JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010
「MJ KRAFT SC430第2レースで大嶋が2位!
JAFグランプリポイントでも見事3位獲得!」

 長かったSUPER GTのシーズンも終わり、今年最後の本格的なレースとなるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP 2010今年初開催となるこのレースは、モータースポーツファンの皆様に国内ツーリングカーレースの最高峰であるSUPER GTと、国内トップフォーミュラカテゴリーであるFormula NIPPONを同時に楽しんで頂こうと企画された画期的なイベント。

 レース方法も完全なるオリジナルレギュレーションとなり、1レースは22周のスプリントレース、土曜日に第1レース、日曜日に第2レースと2日間に渡って行われる決勝レースでは、それぞれのドライバーが1つのレースを走り切るというスタイル。

 予選もそれぞれのドライバーが行う事となり、クルマこそ1台をシェアする形になるが、GT初のワンマンのスプリントレースであり、その楽しみも2倍。「LEXUS TEAM KRAFT」の2名のドライバーは弊催されるFormila NIPPONとのダブルエントリーとなる為、予選~決勝の流れを2つのカテゴリーで行わなければならず、非常に忙しい今回。

 9月の集中豪雨により中止となった富士戦のリベンジの為にも、シーズン最後となるレースを良い形で終わる為にも、得意の富士で優勝を飾るべく木曜日からサーキットへと到着。まずは金曜日から行われる初めてのスタイルの予選へ向けてチームもドライバーも準備を始めた。

公式練習
11月12日(金)10:30~11:20
 予選に向け唯一行われる練習走行セッション。今回の場合、予選はそれぞれの決勝レースに向けドライバー別に行われる為、マシンのセットアップもそれぞれが乗りやすいセットへ仕上げる方向だが、限られた時間の中、まずは基本となるベースセッティングを探るべく石浦から走行を開始。

「MJ KRAFT SC430」にとって、もともとここ富士は得意なサーキットという事もあり、数周走っては足回りと空力を微調整するという範囲で調整を続け、セッション半分程の所で大嶋へとドライバー交代。代わった大嶋もマシンの状態、路面のコンディションを確認する程度で残りの走行時間を終了。予選に向けての課題を確認してすべての練習走行を終了した。

公式予選(1)14:35~14:55
公式予選(2)15:35~15:55
 スーパーGT初となる、1レース/1ドライバーによるスプリントレース。今回土曜日の第1レースを担当するのは石浦選手、日曜の第2レースを担当するのは大嶋選手。それぞれの決勝レースへ向け行われる予選で、まずは第1レースへ向けた予選1回目、午後になり気温も幾分低くなり路面温度も若干下がり始めた中、セッション開始と同時にコースインした石浦はニュータイヤへ入念に熱を入れ迎えたアタックラップ、まずは6~7番手のタイムを記録してピットイン。ニュータイヤへの交換と若干のセット変更を施された「MJ KRAFT SC430」は再びコースイン、石浦は渾身のアタックを開始、セクターベストを更新しながらの走行で果敢なアタックを行った石浦は2位とポジションを上げ予選を終了。まずは幸先の良い予選1回目となった。

 その後GT300クラスの1回目の予選を経て行われた予選2回目、こちらは日曜日の決勝レースを走る大嶋が担当。石浦のアタックでまずまずのバランスとなっている「MJ KRAFT SC430」だがさすがにこの季節の富士、1回目の予選から約1時間を経過し、気温・路温共更に下がったコンディションの中、まずは大嶋も1本目のアタックを開始。

 ホームストレートで大きくマシンを左右に振ってタイヤへと熱を入れて迎えたアタックラップ、攻める走りの大嶋はセクターベストを更新しつつ、見事トップタイムを記録してピットへと戻り、続く2本目の準備を開始。他車の動向を確認しつつ、2セット目のタイヤを装着した大嶋は再びアタックラップを開始!ライバル達より若干固めのタイヤをチョイスしていた「MJKRAFT SC430」さすがにこの時間帯グリップ的にやや厳しいのか?大嶋はギリギリの走りでアタックを行ったが惜しくも3位。

 しかしながら石浦2位、大嶋3位と、得意な富士でコンスタントな速さを見せつける予選となった。

第1レース(22Laps)11月13日(土)15:10スタート
 Formula Nipponの第1レースが終わり、いつものスーパーGTスタート時刻よりは1時間以上遅めの午後15時10分、スーパーGT第1レースがスタートの時刻を迎えた。

 今日の第1レース「MJ KRAFT SC430」をドライブするのは石浦。直前に22周のFNレースを終えた石浦は、1時間半程のインターバルですっかり体力も回復し、予選2番手からトップを狙う展開。

 スーパーGTでは初となるスタンディングスタートに向け、フォーメーションラップがスタート。各車グリッドに整列し、シグナルタワーのシグナルが一つずつ点灯!シグナルオフで全車一斉にスタートし、石浦も無事に1コーナーへ!後方では若干の接触等により順位の変動はあったものの・・・TOP3は予選順位そのままで1周目のピット前を通過。

 2位を走る石浦は気温の低い中、前車との距離を微妙に詰めつつコンスタントに周回を重ねるが・・なんと6周目、突如石浦から「足回りに違和感を感じる!」との緊急無線が・・・!

 続く7周目、その情報を裏付けるかの如く石浦のラップタイムは徐々に落ち始め、8周目は#17に追いつかれ3位、続く9周目には#12に追いつかれ4位と立て続けに順位を下げ、明らかに何か大きな問題を抱えてしまった石浦のペースはその後も戻る事無く、12周目ついに石浦は8位までポジションを下げる事に・・・

 それでも22周のスプリントレース故、タイム的に若干ペースは遅いもののピットインをすれば権利が全く無くなってしまう事から、石浦は我慢の走行を続けるが、ついに13周目#32の先行も許しポジションは9位へ厳しい状況は続くものの石浦はなんとかラップタイムを安定させ、16周目タイムが落ちて来た#39を捉え8位へとポジション回復。その後も石浦は我慢の走行を続け、ポジションキープに努めるが、トップが22周のチェッカーを受けた所で「MJKRAFT SC430」も8位でレースを終える事となった。

第2レース(22Laps)11月14日(日)15:10スタート
 薄曇りの日曜日、それでも体感上の気温は前日と同じ位か?風が弱まった分、土曜日よりは過ごしやすい天候の中、さすがに日曜日という事もあり、朝から多くの来場者で賑わう富士スピードウェイで決勝の第2レースが開催。

 第1レースで想定外の気温・路温の低下に悩まされ、厳しいレースをする事となった「MJ KRAFT SC430」は、石浦のレース結果からのデータを元に、土曜の夜に大幅なセッティング変更を施し、あえて固めのタイヤをチョイスする作戦。多くのライバル達がソフト方向のタイヤを選択する中、勝負を掛けた大嶋は予選3番手からのスタート。

 スタンディングスタートはF・ニッポンで慣れている大嶋だが・・・・やはりGTでのスタートは別物か?若干スタートで遅れた大嶋は1コーナ手前でトラフィックに捕まり他社と軽く接触するも幸い大事には至らず、1周目のピット前を5位とポジションを下げて通過。

 固めのタイヤで前半は我慢のレースを行い、後半ソフト目のタイヤを選択したライバル達が苦しくなって来た所で追い上げる作戦の大嶋は、慌てる事なく安定したタイムで走行を続け徐々に前車との距離を詰める作戦。

 3周も過ぎるとタイヤに十分に熱も入り、大嶋のペースも徐々に上がって来た事もあり難なく#24を捉えまずは4位へとポジションUP!続く4周目には#18にテールtoノーズと迫り熱い追撃を開始。

 8周目には1コーナーでついに#12を捉え、豪快にアウトからかわし3位とすると、トップを行く#6を上回るラップタイムで周回を重ね、17周目には#18を捉えついに2位浮上!

 既にレースも後半となり、他車がペースを落とし始める中、菅沼エンジニアのセッティングと固めのタイヤというチョイスに大嶋のドライビングがピタリとはまり、面白い程の好タイムで前車との距離を周回ごとに詰める「MJ KRAFT SC430」は、18周目、ついにトップを行く#6を視界に捉えた大嶋は#6より1秒以上早いタイムで猛チャージを開始!ラストラップの100Rで勝負に出るが僅かに及ばず僅差で2位!大嶋は宣言通りに表彰台をゲットして今シーズンを締めくくった。

■大澤尚輔監督
初めての試みでしたが、なかなか良いレースだったと思います。我々にとってシリーズを左右する結果となってしまった、富士でのGTレース中止のリベンジが少しは果たせたような気がします。思った以上に気温が低くなり土曜日は苦労しましたが、日曜は作戦もピタリと当たり良い結果が出せた事はチームとして満足です。シリーズチャンピオンは逃してしまいましたが、若い2人の成長を皆さんにお見せする事は出来た今シーズンでは無かったかと思います。1年間のご声援本当にありがとうございました。

■石浦宏明
走り出しはちょっとバランスに困ったのですが・・菅原さんが予選までに凄く乗りやすいクルマにしてくれたので予選は2番手を取る事が出来ました。決勝もスタート直後はトップを行く#38と同じペースで追いかけて行けたのですが・・6周目位から突如マシンのバランスがおかしくなってしまい、残念ながら順位を落としてしまった事は非常に悔しいです。ただ、厳しい中でもなんとかこらえ8位でゴールし、大嶋が頑張って2位に入ってくれたので、総合で3位という結果はチームとして良かったと思います。今年も1年間大変ありがとうございました。

■大嶋和也
予選は気温が低くなってしまい・・・今いちグリップ不足に悩まされましたが、なんとか3位に入る事は出来たので「優勝」を狙えるかと思ってました。でも・・・土曜日の石浦さんの状況を見て、路面温度とマシンのバランスを何とかしないと?・・とかなり不安だったのですが、菅原さんが素晴らしいクルマに仕上げてくれ、選んだタイヤも成功し2位に入る事が出来たのは本当に良かったと思います。ただ、レースを振り返えるとスタートは失敗してますし、追い上げのペースは納得してますが、ラストラップの仕掛ける場所は失敗してますので、反省すべき点も多く、来年に向け課題も見つけられたレースだったと思います。来年こそはチャンピオン目指して頑張りますので応援宜しくお願致します。

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