DENSO KOBELCO RC F
第5戦富士、果敢なチャレンジ実らず12位フィニッシュ
SUPER GT 第5戦富士レポート
2014 SUPER GT 第5戦「FUJI GT 300km RACE」(8/9-10)
富士スピードウェイ(1周4.563km)
入場者数:予選18,500名、決勝26,500名 合計45,000名
8月10日(日)シリーズ後半戦の緒戦となるSUPER GT第5戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝が行われ、5番グリッドからスタートしたDENSO KOBELCO SARD RC Fを駆るオリバーは、台風の影響による雨が降りしきる中、3位を争う好バトルを展開。雨が激しくなり完全に中断された再開後も果敢に攻め続け、39周を終え4位でピットイン。エンジンがかからず5秒ほどロスしたが、交代した石浦も好ペースで前を追いかけ10位から6位にポジションを戻した。
だが路面が乾き始め、48周目頃から急にペースダウン。レコードラインが乾き始めたことからドライタイヤへスイッチし順位を上げるべくタイヤ交換を敢行。だが11位で隊列に復帰して追い上げようとした矢先に天候が急変し、激しい降雨でセーフティカー導入。このままドライタイヤでの走行は危険と判断。やむなく再びタイヤ交換し13位に後退。その後レースは再開されることなく、このままSC隊列で終了。結果、果敢なチャレンジ実らず12位フィニッシュとなった。
今回も速さはあったが、またしても雨に翻弄されたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイント獲得ならず(計18点)ランキング11位に、チームポイントでは2点(計30点)を獲得しランキング10位となった。次の第6戦は、8月30日(土)・31日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。
公式練習走行
今季シリーズ前半を終了し、現在シリーズランキング7位のDENSO KOBELCO SARD RC F。速さを取り戻しつつあるも艱難辛苦の戦いが続き、夏の3連戦は正念場。秋開催から夏開催となった第5戦は、世界遺産の霊峰富士の麓にある富士スピードウェイが舞台。今回大量得点を稼いでいかなければシリーズ争いから脱落の可能性もある大事な一戦。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は通常より1時間遅く15時スタートで300kmで争われる。ピットストップは1回。ウェイトハンディは現獲得ポイントの倍の数値となる36kgを搭載する。
5月に行われた第2戦富士ではトップが異次元の1分28秒台に突入。最高速も300km/hオーバーを記録し、DENSO KOBELCO SARD RC Fもコースレコードをマークした。決勝でも3位を争う展開を見せ相性のよい富士。今回ハンディウェイト50kg以上を搭載する車両は燃料リストリクターによる50kg分ハンディとなるが富士ではトップスピードへの影響が大きいとされる。シリーズ争い生き残りを懸けた最大のチャンスを活かせるかが勝負となる正念場で、今回の結果がシリーズに与える影響は大きい。シリーズ後半スタートとなる富士で勝って良い流れにしたいところ。チーム一同、不撓不屈の精神で勝利を目指していった。
9日(土)午前中の公式練習走行は、気温26度/路面温度31度の曇り空。心配された台風11号の影響による降雨はまだなく、9時から混走セッションが始まり、開始7分ほど過ぎて路面のダストが捌けたのを見計らって石浦がコースイン。まずは3周目に1分31秒377の2番手タイムをマーク。バランスは良いとの石浦のコメントから、別のタイヤを装着して再びコースインし、交換後3周目に同様の1分31秒423をマークした。さらにタイムアップを追求すべく微調整を施し、石浦がフィーリングを確かめた。
続いて20周目からはオリバーがドライブ。2種類のユーズドタイヤでフィーリングを20周ほど確かめ、32秒台でコンスタントにラップを重ねていった。混走セッションは結果、石浦のマークした1分31秒144で5番手タイムをマーク。10分間のGT500単独セッションでは、オリバーがQ1アタックシミュレーションを行い、4周目にセクター1、セクター2と赤マークをつける全体ベストをマークしながら好走。1分30秒471の2番手タイムをマークして、公式予選への準備を好感触で終えた。
公式予選
■Q1:オリバーが堂々のQ1トップ通過
9日(土)公式予選Q1は気温27度/路面温度33度のどんよりとした曇り空。Q1アタックのオリバーが残り7分ほどでコースイン。だが300クラスの車両がピット入口のレーンで停止したため赤旗中断に。14時29分から再開され、10分間で争われることになったQ1。気を取り直してコースインしたオリバーは軽快に再びアタックを開始。まずは3番手タイムをマーク。続く4周目にはすべてのセクターベストをマークして堂々のトップタイムを叩き出す。
次の周もアタックを続けたオリバーは更にセクターベストを刻んで赤マークをつけていく快調な走り。だが最終セクターで僅かに更新ならず。しかし他車がオリバーのタイムを上回ることはできず、堂々のQ1トップ通過。ひと仕事を終え、クルマを降りたオリバーは破顔一笑でチームのこれまでの努力をねぎらった。
■Q2:石浦が雨で波乱となったQ2で5位に
公式予選Q2は15時9分に開始され、気温27度/路面温度32度でQ1とほぼ同じコンディション。石浦は3年振りのポールを狙うべく気合い十分にクルマに乗り込んだ。Q2開始前から降り出した雨が、やがて強く降り出していく。1周計測をしてウェットタイヤの方がタイムが出る状況に変わったため、急遽ピットに呼び戻し、ウェットタイヤに交換。
残り5分という状況ながらも再度アタックに臨んだ石浦は、ドライタイヤをはるかに上回るペースでセクタータイムを刻んでいく。まずは1分38秒789の3番手タイムをマーク。そしてラストラップでも更にセクタータイムを削っていく石浦。期待が膨らむラストアタックであったが、路面の水が無くなってしまう状況に暗転。ドライタイヤでステイアウトしたクルマが再びペースを取り戻す展開に。入り乱れたQ2は、結果的に6周目にマークした1分38秒151のタイムで5番グリッドからのスタートとなった。
決勝
■フリー走行
10日(日)決勝日の朝のフリー走行開始時は、気温22度/路面温度23度の雨。台風の影響により、雨が強く降ったり弱くなったりの繰り返し。スタートドライバーのオリバーがコースインするも、すぐに赤旗中断に。再開後も不安定な天候で、クルマ自体は問題ないのは確認できたが、周回ごとに雨の状況が変化する難しいコンディションとなった。8周目からは石浦がステアリングを握って、そのまま交換しなかったウェットタイヤの感触を確かめた。サーキットサファリは2周ほどで中断。公式練習走行とサファリでトータル15周を走行。1分44秒399の10番手タイムで決勝への準備を終えた。
■決勝スタート
第1スティント:オリバーが3位を争う好バトルを展開
10日(日)台風の影響による荒天のため、決勝スタート前8分間のウォームアップが20分間に拡大され実施され、雨の中スタートドライバーのオリバーは好調さをアピールする2番手タイムをマーク。決勝は気温24度/路面温度26度で雨が強く降ったり弱くなったりの不安定な中、15時にセーフティカー(SC)先導でスタートが切られた。5番グリッドからスタートしたオリバーは、序盤こそタイヤの温まるまで他車に遅れをとったが、その後挽回。前を捉えて上位のホンダ勢と3位争いの好バトルを展開し場内を沸かせた。
その後、雨が激しくなり10周目にSC導入、17周目に完全に中断された。30分後に再開された後も果敢に攻め続けたオリバー。一旦ギャップが広がったが、虎視眈々と表彰台圏内を狙う4位で39周を終えてピットインとなった。
第2スティント:石浦がドライで勝負に出るも12位フィニッシュ
ピットアウトの際にエンジンがかからず5秒ほどロスしたが、交代した石浦も好ペースで前を追いかけ、1コーナーで36号車や12号車を華麗にパスしながら10位から6位にポジションを戻した。だが路面が乾き始め、48周目頃から急にペースダウン。ドライタイヤに交換したクルマのペースが上がってきており、レコードラインが乾き始めたことからドライタイヤへスイッチし順位を上げるべくタイヤ交換を敢行した。
だが11位で隊列に復帰して追い上げようとした矢先に天候が急変し、激しい降雨でSC導入。このまま石浦のドライタイヤでの走行はSC走行でも危険と判断。やむなくSC導入中に再びタイヤ交換し13位に後退となった。残りは6周ほど。十分に挽回できる可能性はあったが、その後レースは再開されることなく、このままSC隊列のままでレース終了。結果、果敢なチャレンジ実らず12位フィニッシュとなった。
今回も速さはあったが、またしても雨に翻弄されたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイント獲得ならず(計18点)ランキング11位に、チームポイントでは2点(計30点)を獲得しランキング10位となった。次の第6戦は、8月30日(土)・31日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。
石浦宏明
「うまく噛み合わないレースになってしまいました。クルマの調子は良く速さはありましたが、ロングランではまだ厳しかったのかも知れません。最後にドライタイヤで勝負に出てウォームアップも良かったのですが、雨が強く降り出し万事休す。流れをうまく引き寄せられませんでした。それでも着実に進歩してクルマも速くなって色々と得られたこともあるので、次も勝ちを狙っていきたいと思います。台風で土砂降りの中、サーキットに来てくれた皆さん、応援してくれた皆さんありがとうございました!」
オリバー・ジャービス
「クルマは走り出しからグレートで、Q1トップも取れて良かったし、いい感じで走れていたから決勝も楽しみで、最初タイヤの温まりが周りより遅かったけど、温まってからは3位を争うバトルができて楽しんだ。だけどスティント後半はリアのグリップが徐々に足りなくなってしまった。今回も難しく、そしてアンラッキーなレースになってしまったけど速さは取り戻しているので次の鈴鹿に期待して欲しい。悪天候の中でも応援しに駆けつけてくれた大勢のファンに感謝します。アリガトウゴザイマシタ!」
大澤尚輔監督
「クルマも速いクルマを準備できてドライバーも良い仕事をしてくれました。でも雨に翻弄されたとはいえ、結果、歯車の噛み合わないレースになってしまいました。振り返って問題点を洗い出して対策して、次の鈴鹿に向けて集中していきたい。鈴鹿は大量点を取れる最後のチャンスなので、これまで以上にチーム一丸となって勝利を目指します」
