今週末の岡山でスーパーGTは第2戦目を迎えるが、今年からスーパーGT開催サーキットのグランドスタンド裏では新たな取り組みがスタートしている。これは、GT参戦の各メーカーにサーキットでのプロモーションブースを出展してもらうというもので、これまで以上に自動車メーカーのプロモーションの場として活用してもらおう、というGTアソシエイションの試みだ。
GT開幕戦鈴鹿の際のGTA記者会見で坂東正明GTA代表がスーパーGTとDTMの技術規則統一の議論について触れた際に、「技術規則等を論じる前に、(ドイツのように)自動車メーカーがプロモーションをする場所としてモータースポーツをとらえるというスタンスが日本では欠けていると感じている。こういった部分をまず学び、そういった場ともなるように環境を整備しなければならない」と語っていたが、このプロモーション活動は、DTMなどヨーロッパのレースのようにメーカーがプロモーションの場として積極的にサーキットを活用してもらうようにしたい、というものであり、関係者の尽力もあり、開幕戦鈴鹿から実際のプロモーションブースが展開されている。
実現には自動車販売会社との関係性などさまざまな障害があったと坂東代表は語るが、「それを乗り越えて実現してくれた(坂東代表)」ことで、ニッサン、ホンダ、そしてトヨタのGazoo Racingの3ブースがこの第2戦岡山でも展開されている。
ニッサンブースでは08年GT500チャンピオンマシンのXANAVI NISMO GT-Rを中心にフェアレディZやキューブをはじめ、各市販車を展示されているほか、エコカー減税に関するチラシを配るなど、積極的にファンにアピール。また、ホンダブースでは話題沸騰のCR-Zが展示され、無限のカスタマイズ仕様などに熱い視線が送られていた。Gazoo Racingブースでも、東京オートサロンで発表されたカスタマイズカー、GR MNシリーズを多数展示。こちらもファンが興味深そうに眺めていた。