12月19日から20日の2日間、富士スピードウェイでフォーミュラ・ニッポンFN09が3台走行した。その中で、ホンダのシステムE搭載車、そして2014年からの直列4気筒ターボエンジンに向けたトヨタの片バンクターボ車が登場した。

 かなり冷え込んだ中、19日からの2日間に渡って行われた今回のテスト。3台のFN09はそれぞれ目的が異なっており、96号車のホンダテスト車両は、『HYBRID』の文字が書かれたシステムEテスト車両。初日は武藤英紀がドライブし、2日目は19日にツインリンクもてぎでスーパーGTのテストを行っていた伊沢拓也がドライブした。

 一方のトヨタエンジン搭載車は、Team LeMansの7号車とトヨタ開発車の2台。7号車はF3マカオGPで負傷、フォーミュラ・ニッポンのルーキーテストを行えなかった平川亮がドライブ。今回ルーキーテストをこなす形となった平川だが、今季全日本F3を制した持ち前の速さを披露してみせた。

 そして、もう1台が今回最も注目を浴びていた車両だ。このトヨタ開発車は、車両片側のサイドポンツーンから吸気部分が露出、カウルにも通常のFN09とは異なるルーバーが開けられていた。

 この車両は、2014年からスーパーフォーミュラに導入される直列4気筒ターボエンジンの開発ためのもので、通常のV8エンジンの片バンクを使用せず、左側のバンクのみ使用。サイドポンツーン内にターボチャージャー、インタークーラーなどが収められターボ吸気に変更されたもの。今までのFN09とはまったく異なるサイドポンツーン内の印象となった。

 片バンクターボ車は石浦宏明のドライブで2日間に渡って走行を重ねている。

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