JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010はGT500クラスのレース2が行われ、予選2番手からスタートしたENEOS SC430がフィニッシュまで逃げ切り優勝! 伊藤大輔が移籍後初優勝をプレゼントした。2位は大嶋和也/MJ KRAFT SC430、3位は小暮卓史/ウイダーHSV-010だった。
今回のJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPの最後のレースとなったGT500クラスのレース2。すでに夕刻が近づいており、各車入念にタイヤを温めてのフォーメーションとなった。迎えたスタートでは、スタートでポールポジションの松田次生/カルソニックIMPUL GT-Rがやや遅れ、2番手スタートの伊藤大輔/ENEOS SC430がトップへ! 1コーナーでは接触が発生し、伊沢拓也/RAYBRIG HSV-010が巻き添えのスピン、立川祐路/ZENT CERUMO SC430はマシンを破損し、ピットに戻ることとなってしまった。また、金石年弘/KEIHIN HSV-010がジャンプスタートのペナルティをとられてしまう。
混乱の中、トップを奪った伊藤はきっちりレースをリード。2番手には松田、そして3番手にはジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ/HIS ADVAN KONDO GT-Rが続くが、3周目の1コーナーで小暮卓史/ウイダーHSV-010がオリベイラをパス! オリベイラはさらに大嶋和也/MJ KRAFT SC430にもかわされてしまう。勢いに乗る大嶋は4周目の最終コーナーから翌周のコカコーラまで小暮と並走! しかしコカコーラコーナーでアウトのポジションとなった大嶋は小暮攻略はならず。
2番手争いは松田を先頭に小暮、大嶋というバトルになるが、松田は中盤ペースが上がらず小暮、そして11周目には大嶋にもかわされてしまい、4番手にドロップ。一方、松田をかわしていった小暮は、ジワジワとトップの伊藤に接近。最終戦で実現しなかったタイトル争いの両雄対決が実現することとなった。
しかし、終盤を迎え小暮はタイヤが厳しくなったか伊藤を追うことができず、18周目には逆に大嶋にかわされてしまう。一方、松田は何周にも渡り道上とバトルを展開。これを制したのは道上で、4番手に浮上する。
トップの伊藤は首位を守ったままファイナルラップを迎えるが、すぐ背後には大嶋が急接近! ファイナルラップは緊迫の展開となるが、伊藤はなんとか首位を守りきりトップでチェッカー! LEXUS Team LeMans ENEOSに待望の移籍後初優勝をもたらすこととなった。2位は大嶋、3位は小暮、4位は道上という結果に。5位は松田が守りきることになった。
なお、JAFグランプリは超僅差の争いとなっており、レース1優勝のZENT CERUMO SC430とレース2優勝のENEOS SC430の差が非常に僅差だったが、ENEOS SC430が上回り、伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム組がJAFグランプリを獲得している。
