JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010のスーパーGT300クラスのレース1は13日、決勝レース1が行われ、予選3番手スタートだったJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430の平中克幸が、スタートでポジションを落とすも大逆転で優勝を飾った。
スーパーGTとしては極めて異例となるスタンディングスタートが実現、さらにGT300のみのレースが実現することとなったGT300クラスの決勝レース1。天候は変わらず晴れながら、やや雲が増え気温は下がった印象だ。
迎えたスタートでは、心配されたストールするマシンこそいなかったものの、1コーナーで3番手スタートのJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430／平中克幸がやや後続にプッシュされたか、他数台とともにコースオフ。トップのARTA Garaiya／高木真一はトップを守って1周目をリードするが、COROLLA Axio apr GT／国本雄資がピタリと背後を狙う。3番手にはアップスタートMOLA Z／阿部翼がつけるが、triple a Vantage GT2／吉本大樹が2周目のコカコーラコーナーでアウトから阿部をパス！ 3番手に浮上する。
トップのARTA Garaiyaは3周目まで逃げるが、4周目の1コーナーで国本が高木をかわし、COROLLA Axio apr GTがトップに浮上！ リードを築きにかかるが、3番手吉本が一気に高木をパス、ペースがなかなか上がらない高木は阿部、そして5番手911GT3Rポルシェジャパン／安岡秀徒の攻勢にさらされることになってしまう。
8周目、最終コーナーから一気に加速してきた9号車安岡は、911GT3Rのパワーを活かしストレートで一気に阿部、そして1コーナーで高木をパス！ GT300デビュー戦の安岡が3番手に浮上する。一方、トップを走る国本にはジワジワと吉本／triple a Vantage GT2が接近！ トップ争いも緊迫の様相を呈していく。
11周目、ストレートスピードの利を完璧に活かした吉本がストレートで国本を完璧にパス！ 一方、同じ周にARTA Garaiya／高木をスタートでポジションを落としていたJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430／平中がパス。吉本、国本、安岡、平中、高木というトップ5でレースは折り返しを迎えた。
高木をかわしてきた平中は、一気に安岡をパスして3番手に浮上、一方、13周目を迎える頃には吉本のペースが落ち始め、国本が再び接近。吉本が国本とバトルを展開する間に、みるみるうちに三つ巴のトップ争いとなった。
18周目、1コーナーで我慢した2番手国本に対して、3番手平中が立ち上がりの利を活かしてコカコーラコーナーで国本をパス！ その後方では、4番手を走っていた911GT3Rポルシェジャパンの安岡のマシンからもうもうと白煙が！ これでストレート上は追い抜き禁止となってしまうが、2番手平中が20周目の1コーナーで吉本とサイド・バイ・サイドへ！ 平中と吉本はコカ・コーラの進入までで接触するも、平中がこらえて前へ！ ここでJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430がトップに浮上した。
平中はそのまま逃げ切り、今季マシンを変更したJIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430に初優勝をプレゼント！ 吉本はなんとか国本の攻勢を防ぎきり、triple a Vantage GT2が2位、COROLLA Axio apr GTが3位となった。
