■DIJON Racing
2013年SUPER GTシリーズ第5戦レースレポート
開催日 予選:2013年8月17日(土), 決勝:2013年8月18日(日)
サーキット 鈴鹿サーキット(1周5.807km)
決勝周回数 173周(1004.611km)
ドライバー Takamori博士、千代勝正、田中勝輝
予選:GT300クラス 13位 決勝:GT300クラス16位
SUPER GT第5戦『Pokka Sapporo 1000km』が8月17日〜18日に三重県の鈴鹿サーキットで開催され、DIJON Racingは、No.48『DIJON Racing IS GT-R』で出場。
ドライバーは、Takamori博士、千代勝正のレギュラードライバーに加え、DIJONRacing 96号車でコルベットをドライブする田中勝輝選手を第3ドライバーに起用して、シリーズ中最も過酷な鈴鹿1000kmレースに挑む。
この鈴鹿1000kmレースは今年で42回目の開催となり、今や鈴鹿サーキットの伝統的な耐久イベントとして毎年熱いレースが繰り広げられて おり、約1000km、6時間以上にわたって争われる真夏のレース。
通常のスーパーGTシリーズ戦の3倍もの距離に相当するだけでなく、天候の変化、暑さによる過酷なストレスによるアクシデントによるイレギュ ラーな展開も起こりやすく、ドライバーやマシンのタフネス、綿密に練られた戦略がこのレースを戦い抜く為には重要である。
■8月17日 土曜日 練習走行(天気:晴れ/コース:ドライ)
鈴鹿サーキットは朝から快晴。夏休みということもあり朝から多くの観客が来場した。午前中に行われた練習走行では、先ずステアリングを握った のは千代選手。
コースインして計測1周目には2分05秒625をマークし、この時点で2番手のタイムとなる。しかし、その翌周、S字コーナー途中でコースア ウトしグラベルに埋まっているDIJON Racing IS GT-Rの姿がサーキットビジョンに映し出され、ピットには緊張が走る。
自力ではマシンを動かすことができず、マシン回収作業が行われるためにセッションは赤旗中断となった。マシンはピットへと回収されたが、状況 は酷く、オフィシャルから修復命令が出されたため、すぐに走行出来ないことに。すぐさまメカニックによる作業が行われたが、修復作業は長時間 にわたって行われ、再びコースに戻るまでに約1時間を費やした。
残り時間が50分を切ったところで、再び千代選手がマシン動作チェックのためにコースイン。1周計測を行い、マシンの状態を確認してピットへ 戻る。セッション残り時間は40分。今回初めてGT-Rに搭乗する田中選手へ交代。GT-Rへの習熟を図る事を優先させる。田中選手は順調に GT-Rで周回を重ねて6周目には2分10秒台で走行。
残り時間20分でTakamori選手へドライバー交代。本来であれば予選〜決勝に向けマシンセットアップを進めたいところだが、 Takamori選手はマシンチェックを行うためにコースイン。わずか2周で走行中にフロントのアンダースポイラーの破損が見つかり、修復の ため、練習走行セッション終了前に走行を終了させなければならなかった。
このセッション、順位は序盤に千代選手がマークしていた2分03秒248で8番手につけたが、予定していたプログラムを一つも消化できず、不 安を残したまま午後の予選に挑む事になってしまった。
■予選(天気:晴れ/コース:ドライ)
予選Q1は千代選手が担当。千代選手は計測2周目に2分3秒807をマークし7位につけるも最終的には10位となり、辛くも予選Q1を突破 し、予選Q2へ進出を決めた。
インターバルを挟んで行われた予選Q2はTakamori選手が担当。Takamori選手は、マシンの習熟に専念し、走行時間をフルに使 い、最終的には、2分06秒783までタイムを短縮。しかし、セッティングの決まらないマシンに苦心し最終結果は予選13番手に終わった。
■8月18日 日曜日 フリー走行(天気:くもり時々雨/コース:ドライ)
この日は朝から空は雲模様で、フリー走行開始時には1コーナー方向で弱い雨も見られたためWET宣言が出される。1コーナー付近の雨量は微量 で路面はドライ状態。全車スリックタイヤを装着しコースイン。
フリー走行開始とともに千代選手がコースイン。1周計測を行い、このセッションでのチームベストとなる2分04秒786をマークした後に Takamori選手へ交代。昨日出来なかった決勝レースのマシンセッティング作業を行った。フリー走行後すぐに行われたサーキットサファリ では、田中選手がドライブし、マシンを習熟すべく積極的に周回を重ねた。僅かな時間ながら昨日の走行不足を補うべく、時間を最大限に使って決 勝前の準備に勤しんだ。
■決勝レース(天気:晴れ/コース:ドライ)
気温34℃を越える快晴の中で行われた決勝レース。36,000人の観衆が見守る中、1周のフォーメーションラップを経て、13時35分に 42回目の鈴鹿1000kmレースがスタートした。スタートドライバーは千代選手が担当。千代選手はオープニングラップで#21 R8をパスし12位へポジションアップし、その後も0号車ポルシェ、55号車CR-Zと徐々に前走車をパスし順位を上げていった。
35周を終えて最初のピットストップ。最終的に千代選手は2位までポジションをあげる事に成功。次のスティントを担当するのはTakamori選手。9位でコースに復帰したTakamori博士は燃費を重視した走行で確実に周回を重ねて いった。
59周目走行中、130Rで火災車両が出たためセーフティーカーが入る事に。ピットインを予定していた周回よりも早いタイミングではあったが DIJON Racingのピットでは準備が急ピッチで進められた。近隣ピットではGT500を含めた他のチームがピットインを行っており、DIJON Racingも周りに合わせる形でピットインを指示。無線での指示に従い、Takamori博士がピットインし、千代選手に交代しピットを後 にする。
しかし、このピットインがSC中のピットレーンオープン前にピットレーンに進入していけないと定められたスポーティングレギュレーション違反 となり、審議対象へ。
千代選手は2分6秒台で好走を続け11位まで順位を回復するも、91周目に90秒のペナルティストップを言い渡されてしまう。ペナルティを消 化するためピットイン。これにより順位を14位まで落としてしまう事に。
不運はこれだけでは終わらず、千代選手の担当スティントが終了する間際、千代選手から『何か燃えてる!』との無線が入り、ピットには緊張が走 る。ピット入口横のファイヤーステーションに停車させ、オフィシャルによる消化作業を済ませてからピット前に戻ってきたDIJON Racing IS GT-R。
幸い火は出ていなかったため、ルーティーン作業とあわせて確認作業を行い、田中選手へ交代しコースイン。しかし田中選手がドライブ中に再び無 線で、『車内で煙が発生している』と連絡。危険回避のため無線でピットインを指示。田中選手は僅か4周で再びピットインすることに。
助手席側のエキゾーストが破損していた事が判明し、ピットガレージに入ったDIJON Racing IS GT-Rはエキゾーストの交換作業が行われた。約40分もの長い時間を経てマシンの修復は完了したが、レース終盤に差し掛かったこの時点での残り時間を考 慮し、『上位入賞』から目標を『確実に完走』と切り替え、再びレースへ復帰する。
田中選手は21周を走行し、Takamori選手へ最後のバトンを託す。このピットインの際に、燃料補給を行ったが、エンジンが切られておら ず、燃料補給違反としてドライブスルーペナルティを宣告されてしまう。
130周目、Takmaori博士はペナルティーを消化。疲労困憊の状態のマシンをいたわりながらチェッカーフラッグへ向けてDIJON Racing IS GT-Rを走らせる。18時30分にトップのGT500の車両がチェッカーを受けて90秒後、DIJON Racing IS GT-Rが134周を走行し17位のチェッカーを受けた。
その後、再車検で失格裁定の車両があったため順位が繰り上がり、DIJON RacingはGT300クラス16位という最終結果での鈴鹿1000kmを終える事となった。
9月7日〜8日に開催されるSUPER GT第6戦(富士スピードウェイ)では、DIJONRacingは、No.48 DIJON Racing IS GT-Rに加え、No.96 DIJON WAKO'S ENDLESSZ06R GT3がエントリーし、2台体制で参戦する予定です。引き続き皆様の応援を宜しくお願い致します。
