LEXUS Team LeMans ENEOS
SUPER GT RACE REPORT
Round3-SEPANG
1LAP=5.543km(Race:46LAPS) 250kmRACE
DRIVER:伊藤大輔/大嶋和也
■スーパーラップ進出を見送るも、13番手スタートから8位でポイント獲得。
シリーズ戦唯一の海外戦であるマレーシアラウンドが、今年もセパンインターナショナルサーキットにて開催された。前戦でポイント獲得が成らなかったため、今戦も同じく30kgのハンディウェイトを搭載。赤道直下のセパン戦では、タイヤの使い方を含めた作戦面が結果に大きく影響する。LEXUS TEAM LeMans ENEOSはこの戦いに万全の体制を敷いて挑んだ。
6月18日(土)、天候は晴れ。気温は朝から30℃を越え、予選の行われる午後になると気温34℃、路面温度44℃という暑さに。予選1回目は、14:15~14:45の30分間で300クラスとの混走時間から開始。まずは伊藤が基準タイムをクリアすべくコースイン。時間半分の14:30を少し回ったところで大嶋に交代。大嶋はニュータイヤでコースインし、早速タイムアタックを図り、まずは4番手を獲得。14:55~15:05の10分間で500クラス専有走行となり、この10分間で更なるタイムアップを目指し、引き続き大嶋がタイミングを見計らってコースイン。しかしニュータイヤの温めに時間がかかり、またアタック中に他車に引っ掛かって存分なアタックができなかったこともあり、さらに1周の計測をする予定がチェッカーを受けてしまい、13番手で予選が終了。スーパーラップの出場を今回は見送る結果となり、不完全燃焼に終わってしまった。
6月19日(日)、この日も引き続き天候に恵まれ、暑い一日となった。決勝レースのフォーメーションラップが始まったのは16:00。気温34℃、路面温度43℃の中、スタートドライバーを務めた大嶋の駆るENEOS SUSTINA SC430がスタート。オープニングラップで1つポジションを落として14番手で1周を終え、3周目で1台をパスして13番手、6周目で1台がコースアウトしたことにより12番手に。その後はしばらく5番手から大嶋の12番手までが1つのグループとなった状態で、なかなか前に出られない苦しい走行が続いた。15周を過ぎるとピットに入るマシンが現れ、硬めのタイヤを選んでスタートした大嶋はこの間に少しでもタイムを上げておこうと懸命にプッシュ。22周を終えてピットに入り、給油、タイヤ交換を行い、伊藤にドライバーチェンジ。伊藤は8番手でコースに戻ると、32周で1つポジションを落とすが、翌33周には再び8番手に。前車との差は簡単には縮まらなかったが、懸命に走り切った結果、ポイント圏内である8位でチェッカーを受けて3ポイントを獲得。第3戦を終えてのポイントランキングは8位となっている。
⇒黒澤琢弥 監督のコメント:
「今回は他のメーカーと比べてクルマのポテンシャルが低く、セッティングなどをやって行く中でもレベルが低いと感じました。予選はもう1LAP行きたかったのですが、不運も重なって13番手。スーパーラップを逃してしまいました。それだけではなく今回はLEXUS勢全体が苦戦していて、レース中のアベレージも他メーカーに比べると低かったと感じます。そんな厳しい状況の中でもドライバー2人は最善を尽くして頑張ってくれましたし、ピット作業のルーティンワークもスタッフはミスなく行ってくれました。それでもやっと8位が精一杯、レースウィーク全体を通して不甲斐ない成績だったという印象です。菅生戦の前に鈴鹿でテストを行う予定になっていますので、そこでしっかりとタイヤも含めたクルマの弱点を洗い出し、次戦に向けてもう一度新たな気持ちで挑みたいと思います。」
⇒伊藤大輔のコメント:
「今回もつらいレースになってしまいました。ただ、決勝で自分たちが置かれた13番手スタートという状況から、最低限ポイント獲得という目標を果たせたことは良しとしつつも、スタートの時点でもう少し前にいれば結果はもう少し良かったであろうことを思うと、 今レースの反省点を今後に生かさなさなければと思います。岡山に続き、ここ2戦つらいレースが続いてしまって、ファンの皆さんには申し訳ないですが、必ずまた表彰台に姿を見せられるよう精一杯頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いします。」
⇒大嶋和也のコメント:
「予選ではクルマのバランスがけっこう良かったので、上位を狙って行けるかなと思いましたが、思ったよりもタイヤの暖まりが悪くアウトラップが遅くなり、そのため予定よりも計測が1周足りず、ベストな状態でのアタックができませんでした。もしそれができて いればポジションは上がっていたと思うので悔しかったですが、クルマが速いという自信があったので、決勝に向けてはポジティブな気持ちで臨みました。実際レースが始まってみるとかなりクルマの仕上がりも良く、ペースも速かったのですが、前を行くGT-Rの ブレーキングを攻略できなくて。GT-Rの特性なのかブレーキングがすごく良かったので、そういう場面でどう対処するかが今後ドライバーとして勉強しなければならない部分ですし、今日のレースというところではクルマ的に足りない部分もありました。そういうことも 踏まえて、鈴鹿テストでまずはしっかりデータを取って、菅生では表彰台、もちろん目標である優勝を目指して頑張りたいと思います。」
