全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第1回合同テストは5日、雨の中午後のセッションだけが行われ、塚越広大(DOCOMO DANDELION)がトップタイムをマークした。

 前日の鈴鹿ファン感謝デーに続いて雨天で迎えた5日のフォーミュラ・ニッポン合同テスト。朝から雨量が多く、午前の走行は中止となってしまったが、15時からスタートする午後のセッションは予定どおり行われることとなった。

 とは言え、依然としてコース上の水量は多かったため、セッション開始当初はほとんどのドライバーが様子見。唯一大嶋和也(Team LeMans)だけがコクピットに座り、開始15分でコースに向かったが、やはり水量が多いせいかすぐにピットに戻った。

 しかし、しばらくすると雨量もやや減ってきたこともあり、今回新型のディフューザーをテストしたロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)、さらに王者アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)らもコースイン。他陣営も続々とコースに入っていった。

 ただ、依然としてコース上の水量は多く、開始40分過ぎにジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がアウトラップのS字でコースアウト、リヤからクラッシュ。その後、開始1時間ちょうどで安田裕信(ThreeBond)がダンロップコーナーでコースアウト。グラベルから脱出することができなくなってしまう。このため、セッション中盤で2回の赤旗が提示されることとなった。

 セッションも終盤になると雨がかなり小降りになり、コース上の水量が減ってきたため、各車タイムアップ。最終的にトップタイムとなったのは塚越で、計測最終周で1分50秒492というタイムをマーク。次いでチームメイトの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が続き、DOCOMO DANDELION勢がワンツー。この2台だけが1分50秒台に入った。

 3番手につけたのは小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。4番手はFニッポン復帰となるロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)となった。同じくFニッポン復帰の松田次生(TEAM IMPUL)が5番手となっている。

 今季スポット参戦を予定している佐藤琢磨(TEAM無限)は、17周を走行し1分51秒538というタイムで9番手。ウエット路面ながら、レギュラードライバーと遜色ない速さを披露した。

「クルマのいろいろな特性を勉強できたし、昨日はドライで10周しか走ることができませんでしたが、ウエットで見えた課題を2台で試して、方向性が見えました。その課題がクリアになった分、すごくいいテストになりましたね」とテスト後の琢磨は語る。

「僕自身もすごく勉強になりましたし、楽しかった」という琢磨。今回ともにテストを進めた山本尚貴(TEAM無限)も、「すごくクルマのメカニズムにも詳しいし、コメントのレベルがものすごく高い。僕自身今後マシンを作っていくヒントを得られたと思います」と驚いた様子。琢磨はシーズン終盤に予定されているレース参戦に向け、山本にマシン開発を託し、アメリカに戻っていった。

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