに楽しめましたよ」と予選後語った琢磨。
「プラクティスの走り出しは、あまり良くなくて修正して予選にのぞんだのですが、その修正が予選の最後に悪さした感じです。Q1、Q2とスムーズにいけたのは良かったんですが、最後のQ3は満足いかなかったですね。うまくまとめられませんでした」
8番手とは言え、琢磨とポールポジションのロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)との差は1秒もない。WEC世界耐久選手権の王者アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、そしてインディカーウイナーの琢磨が集うスーパーフォーミュラは、それほどまでに激戦なのだ。
「今日はすごく路面が汚れていてレコードラインが狭くて、少しでもラインを外すと取り戻せない感じでした。山本尚貴選手ともデータを共有しながら、良いところをうまく選んで、明日のレースに備えたいですね」と琢磨。ひさびさの日本でのレース、そしてファンとの交流を琢磨自身も楽しんでいる様子だった。