LEXUS TEAM LeMans ENEOS
2014年 SUPER GTシリーズ
第8戦 レースレポート
開催日
予選:2014年 11月 15日(土)
決勝:2014年 11月 16日(日)
サーキット
ツインリンクもてぎ・ロードコース
(1周4.801379km)
決勝レース周回数
53周(254.47km)
ドライバー
大嶋 和也 / 国本 雄資
順位
予選:10位 / 決勝:11位
シリーズランキング
大嶋 和也:7位/44ポイント(今回0)
国本 雄資:7位/44ポイント(今回0)
チーム:6位/62ポイント(今回2)
■不運続きの今季を象徴する展開。11位完走でシーズンを終える
2014年のSUPER GTもいよいよ最終戦。8月末の第6戦鈴鹿以来の国内開催ということにもなる最終第8戦の舞台は、ツインリンクもてぎ。第7戦タイ終了時点で王座獲得の可能性こそ失ってしまったLEXUS TEAM LeMans ENEOSだが、昨年同様に勝ってシーズンを締めくくり、いい流れで翌年へと向かいたいところである。しかし、開幕戦以来の全車ノーウエイトハンデでの激闘のなか、残念ながらENEOS SUSTINA RC Fは予選日からトラブルという不運に見舞われてしまう。決勝日も流れは好転せず、11位完走という結果で今季最後のレースを終えた。
予選(天気:晴れ / コース:ドライ)
今回は予選前日の金曜に公式テストが設けられ、3日間のレースウイークになった。3時間強の走行を経て迎えた予選日だったが、その朝の公式練習で不運。ENEOS SUSTINA RC Fは大嶋が走行していた際に、当初クラッチ関係かと思われたトラブルに襲われてしまい、マシンをピットへと戻すことに。この公式練習では両ドライバーがいずれもラップタイム計測をしなければならないという規則があるため、国本がマシンに乗り込み、スロー走行でこの規則をクリア。そののち、マシンを再びピットへ戻して本格的なトラブル究明に入った。トラブル箇所はプロペラシャフト。修理を施して、午後の公式予選に臨んだENEOS SUSTINA RC F、Q1は大嶋が担当した。朝の走行データが少ない状況ながらもQ1通過の可能性ありという走りだったが、目の前で他車のアクシデントがあり、アクセルを戻す必要に迫られてしまう。そのロスが響き、Q2進出はならず(タイムは1分40秒045)。最終戦決勝は10番グリッドからの発進となった。
決勝(天気:晴れ / コース:ドライ)
最終戦は週末を通じて安定した天候に恵まれた。決勝は53周、約250kmで、SUPER GTとしてはシリーズ最短距離の一戦である。何かしらの不運があって本来の速さが発揮できず、流れに乗り切れない、という今季を象徴するような出来事は決勝日も続いてしまった。 ENEOS SUSTINA RC Fは決勝直前の8分間のフリー走行でエンジンのセンサー関係らしきトラブルが出たため、充分なセットアップ確認ができないまま決勝本番に臨むこととなったのだ。それでも決勝前半担当の国本は、他車のアクシデント等による順位上昇もあった1周目を8位と、2ポジションアップで終える。しかし、予選日からの走行量不足というセットアップ面での厳しい要素があり、しかも決勝直前のトラブルの影響か完調とはいえないマシン状態とあっては、8〜10位を行ったり来たりが精一杯だった。25周終了時にピットインした後も浮上を狙うには難しい状況だったが、大嶋はあきらめない走りで戦い続け、1周遅れの11位ながらも完走、今季最後のチェッカーフラッグを受けた。
大嶋和也のコメント
前半の国本の走りを見ていても、コンディションとタイヤが合っていないのかな、という雰囲気でしたが、出来る限りのことをしようとプッシュしました。でも、早い段階でタイヤのグリップ的に厳しい状況になってしまいましたね。昨日、今日と不運が続き、決勝直前のトラブルも完治はしていなかったように感じられたので、かなり厳しいレース展開でした。今年は前半の好成績をシーズンとしての結果につなげられず、特に最後の2戦がもったいなかったですね。不運な年だったことは確かですけど、運だけのせいでもないと思いますから、来年に向けて、いま抱えている問題を少しでも早く解決できるようチームと努力していきたいです。
国本雄資のコメント
決勝の最初は周りのペースについていけたんですけど、直前のトラブルの影響も残っていてエンジンが完調とはいえず、タイヤ的にも厳しい状態になってしまいました。昨日からトラブルでロングランがあまりできないなど、とにかく厳しい週末でしたね。スタッフのみんなは頑張ってくれていたんですけど、今年はトラブルが続いたりして、不運なレースが多かったと思います。走行データをなかなか蓄積できないことも響きました。来年こそチャンピオンを獲るために、またシーズンオフはチーム一丸となって頑張っていこうと思います。
土沼監督のコメント
今年は出足好調で、取りこぼしをせずに行けばチャンピオンを狙えると思いましたし、ファンの皆さんにも期待していただいていたと思うのですが、新車につきものといえる難しさが我々のマシンに集中して出てしまったようなところがありました。チャンピオンを狙うために、チームとして足りない部分は強化していきたいと思います。今シーズンの最後は辛い展開になってしまいましたが、引き続き応援よろしくお願いいたします。
