スーパーフォーミュラ第2戦岡山の決勝レースで表彰台を獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の3人が、今回のレースを振り返った。
●石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING):優勝
「スタートはいつもいいので、落ち着いていけば1コーナーは獲れると思っていました。後方からものすごい勢いでオリベイラ選手が真ん中をかっ飛んでくるのが見えましたけど、とりあえず大丈夫だろうと思ってました」
「落ち着いて1周目が終わったあとに後ろを確認したら、間隔が少し離れてたので、そこから一瞬、楽に逃げられるののかな? と思ったんですけど、そんなに甘くはありませんでした。オリベイラ選手の後ろから可夢偉選手もどんどん近づいてくるのが見えていたので、これはレース後半で少し苦しくなると、その時点で予想がつきましたね」
「ピット作業は落ち着いて丁寧にやってもらい、ピットを出ると可夢偉選手が後ろに見えました。ブレーキングがものすごく近づいてくる印象で、僕も真似してみようと思ったら全然止まれなかったので、そこは自分のペースを守りました」
「レースはバックストレートエンドだけが勝負と思っていて、他のカテゴリーでも最終コーナーとか2コーナーで後ろにつくと苦しいところもあるので、そこを守れればいいなという感覚でしたね。落ち着いてはいましたがかなりいっぱいいっぱいで、ドリンクも飲まず、ラップ数を数えながらミスをしないように最後まで走り、勝つことがきました」
●小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans):決勝2位
「ペース的に勝つチャンスもあったかもしれませんが、やっぱりスタートのポジションから考えると、2位というのは満足しないといけないと思います。全体的にレースは非常に楽しめました。途中ポツポツしたのがバイザーについたので、もしかしたら雨が来るかなと思いましたけど、雨もなくレースが終われてよかったです」
「ペースはそんなに悪くなくて、どちらかと言うと予選が思ったよりも良くなくて、このカテゴリーは予選がすごく大事であることを実感しましたね。前回はレースペースが良くなかったのですが、今回は良かったという点では、今後に向けて非常にポジティブな気持ちで第3戦に臨めると思います」
●野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING):決勝3位
「今回は2番手からのスタートでしたけど、残念ながらスタートでたくさん抜かれてしまいました。個人的には、朝のスタート練習を含めて、そこまで悪いスタートじゃなかったかなと思ったのですが、気づいた時には前にオリベイラ選手がいたので、防御のしようがありませんでした」
「その後のペースを見ると、序盤はトップグループが速かったですが、中盤くらいになると僕も比較的同じようなペースで走れたと感じています。鈴鹿の時もそうでしたが、序盤のペースはもう少し改善しないといけないですね」
「チームも作戦面でしっかりやってくれて、ピット戦略でなんとかオリベイラ選手の前に出ることができて、3位に来られたと思っています。本当にチームに感謝しなければいけないし、まだやらなきゃいけないことが残っているので、その辺もチームと話して、次の第3戦の富士に向けて頑張っていきたいと思います」