1日、富士スピードウェイでニッサンのファン感謝イベント『NISMO FESTIVAL』が開催され、3万2000人のファンがイベントを楽しんだ。
晴れ渡る青空のもとで、2年ぶりに開催されたニスモフェスティバル。スーパーGTやスーパー耐久などで活躍するニッサンのドライバーらが揃ったほか、先週のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPにも参戦したニッサンGTアカデミー出身のドライバー、ルーカス・オルドネスとアレックス・バンコムも参加。また、ニッサンを代表する歴代マシンの数々も登場した。
午前9時からのオープニングに先駆けて、参加ドライバーら全員がステージ前に集まり、11月27日に亡くなったニスモの初代代表取締役社長、難波靖治さんを悼み、1分間の黙祷が行われた。オープニングでは、スーパーGTのニッサン系チームを束ねる柿元総監督が「頑張って来年はチャンピオンを奪回したいと決意しています。ただ、今日は悔しさを忘れて大いに楽しんで下さい」と挨拶。またMOTUL AUTECH GT-Rをドライブする柳田真孝もマイクを握り「今日はみなさんを“おもてなし”する会だと思っています。皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります」と語った。
コース上では、ニッサンの80周年を記念して、プリンスR380やニッサンR381、R382などに加え、グループCカー、JGTCやスーパーGT参戦車など様々なヒストリックマシンが走行を披露。また、ハコスカGT-Rやブルーバード、サニーなど1960~70年代に活躍したヒストリックカーがエキジビションレースを展開した。ほかにも、D1グランプリに参戦しているTEAM ORANGEによるドリフトショーなども行われた。
午後には、スーパーGTやスーパー耐久などに参戦しているニッサンのマシンが速さを競う『NISMO GP 2013』が開催。スーパーGT500クラスのみドライバー交代とタイヤ交換があるという形式で10周のレースが行われた。
レースでは、カルソニックIMPUL GT-Rのスタートを担当したジョアオ-パオロ・デ・オリベイラにピットロード速度超過があったとしてなんと60分(!?)ものタイム加算ペナルティが科されたり、終盤に首位に立ったMOTUL AUTECH GT-Rも最終周にガス欠でピットでストップしてしまうなど波乱の展開に。最終的にはREITO MOLA GT-Rが優勝、D'station ADVAN GT-Rが続き、S Road NDDP GT-Rの佐々木大樹が総合3位に入った。
フィナーレでは、参加したドライバーや監督たち、そして今季を戦ったマシンに加え来季のスーパーGT500クラスを戦うGT-Rと来年発売となるGT-Rニスモがホームストレート上に集結し、ニスモの宮谷正一社長が閉会の挨拶。来季のGT500クラスのマシンについて「悔しい思いを『やった』という思いに変えるため、いま全力で開発をしています」と述べ、「来年もニスモ/ニッサンは全力で駆け抜けて行きます」と意気込んだ。最後は、グランドスタンドに向けて参加者からプレゼントの投げ入れが行われ、イベントは盛況のうちに幕を閉じた。