スーパーGT300クラスにポルシェ997 GT3Rで参戦するTEAM ART TASTEが、スーパーGT第2戦富士にヨルグ・ベルグマイスターを起用することが明らかになった。すでにベルグマイスターはルーキーテストを通過している。
ベルグマイスターは1976年生まれのドイツ人ドライバーで、フォーミュラ・オペルなどを経てポルシェカレラカップに参戦。2001年にポルシェスーパーカップを制した後はアメリカに渡り、アメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)で5回のGT2クラスチャンピオンを獲得した経験をもつ、ポルシェのファクトリードライバーのひとりだ。
そんな“ポルシェ使い”の代表格とも言えるベルグマイスターが、スーパーGTに登場することとなった。スーパーGT第2戦富士は500kmのレースということもあり第3ドライバーの登録が可能になるが、ART TASTEがポルシェから派遣を受ける形で、ベルグマイスターを登録する。
今季ART TASTE PORSCHEは土屋武士、そしてヨルグの兄であるティム・ベルグマイスターのコンビで参戦しているが、ヨルグ・ベルグマイスターはこのふたりに加わる形となり、初めてスーパーGTで外国人の兄弟が組むことになった。
ヨルグ・ベルグマイスターは、スーパーGT第1戦岡山が行われた直後となる4月3日に来日し、岡山国際サーキットでGT300に初めて参戦するドライバーに課せられるルーキーテストを受けたが、当日の岡山は日本列島に大きな被害をもたらした爆弾低気圧の影響で強い雨と風に見舞われた。
しかし、小雨になった状況を活かしベルグマイスターは無事にルーキーテストを突破。第2戦富士に出場が可能になった。
チームによれば、ヨルグ・ベルグマイスターの登場は富士戦のみの予定。大混戦のスーパーGT300クラスに、また楽しみな要素が加わることになりそうだ。