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スーパーGTニュース

投稿日: 2013.09.22 00:00
更新日: 2018.02.16 18:45

ARTA CR-Z、好ペースで周回も突然のトラブルに


Asian Le Mans 富士 #55 決勝レポート(SGTクラス)

いいペースで周回も突然トラブル

 アジアン・ル・マンはSUPER GTとでは色々な違いがある。まず、決勝日の朝にフリー走行は行われない。通常、決勝のセッティングの確認はこの朝のフリー走行で行うが、今回はそれが出来ないので、金曜、土曜の走行が重要になってくる。また、ピットストップではタイヤ交換の際に、ホイールナットを外すインパクトレンチをピット前のホワイトラインから1機しか出せない為、SUPER GTのように2輪同時に交換作業が出来ない。1輪ずつの作業となってしまう為、このピット作業のスピードは結果に大きく影響してくるだろう。

 レースは周回数が決められていないレースで3時間経過した時点でチェッカーが出るレースだ。SUPER GTに当てはめると500kmレースがほぼ3時間のレースなので、周回数で言えば110周弱のレースになると思われる。

 スタートを担当するのは高木真一。このレースはSUPER GTと異なるルールなので、高木はいつもより念入りにルールの確認を行ってスターティンググリッドについた。

 スタートは混乱も無く、2番手をキープしたまま周回を重ねた。13周目にポジションをひとつ落として3番手を走行するものの、高木はタイヤを温存しながら燃費走行に徹して周りのマシンの出方を見ていた。

 25周目に他車に抜かれ4番手にポジションを落とすものの、Bコーナーで前方を走っていたマシンに接触があり、28周目に再び3番手に復帰。高木はペース良く走行していたが、33周目のストレートでいきなりエンジンが止まってしまった。その後、リアから白煙を出しながらなんとかピットまで戻ってきたが、走行不可能で残念なリタイヤとなってしまった。

鈴木亜久里監督のコメント
「ペースも良く、作戦通りにレースを進められそうだったのに、非常に残念です」

星学文エンジニアのコメント
「後半ペースが上がってきて、次のスティントで小林につなげて順位を上げられると思いましたが、トラブルの原因を究明して次につなげたいです」

高木真一選手のコメント
「耐久なので作戦に従って、速い車が来たら先に行かせてタイヤや燃費の事を考慮しながら走っていました。前方で接触があって、それを避ける為に10秒弱ロスしてしまったので、少々作戦通りに行かない部分もありましたが、後半ペースが良かったので、まだまだチャンスはあると思っていました。残念な結果になってしまいましたが、残りのレースは2レースとも勝ちたいです」

小林崇史選手のコメント
「レース全体を見据えた感じでは良いペースで走れていただけに残念です。残りまだ2戦あるので気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」


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