石浦、酷暑のレースで6位。3ポイント獲得

Team KYGNUS SUNOCO
Formula NIPPON RACE REPORT

Round3-FUJI
DRIVER：HIROAKI ISHIURA
CIRCUIT：1LAP=4.563km
RACE：44LAPS（200.772km）

酷暑のレースで6位・3ポイント獲得。

　フォーミュラ・ニッポン第3戦は、富士スピードウェイ（静岡県）で開催された。今回は通常のスケジュールとは異なり、日曜にワンデーレースとして予選・決勝を開催。また、決勝レースは200kmながら、タイヤ交換2回の義務付けがあり、この2回をどのように行うか、給油も含めたピット作業、タイミングにより、各車様々な作戦を練って来るだろうと予想される。

　7月17日（日）、よく晴れた暑い一日となった。8:10、Q1開始時の気温は27℃、路面温度39℃。 20分間で行われたQ1で、まず石浦はニュータイヤでコースイン。クルマのバランスチェックを行い、それが良好なことが確認できると、ユーズドタイヤを装着し、ピットで待機。残り時間5分を切ったタイミングで他車が次々とコースインする中、合わせてコースイン。1'25.882で7番手を獲得し、Q2へ。続いて12台に絞って行われたQ2は、8:40からの7分間。ニュータイヤでコースインし、狙いを定めたタイムアタックで1'25.584で8番手。Q3開始までの10分間のインターバルでは、コンディション変化に向けたアジャストを施し、いよいよ最終ステージであるQ3へ。8:57から7分間で行われ、石浦は他車に続いてコースイン。アタックを開始するも、インターバルで行ったアジャストが若干コンディションと合ってなく、タイムが1'25.740と伸びず7番手。決勝レースのグリッドが決定した。

　午後になってますます強さを増す日差しの下、14:40にフォーメーションラップスタート。気温 34℃、路面温度50℃。スタートは悪くなかったものの、オープニングラップでポジションが後退したため、チームは1周目が終わった時点で1回目のピットストップを行うことを決め、石浦はピットへ。Team KYGNUS SUNOCOのピットクルーはミスなく素早くタイヤ交換作業を完了し、石浦はコースへ戻る。全ドライバーが2度のピットインを行うため、順位はめまぐるしく入れ替わって行く。順調に周回を重ねる石浦は、6番手までポジションを上げ、24周を終えて2度目のピットイン。ここでは同時に給油も行い、最後のスティントへ突入。他車も2度目のピットインを行い、順位が落ち着いたところで6番手。ポジションを守り切った石浦は、6位でチェッカーを受け、3ポイントを獲得した。

⇒石浦宏明のコメント：
「予選ではQ3に向けて行ったクルマの微調整がコンディションと合わず、7番手に終わりました。決勝は、1周を終えてすぐに一度目のピットインをしたのですが、ここでメカニックの作業がとても早くて、自分より前で入った他車よりも先にコースに戻してもらうことができました。1周目でのピットインだったので、このスティントが長い分ガソリンも重く、このような状況でもペースを上げられるよう改善するのが今後の課題だと感じました。予選でのポジションも含め、今回も問題点は見つかりましたが、そこを解決すれば次戦のもてぎでは作戦次第ではもっと上に行ける自信はあります。次戦も応援よろしくお願いします。」

⇒土屋武士監督のコメント：
「レースでは、1回目のピットインを早めに済ませ、その後ひたすらプッシュするという作戦でした。ただ、コンマ1秒の差でポジションが3つも4つも変わってしまうという僅差の世界ということは、ここまでの2戦で十分わかっていたつもりでしたが、今レースではそのほんの少しの差がとてつもなく大きいということを改めて見せ付けられた気がします。その差を無くすために、そして最終的には勝つために、次戦の準備を進めていきたいと思います。今日はご声援ありがとうございました。」