“週末の趣味としてのレーシング”を合い言葉に2シーズン目を迎えたオートスポーツ スポーツカートシリーズの九州エリアで初となるレースが開催され、GT1(マイカート持ち込み)クラスは#23 KG9(ベッテル選手/だいじろう 選手組)が優勝。GT2(レンタルカート)クラスでは#1 F☆project(後藤哲男選手/たつ坊。 選手組)が勝利した。
高速道路のパーキングエリアから徒歩でもアクセスが可能という超好立地のA ONEサーキットは、アットホームな雰囲気から気軽にサーキットドライブを楽しむ福岡エリアのカーターでにぎわっているコース。
2009年には『グランドバトルシリーズ』として行われていたレースが今シーズンから週刊オートスポーツのバックアップにより、オートスポーツ グランドバトルスポーツカートシリーズ(AS九州シリーズ)としてスタートした。
レースは他のオートスポーツ スポーツカートシリーズと同様のレギュレーションをベースとして行うが、より気楽に楽しめるレース運営へのトライから90分という比較的短めのレース時間をシリーズ全4戦のうち3戦で設定、エントリーフィーも低めにされているのがポイントとなっている。
夜に降った雨によって練習走行はウエットコンディションでスタート、レースでは徐々にコースが乾いていく難しい状態だったが、全車クリーンなスタートを切りバトルは幕を開けた。ポールからスタートの#21 ファーストレーシング西やんZ(ニシヤン選手/大浜 巧選手/石川満規 選手組)は序盤で遅れ、#22 KG9とそれを追う#23 パパさんズ(ウルフ選手/アーリー 選手組)がレースを引っ張る。
GT2クラスは最多ハンデストップが課せられているジュニアドライバーによるチーム、#9 GT太郎(林光太郎選手/中島章太郎 選手組)が逃げを打ち、#1 F☆projectも序盤ラッシュをかけて食らいつく。
各チーム、義務ピットインを等間隔で行う均等スティントを基本として戦い、GT2に設定されている2分間の給油ピットストップもスティント割に組み込む形で、戦略による順位変動はない形でレースは展開。
途中、アクシデントやトラブルの発生はなく、各陣営のペースで周回を重ねる形で折り返しを過ぎ、残り30分を迎えたところでのトップは#22 KG9、2位の#23 パパさんズが同一周回。
GT2は#1 F☆projectと#80 TEAM ひこ(ひこ選手/清水隆治選手/岩崎誠一郎 選手組)が同一周回でトップ争い。2周遅れての3番手争いには#6 オートスポーツwithブレインズ(ポチ選手/箕野由大選手/平岡哲男 選手組)、#10 イルミトwith Rush(オッキィ選手/立山メカ選手/スベッテル父ちゃん 選手組)、#9 GT太郎が加わる。
さらに1周遅れで#7 ますだグラフ(山本進一選手/山本千咲選手/原田基義 選手組)が挽回のチャンスをうかがうという非常に均衡した戦いとなっていた。
テールtoノーズで最後まで続いたGT1の優勝争いは最終ラップのバックストレートでの攻防で決着。#22 KG9が前をキープして優勝、0.5秒差で#23 パパさんズが僅差の2位。
#21 ファーストレーシング西やんZは「ウエットなら勝機あり」とのマシンセットが裏目に出て、最後は大きく離されてしまう結果となった。
GT2も優勝争いは同一ラップでのバトルとなり、安定したラップを刻んだ#1 F☆projecが優勝。およそ30秒差でクラスファステストをマークした#80 TEAM ひこが2位。最多ハンデの#9 GT太郎は2周とどかずの3位。#7 ますだグラフは最後の最後での遅れを取り戻すことができず、惜しいクラス6位でレースを終えている。
次戦のAS九州シリーズは6月27日にA ONEサーキットで開催、エントリーは5月27日から受付が開始される。