ARTA Project
第1戦 岡山 予選レポート (GT500)
今年は前に進もうとするパワーを感じる
いよいよ開幕を迎えたSUPER GT。今年からGT500クラスは車両が一新され、ARTAはホンダのニューマシン、HONDA NSX CONCEPT-GTで戦う。ドライバーは昨年同様松浦孝亮と、元F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツイの組み合わせだ。リウッツイはトロロッソやレッドブルで活躍した実力派ドライバーだ。
2月末に完成したARTA NSX CONCEPT-GTは開幕までに鈴鹿、岡山、富士でテストを行ってきた。ニューマシンにつきもののトラブルが多く出たために、セッティングを煮詰められないまま開幕戦を迎えることになった。 午前のフリー走行では前回の富士のセットを基本に調整を進め、その結果バランスは徐々によくなり、午後の予選を迎えた。
今年もノックダウン方式で行われる予選1回目は松浦孝亮がアタック。午前のセットではバランスが良かったものの、午後のコンディションでどの程度パフォーマンスを上げることができるか期待がかかった。
セッションが開始して5分が経ってから松浦はコースイン。3周ほどウォーミングアップをしてアタックに入った。今年のGT500クラスのマシンは熱が入りにくいカーボンブレーキになったので、タイヤだけでは無くブレーキも暖める必要がある。走り始めたマシンの挙動は午前中とは違い、各コーナーの立ち上がりでマシンが跳ねてしまった。思うように加速できないマシンではあったが、松浦は午前のタイムを上回り、現在のマシンの性能を限界まで引き出した。しかし、思うように順位を上げることはできず、12位で予選を終え、Q2進出はならなかった。
鈴木亜久里監督のコメント
「シーズンオフのテストではトラブルが例年より多くてなかなかセッティングを進めるところまで行けなかったのは正直なところだけど、チームスタッフやドライバーはそんな中でも良い状態に持ってきてくれている。Q1は突破できなかったけど、今までの流れの中で本当に良くやってくれている。満足しているわけじゃないけど、前に進もうとするパワーを凄く感じるから、着実に進歩していけると思う。明日は何が何でもポイントを獲りたいね。頑張るよ」
佐藤真治エンジニアのコメント
「バランスは少しずつ良くなってきて、ドライバーもそれは感じてくれています。しかし、午後になったらマシンが跳ね出してタイムを出すことができませんでした。シーズンオフのテストでやりきれていないこともまだあり、それらを消化してレベルアップしていなくてはならないと思っています。明日はシーズン最初のレースなので、トラブルが起こらないように準備して、最後まで走りきれればポイントが獲得できるのでは無いかと思っています」
ヴィタントニオ・リウッツィ選手のコメント
「今朝は決勝のセットを出すためのロングランの走行を担当しました。マシンバランスにはまだ問題がありましたが、少しずつ良い方向へ向かっていきました。予選では難しいマシンバランスのなか、孝亮はとても良い仕事をしました。我々はマシンを日々良くしていくことが重要だと考えています。明日の岡山は寒くて難しいコンディションになりそうですが、ポイントを獲得できるように頑張ります」
松浦孝亮選手のコメント
「シーズンオフのテストから今まででマシンバランスは一番良かったです。自分たちがやってきたことの中でベストは出せましたが、コーナーの立ち上がりでマシンが跳ねる症状が強く出てきたので、タイムを縮めることができませんでした。しかし、毎年このレースは荒れるので、トラブルに巻き込まれないように走り、ポイントを獲得できるように頑張りたいと思います」
