2014 SUPER GT 第5戦 FUJI GT 300KM RACE レースレポート

日程:予選:8月9日(土)/決勝:8月10日(日)
開催サーキット:富士スピードウェイ(静岡県小山町)
参戦クラス:SUPER GT GT300クラス
エントラント:DIJON Racing
ドライバー:Takamori博士、田中勝輝
マシン:Snap-on DIJON Racing GT-R(日産 GT-R NISMO GT3 /R35)
結果:予選:GT300クラス22位 決勝:GT300クラス20位
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 2014年のSUPER GTシリーズもいよいよ後半戦に差し掛かった第5戦『FUJI GT 300KM RACE』が静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 今期2回目となる富士スピードウェイでのレース。この『FUJI GT 300km RACE』は例年秋に開催されていたが、今年より夏に開催とスケジュールが変更され、全国的に不安定な天候の中、夏休み期間という事もあって、45,000人もの多くのファンが富士スピードウェイに詰めかけた。

■8月9日(土) 練習走行
 日本列島を横断した台風11号の影響が心配される中、富士スピードウェイの天候は曇り。今にも雨が降りそうな空ではあるがドライコンディションで公式練習が9時00分に開始された。

 Takamori博士がコースイン。Snap-on DIJON Racing GT-Rの持ち込みマシンセットアップを確認する。その後も走行を続けてタイヤ選択やいくつかのテスト項目を評価した後、田中勝輝に交代する。田中勝輝は順調に走行を重ねて、最終的なマシンセットアップを担当する。

 残り時間が25分となったところでTakamori博士はニュータイヤを履いてコースイン。予選シミュレーションを行うが、Takamori博士がコースインした直後にスピン車両の回収のため赤旗が提示されてセッションは一時中断となってしまう。

 そしてこのセッションはGT300クラスの占有時間に入るため、ドライバーを田中勝輝に交代。田中勝輝はチームベストとなる1分40秒924をマークする。大きなトラブルも無く、DIJON Racingはこのセッションを22位で終了。続く予選セッションに挑むのであった。

■8月9日(土) 予選
 ピットウォーク中に突然の大雨が降ったももの、短時間で雨は上がり、予選までに路面は回復。しかし、ここでも天候は荒れ、予選セッション開始間際にも再び弱い雨が降り出す。そのためコース上ではウェット宣言がなされたが、予選セッション開始時には雨は止み、路面も濡れていない事から全車ドライタイヤで予選アタックを行った。

 今回のQ1アタックドライバーは田中勝輝が担当。田中勝輝は各セクターでベストタイムを更新。計測4周目には1分41秒024で12番手に付ける。その後もアタックを続け、セッション終盤には1分40秒925までタイムを短縮する。しかしライバル勢のタイムアップにより、最終的な順位は22位となり、予選Q1突破は果たせなかった。

■8月10日(日) フリー走行
 決勝日を迎えた富士スピードウェイは台風の接近により朝から雨が降っていた。9時から行われたフリー走行は強い雨が降ったり止んだりと目まぐるしい天候で開始2分で大雨のため赤旗中断となった。サーキットサファリも数台のマシンが走ったものの雨による路面悪化で1Lapで赤旗終了となった。

■8月10日(日) 決勝
 決勝レース前のピットウォークでは天候が持ち直して雨は上がり曇り空となる。しかし、レース直前には雨が降ってきた。雨量は増え続けてウォームアップ走行は雨量の増加で開始12分で赤旗終了となり、レースの開催そのものが心配される状況であった。

 レースは定刻通り15:00にスタート。だたし、雨量の変化が激しく安全確保のためにセーフティーカー(SC)が先頭を走るSCスタートがレース直前に決定され、SC先導により2周を周回したところで本格的にレースがスタートした。

 Takamori博士はレース序盤から路面にあわないタイヤで厳しいドライブを強いられつつも確実に周回を重ねていった。9周を過ぎた頃に強い雨が降り始めた事で再度SCが導入。SC先導により周回を重ねていたが、15周を経過したところで更に雨が強くなり赤旗が提示されレースは一時中断となる。

 約30分の中断を挟み、雨が収まってきたため16時15分にレースは再開されることに。2周にわたるSC先導の後、19周目にリスタートとなった。Takamori博士は再スタート後もタイヤが非常に厳しい状態であったにも関わらず、一時は15位まで順位を上げる走りを披露する。

 コース上はレコードラインが乾きつつあるが、空からは今にも雨が落ちてきそうな難しい状況。Takamori博士はレインタイヤで引っ張れるだけ引っ張り、39周を終えてピットイン。

 コース上の水の量が減ってきたため、タイヤを前後4本ともに浅溝レインタイヤをへ交換し、ドライバーはTakamori博士から田中勝輝へ交代し、戦列に復帰する。

 交換後のタイヤを見るとレインタイヤはボロボロで既に限界に達していて、Takamori博士がこの難コンディションの中、如何にドライビングに苦心していたのかを物語っていた。

 田中勝輝は好ペースで周回を重ねる。路面は徐々にではあるが、ほぼドライコンディション状態まで回復し、一部のチームはスリックタイヤへ交換したようだが、DIJON Racingはそのまま走行することを選択。

 チェッカーまで残り10周を切ったレース終盤に突然の激しい降雨。すぐにSCが導入されるが、スリックタイヤを履いていたマシンは隊列に追いつけずに隊列を整うのに時間がかかった。隊列が整い、リスタートが期待されるも、その後も雨脚は弱まる事無く、SC先導のままレースは終了となった。天候に大きく翻弄された今回のFUJI GT 300km RACE、DIJON RacingはGT300クラス20位という結果に終わった。

 次戦は8月30日~31日に鈴鹿サーキットで開催されるSUPER GT第6戦『43rd INTERNATIONAL SUZUKA 1000km』となります。伝統あるこの耐久ラウンドではTakamori博士、田中勝輝に加えて注目のルーキードライバー富田竜一郎がデビューする予定です。引き続き皆様の応援を宜しくお願い致します。

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