2011 AUTOBACS SUPER GT Rd.1
Okayama, Qualification 2011.5.21

 震災の影響により延期になっていた第1戦の岡山大会は、前回の富士大会同様金曜からの走行となった。金曜の走行はタイヤの選択を行ったが、気温が高く事前に予想していたコンディションと変わってしまったため、チームは難しいセットアップを迫られた。

 ところが今日の気温は昨日より10℃も低く、せっかく集めた昨日のデータが参考になるかが心配だったが、走り出しから感触は良く、トップから1秒以内のタイムでフリー走行を終えた。今回の予選はノックアウト方式。Q1、Q2を小林が担当した。小林はQ1を10位で通過し、Q2は果敢なアタックで4位。Q3の武藤につないだ。

 武藤は、マシンの状態を見ながら慎重にアタック。トップから1秒以内のタイムを記録し、7位で予選を終えた。明日の天気は雨の予報なので、前回の雨の富士で見事な走りを見せた武藤と小林の走りに期待したい。

鈴木亜久里監督のコメント
「とても良い予選だったね。小林のアタックは迫力があった。武藤も良いタイムを出していたし、経験が少ない二人のドライバーがここまで力を出し切ってくれたのはチームにとって収穫が大きいね。明日は雨の予報だけど、状況を良く見極めてレースを戦っていきたいね。スタートポジションは7位だけど、前回の二人のレース運びの上手さを考えればきっとチャンスがあると思っています。」

伊与木エンジニアのコメント
「予選はQ1突破の為にソフトで行きました。ドライバー二人はソフトタイヤの経験が少なかったので、少々心配ではありましたが、なんとかQ2へ進出出来ました。Q2はレースタイヤを使用しましたが、小林がうまくタイムを出してくれて、レースタイヤのバランスの確認が出来ました。Q3は7位でした。武藤は自分がマシンに乗れていないと言っていましたが、武藤のタイムは決して悪いタイムでは無かったですし、マシンのセットの方向性も見えたので良い予選だったと言えます。明日は雨の予報で、各チームはソフトタイヤを選択していますが、我々はハードタイヤを選びました。雨が降らない事を祈っていますが、前回の富士のように粘り強く戦っていきたいと思います。」

武藤英紀のコメント
「今週末はマシンを上手く乗りこなせていなくて、チームには申し訳なく思っています。予選ではもう少し前に行きたかったです。しかしながら、フリー走行でのデータではポジティブな要素が多かったので、明日の決勝は良い結果を出せるように準備をしたいと思います。」

小林崇志のコメント
「昨日の走行からマシンのバランスがなかなか決まりませんでしたが、予選ではQ1、Q2を担当させて頂きました。チームが良いマシンを用意してくれたので、最終的にQ2は4位で終える事が出来ましたが、課題も見つかりました。Q1はソフトタイヤ、Q2はハードタイヤでアタックしましたが、両方のタイムを比較すると、まだソフトタイヤの使い方に慣れていないのかも知れません。ポールポジションを獲ったマシンはソフトタイヤであると聞いているので、もう少し上手く タイヤを使えるようにしたいと思います。決勝に向けてはロングランのペースが良いのでミスやトラブルが無いように走りたいと思います。」

 ARTA Garaiyaはフロントのサブフレームをリニューアルし、ここ岡山へ持ち込んだ。サブフレームを変える事で、剛性が向上し、走り出しから感触は良く安定したタイムを出す事が出来た。使用するタイヤも決まりマシンとのマッチングは良さそうだ。

 ノックアウト予選のQ1は高木が担当。高木は順調にタイムアップをし、2位で難なくQ1突破を果たす。Q2は松浦が担当。開始5分で他車がスピンし、赤旗中断。残り6分でQ2が再開された。残り時間が短い中で、松浦は魂心のアタック。松浦の走りは危機迫るものがあり、ほぼ完璧な走りで見事3位通過。Q3の高木につないだ。

 Q3の高木は徐々にタイムアップ。週末最も速いタイムを記録し3位。FIA GT車両が有利と言われる中、トップと0.125秒差というすばらしいタイムで予選を終えた。岡山はパッシングが難しいコースなので、このポジションは非常に良いポジションを言えるだろう。

鈴木亜久里監督のコメント
「GaraiyaとBSタイヤのマッチングの良さが出るにはもう少し時間がかかると思ったけど、こんなに早く合うとは思っていなかった。二人とも素晴らしい予選を見せてくれたし、ブリヂストンさん、チームのスタッフには感謝したいね。明日の決勝はトラブルに巻き込まれなければ、良い結果が出せるんじゃないかな。」

佐藤エンジニアのコメント
「やっとセットアップの方向性が見えてだいぶ進歩しました。ようやく勝負できそうなところまで来たのではないかと思っています。予選では最後に負けてしまったのが悔しかったですが、決勝は良いデータが出ているのでとてもポジティブです。雨だけが心配ですが。」

高木真一のコメント
「Q1はソフトタイヤで32秒9というタイムが出せました。このタイヤで速いタイムを出せる事は予想していましたが、きちんとタイムが出せるという実績が出来たので良かったです。Q2は孝亮がハードタイヤで頑張ってタイムを出してくれて、Q3につないでくれました。Q3は孝亮と同じタイヤでボクがアタックしましたが、ニュータイヤと同じくらいのタイムを出せました。しかし、さらに上をいった2台はすごいと思います。BS+Garaiyaの組み合わせはまだたった2戦目ですが、2戦目にしてトップ3に入れたのは良いタイヤを用意して下さったブリヂストンさん、マシンをきちんと仕上げてくれたチームのおかげです。感謝します。明日の天候は分かりませんが、雨は前回のレースで走っていますし、ドライはデータもある程度あるので、表彰台は登りたいです。」

松浦孝亮のコメント
「富士のレースの後、3週間のインターバルがありましたが、その間にブリヂストンさんとチームは新しいものを用意してくれてマシンが良い方向にいっているので感謝しています。ポールを逃したのは悔しいですけど、だいぶレベルの高いところまでマシンを仕上げられたと思っています。明日はドライだったら優勝を狙え るようなマシンに仕上がっていると感じていますが、雨が降っても強いレース運びをして結果を出したいと思います。」

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