10日、岡山県の岡山国際サーキットで2015年のスーパーGT300クラスチャンピオンであるGAINERのメルセデスAMG GT3がシェイクダウンを実施。合計61周を走破した。

 GT300クラスで例年タイトル争いを繰り広げるトップチームのひとつで、昨年は最終戦を待たずして、ドライバーとマニュファクチャラーの両タイトルを獲得したGAINER。チームは先日、16年の参戦体制を発表しており、チャンピオンマシンである10号車はゼッケンを王者の証である“0”に改め、ニッサンGT-RニスモGT3を継続使用する一方、エースカーの11号車には、新たにメルセデスAMG GT3を投入するとしていた。

 チームが使用するAMG GT3は、本来であれば今月3日に到着する予定だったというが、スケジュールの遅れで、7日に関西国際空港に到着。チームはシート作成など最低限の作業を行ったが、マシンはカーボン地むき出しの状態で岡山国際サーキットへと持ち込まれた。

 この日の岡山国際サーキットは前日夜から雪が降り続き、路面も濡れていたが、走行時間が近づくにつれ天候が回復。気温は低いものの、路面温度13度のドライコンディションのもと、平中克幸がステアリングを握りシェイクダウンがスタートした。しかしコースイン直後、他車がコースにオイルを撒いてしまったため、チェック走行1周のみで赤旗が掲示。オイルはコースの広範囲に出ており、セッションは度々中断されしまう。

 しかし、午後の走行までにオイルの処理も終了。ここからAMG GT3は本格的に走行を重ねていき、トラブルフリーで61周を走破。マシンは、ドイツから届けられたほぼそのままの状態だということで、マシンが持つ素性の良さをみせつけた。

 シェイクダウンを担当した平中は「昨年までのSLSが、そのまま進化したような感覚です」とマシンの特徴を表現している。

「去年のマシンはブレーキが特に良かったのですが、このAMG GT3はブレーキだけでなく、ダウンフォースもかなり改善されているので鈴鹿など、高速コーナーの多いサーキットは得意だと思います」

 チームはマシンをファクトリーへ持ち帰り、本格的な整備を実施。次回のメーカーテストへ備えるという。

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