富田竜一郎が力走を見せる!!
GT2戦目のルーキーがファステストラップを記録。

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2014 SUPER GT 第7戦 BURIRAM UNITED SUPER GT レースレポート

日程:予選:10月4日(土)/決勝:10月5日(日)
開催サーキット: チャン・インターナショナルサーキット(タイ・ブリラム)
参戦クラス:SUPER GT GT300クラス
エントラント:DIJON Racing
ドライバー:井上恵一、富田竜一郎
マシン:Snap-on DIJON Racing GT-R(日産 GT-R NISMO GT3 /R35)
結果:予選:GT300クラス13位   決勝:GT300クラス19位
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 2014年SUPER GTシリーズもいよいよ残り2戦となった。灼熱のSUZUKAINTERNATIONAL1000Kmを終えて約1ヶ月のインターバルをはさみ、舞台は今年初めての海外、タイ王国でSUPER GTシリーズが初開催された。

 今回の舞台となるチャン・インターナショナル・サーキットはタイ王国の東北部に位置するブリーラム県に新設されたサーキットで9月下旬にFIAグ レード1を取得したばかりで、SUPER GT第7戦『BURIRAM UNITED SUPER GT RACE』がオープニングイベントとして行われ、地元ファンの関心は非常に高く、3日間を通して131,191人もの大観衆がサーキットに訪れた。

 チャン・インターナショナル・サーキットのコースレイアウトは全長4.554km、前半が高速セクション、後半がテクニカルセクションとなっている。当然全チーム、全ドライバーが未経験となる為、如何に早くデータを収集し、コースを攻略するかが今回のレースの大きな鍵となる。

 DIJON RacingはSUPER GT第7戦に参戦するにあたって大きくチーム体制を変更した。鈴鹿で負傷したエースドライバーTakamori博士は今回のレースではチーム監督に就任してチームの指揮を取る事に。また、普段はチーム監督を勤める井上恵一はTakamori博士にかわり、Aドライバーとして第2戦富士以来の参戦となる。そしてBドライバーはレギュラードライバーの田中勝輝に代わり、前回の鈴鹿ラウンドで素晴らしいパフォーマンスを見せたDIJON Racing育成ドライバーの富田竜一郎が再び参戦する事となった。

■10月3日(金) 練習走行1回目
 今回のレースでは初開催のサーキットという事もあり、金曜日の午後から2時間の練習走行の時間が設けられた。現地時間の15時より行われた練習走行は、好天に恵まれた事もあって、気温32℃と非常に蒸し暑いコンディションの下で行われた。Snap-on DIJON Racing GT-Rのチャン・インターナショナル・サーキット初走行は富田竜一郎が務め、先ずは船便で送られたマシンに異常が無いのか?を確認するためにアウトインラップを繰り返すチェック走行から開始。マシンの状況は良好でトラブルが無いことを確認した後、いよいよ計測ラップに移る。初開催コースであるた め、1分40秒台から慎重に徐々にペースを上げていき最終的には1分37秒台のタイムをマークし、チャン・インターナショナル・サーキット初のセッションを終了した。

■10月4日(土) 練習走行2回目
 昨日に続き好天に恵まれたチャン・インターナショナル・サーキット。この日は10時00分より練習走行が行われた。路面状況が昨日よりもダスティーなため路面回復を待つこと5分。富田竜一郎がコースイン。徐々にペースを上げていった富田は6周目に1分37秒064までタイムを短縮し、井上恵一に交代する。途中赤旗による中断を挟んだものの井上は安定したタイムを刻み、順調にセッションを進めていった。そして、このセッションは11時40分を迎え、いよいよGT300クラスの占有時間が始まった。ドライバーは富田竜一郎に再び交代して予選Q1シミュレーションを行う。計測4周目に1分35秒237をマークしクラス6番手に浮上。続く計測5周目はセクター3はベスト更新を果たしたものの、セクター1とセクター2が先ほどのタイムに僅かに及ばず、惜しくもタイム更新はならない。最終的に富田竜一郎は1分35秒237のベストタイムを記録し、GT300クラス7位となり、午後から行われる予選セッションでQ1突破が期待される。

■10月4日(土) 予選Q1〜Q2
 15時00分より予選Q1が開始。参戦2戦目のルーキーながらアタックドライバーは富田竜一郎が務める。富田はコースインし、ウォームアップを入念に行うと計測3周目よりアタック開始。先ずは1分37秒078を記録する。この時点で順位は4番手となる。タイム的に午前中の練習走行2回目よりも路面コンディションが悪化していると判断したGT300勢は路面回復を待ってウェイティングしている。そんな状況の中、富田は積極的にタイムを出しに行く。タイヤと相談しながらインターバルを置きアタックを続ける。残り時間は5分を切った頃、富田は1分35秒942までタイムを短縮してきた。しかし走行毎に路面コンディションは良くなっていき、引くに引けない状況となってきた。予選を最初から走り続けた富田は、タイヤと相談しながら計測7周目、全セクターで自己ベストを更新し、1分35秒645までタイムを短縮する事に成功。最終的に予選Q1セッションで10位となり、DIJON Racingは今期初となるQ1セッション突破を果たした。

15時40分から行われた予選Q2を担当した井上恵一は1分40秒200までタイムを短縮、このセッションを13位で通過。セッション後の再車検にてライバル勢に車両違反があったため、繰り上がってこのセッションでのリザルトは12位で終了した。これにより、Snap-on DIJON Racing GT-Rは今期ベストグリッドとなる12番手スタートを獲得した。

■10月5日(日) フリー走行
 朝9時50分から30分間にわたり行われたフリー走行ではマシンの確認やピットストップでの作業確認等のメニューが組み込まれ、決勝レースに向けて最後の確認/調整を行った。このフリー走行では順位こそ1分37秒206で19位に留まったが、Snap-on DIJONRacing GT-Rの仕上がりは良く、決勝レースのスタートを迎えるのみとなった。

■10月5日(日) 決勝
 15時00分より行われた決勝。天候は雲が多いものの晴れており、雨の心配は無さそうな気配だ。本来であればスターティンググリッドに着いているはずだったSnap-on DIJON Racing GT-Rの姿はそこには無かった。決勝前のウォームアップ走行終了まで順調に走行していたSnap-on DIJON Racing GT-Rだったが、グリッドに向かうコースイン直前に燃料系統のトラブルが発生してしまい、エンジンがかからない事態に陥ってしまった。トラブルは修復されエンジンを始動する事はできたが、ピットエンド封鎖までにコースに出る事ができなかったSnap-onDIJON Racing GT-Rはピットスタートとなり最後尾より追い上げを狙う。

 15時03分過ぎ、スタートドライバーを務める富田竜一郎がピットエンド解放のシグナルグリーンと共にピットスタートした。富田竜一郎はスタートからハイペースで追い上げ、3周目には20位まで順位を上げてきた。しかし、ここで『ボンネットが浮く!』と無線がピットに届く。『すぐに緊急ピットインせよ。』とTakamori監督は指示、メカニックもマシンがピットインする前に補修体制を整える。

 しかし、修復は簡単ではなく、交換作業に時間がかかってしまい、コースに復帰した時には前を行くライバルから4周遅れと大きく離されてしまっていた。しかし富田は諦めることなく、出来る限りのハイペースで周回を重ねる。しかし、更に不運が襲い掛かる。25周を走行した後、富田より『ブレーキ不調』の無線がピットに届く。

 チームはブレーキを冷やすためにクールダウンを指示するが症状は改善されず、何かおかしい?と感じたTakamori監督は、『すぐに緊急ピットインせよ。』と指示。Snap-on DIJON Racing GT-Rは再びピットガレージの中に入る事に。他車のカーボンパーツでブレーキホースに亀裂が入り、あと1周していたら危ない状況であった。トラブル箇所を迅速に修復し、再びコース上にSnap-on DIJONRacing GT-Rを送り出す。この時点でGT300トップから19周遅れと完走も難しい状況であるが、レースに復帰した富田竜一郎は序盤以上のハイペースで周回する。

 ドライバー交代直前の40周目には1分33秒836を記録。このタイムが決勝レースにおけるGT300クラスのファステストラップとなる。翌41周目に井上恵一に交代、井上恵一も残りの周回を無事にこなし、44周を走行した時点でチェッカーを受けた。トラブルに翻弄されたSnap-on DIJON Racing GT-Rであったが、第7戦チャン・インターナショナル・サーキット決勝レースはGT300クラス19位でチェッカーを受けた。

 次戦はいよいよ2014年シリーズ最終戦となる『MOTEGI GT 250km RACE』が11月15日〜16日に栃木県のツインリンクもてぎで開催されます。DIJON Racingのホームコースであるツインリンクもてぎで最終戦では、48号車Snap-on DIJON Racing GT-R(Takamori博士、田中勝輝)に加えて、DIJON Racing2台目として13号車がエントリーし、今年最後のレースに挑む予定です。引き続き皆様の応援を宜しくお願い致します。

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