スーパーGT第8戦もてぎは15日、決勝日を迎え、朝のフリー走行ではRAYBRIG NSX CONCEPT-GTがトップタイムをマークした。
前日の予選は、雨が強くなる天候の中、2ポイント差でランキング2位につけるMOTUL AUTECH GT-Rがまさかの予選Q1敗退で12番手となるなど、タイトルコンテンダーにとっては波乱の展開となった。
一夜明けた決勝日のもてぎも朝から雨。午前9時からのフリー走行開始時には小降りにはなっていたものの、前日に引き続きウェットコンディションのもとで30分間のセッションが行われた。
決勝レース開始時には雨が上がることも予想されているものの、開始直後から多くのマシンがコースへと向かったこのセッション。タイム上位では、前日の予選でポールポジションを獲得したKeePer TOM'S RC Fが走行時間折り返しを前に1分49秒968をマークして首位につけ、終盤までこの位置をキープする。
チェッカーに向けてカルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信がトップにつけるも、その後のRAYBRIG NSXの伊沢拓也が1分49秒114をマークして首位に浮上。そのままこのセッションのトップとなった。予選3番手からの逆転戴冠を狙うRAYBRIG NSXはこのセッション、山本尚貴〜伊沢とつなげ、1分51秒台前後で周回。最終的には14周をこなしている。
2番手に入ったのは最後にタイムを上げたZENT CERUMO RC F。ランキング3位につけるZENT RC Fは、立川祐路〜石浦宏明とステアリングを握り、1分50秒〜52秒台のタイムを並べたが、石浦が最後の周に1分49秒676の2番手タイムをマークし、合計14周を走っている。
そして3番手はカルソニックGT-Rと、ともにチャンピオンの可能性を残す3陣営のマシンがトップ3を分け合うことに。カルソニックGT-Rは、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ〜安田の順で15周を走り、1分50秒〜51秒台のタイムを並べた。
さらに、4番手からはKeePer RC F、KEIHIN NSX CONCEPT-GT、ARTA NSX CONCEPT-GT、PETRONAS TOM'S RC F、DENSO KOBELCO SARD RC Fと続き、上位8番手までをブリヂストンユーザーが占める展開となった。
一方、ランキング2位のMOTUL GT-Rは、ロニー・クインタレッリ〜松田次生とドライブするも、ラップタイムは1分50秒台〜54秒あたりとややばらつきがある印象。合計14周を走り、このセッションは11番手となった。
また、同じくGT-R+ミシュランというパッケージのS Road MOLA GT-Rは、序盤からペースが上がらず、柳田真孝〜本山哲とコースへ出るも、大半が2分を越えるペースに。最後の周回で本山が1分52秒991をマークするも、15番手で朝の走行を終えることとなった。
また、セッション開始直後には、ENEOS SUSTINA RC Fがコースを1周回ってきたピット入口の手前でストップ。その後自走でピットへと向かったものの、しばらくガレージ内で過ごすことに。ただ、終盤にはコースへと復帰し、最終的には6周を走って12番手につけた。
トップ8をブリヂストンユーザーが占めることとなったこのセッション。ただ、決勝に向けて天気は回復傾向にあると予想されており、今回のセッションのタイムがどれほど参考になるかは未知数だ。決勝途中にはドライコンディションに変化されるとも予想されており、そのコンディションにどれだけ合わせこんでいけるかどうかが、勝負を左右する鍵となりそうだ。
GT500クラスのチャンピオンが決まる第8戦の決勝レースは、13時40分より53周で行われる。