全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦は54周の決勝レースが行われ、小暮卓史(NAKAJIMA)が優勝。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が2位に入った。3位にはロイック・デュバル(NAKAJIMA)が入り、2009年フォーミュラ・ニッポンのチャンピオンを決めた。

 雲も高く、快晴の下決勝レースの時を迎えた全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦オートポリス。フォーメーションラップスタート時の気温は30度、路面温度は47度というコンディション。グリッド進行時に立川祐路(CERUMO/INGING)のマシンにミッショントラブルが発生したようで、フォーメーションラップ開始時にはピットで修復作業を行った。

 迎えたスタート。ポールポジションの小暮卓史(NAKAJIMA)はわずかに遅れ、その間に2番手スタートの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)がホールショット! 先頭で1コーナーに飛び込んだ。それに続いたのは4番手からジャンプしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)。小暮、塚越広大(HFDP)、国本京佑(Team LeMans)というトップ5で序盤は展開する。

 序盤、トップ3台のグループと5番手国本を先頭とする集団、8番手ライアンを先頭とする集団がまとまるが、その中でもあまりオーバーテイクは見られず、ジリジリとした神経戦の様相を呈する。その中で10番手を走っていた大嶋和也(PETRONAS TOM'S)が真っ先にピットへ。後方のデュバル、平手晃平(ahead IMPUL)、リチャード・ライアン(DOCOMO DANDELION)も早めに作業を行う。

 上位陣がピットに向かったのは22周目から24周目というところ。それまで快調にトップを走っていた伊沢だが、ピットイン時にフロントタイヤの交換に31秒と手間取ってしまい、なんと9番手まで転落してしまう。また、6番手を走っていたブノワ・トレルイエ(LAWSON IMPUL)もピットでタイムロス。39秒を要してしまい、上位争いからは脱落。チャンピオン争いに大きな影響を及ぼしてしまう。

 上位のピットインを終えてみると、トップに立ったのは真っ先にピットに入った大嶋。次いで小暮、ライアンと続くトップ3になる。しかし大嶋、ライアンは2回目のピットに向かい、小暮がトップ、大きく離れてロッテラー、デュバルという展開となった。

 そのままの順位でいくと、トレルイエが後方に沈んだ状況だったため、デュバルのチャンピオンとNAKAJIMA RACINGのチームタイトルが決定する。しかし、デュバルの後方には平手がピタリとつき、予断を許さない展開になった。

 レースはその後、塚越、松田次生(LAWSON IMPUL)、トレルイエ、大嶋らのバトルが展開されるが、トップの小暮はジワジワとギャップを開き、2位ロッテラーに大差をつけ優勝! 今季2勝目を飾った。そして3位には平手のアタックを防ぎきりデュバルが入り、最終戦でデュバル0ポイント、トレルイエ11ポイントでも優勝数で上回るため、デュバルの2009年フォーミュラ・ニッポンチャンピオンが決定した。また、小暮1位、デュバル3位の結果によりチームチャンピオンもNAKAJIMA RACINGに決定。NAKAJIMA RACING至福の日となった。

 4位には平手、5位に石浦。序盤トップを走った伊沢は6位でチェッカー。7位は松田、8位にトレルイエという結果となった。

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