スーパーGTシリーズをプロモートするGTアソシエイションは26日、クラスII(GT300クラス)の参加条件を変更。第7戦オートポリスから適用すると発表した。大きく変更されたのはJAF-GT車両の3台で、リストリクター径が縮小されている。
今季予選、決勝ともにJAF-GT車両が速さをみせているGT300クラス。第4戦SUGOにはエンジン出力を調整するエアリストリクター径、第5戦鈴鹿には最低地上高と燃料流量とJAF-GTには調整が施されてきたが、第7戦を前にして、再びリストリクター径が縮小されることになった。
今回発表されたブルテンNo.043-Tで調整を受けたのは4台。そのうちENDLESS TAISAN PORSCHEは、すでにアジアン・ル・マン第2戦富士前に発表されたとおり12年仕様へのスイッチによる数値となったが、JAF-GT勢はホンダCR-Z GTの2台、スバルBRZが調整を受けた。
3台ともにエアリス径が縮小され、CR-Zは最低重量/エアリス径のテーブルが1100kg=28.5mm/1150kg=29.1mm/1200kg=29.6mmというテーブルから、1100kg=27.9mm/1150kg=28.5mm/1200kg=29.1mmというテーブルに変更。BRZについては1100kg=41.4mm/1150kg=42.3mm/1200kg=43.1mmから1100kg=40.6mm/1150kg=41.4mm/1200kg=42.3mmに変更された。Panasonic apr PRIUS GTについては調整はされていない。
エアリストリクター径は縮小されると、エンジンに入る空気の量が減ることになり、パワーダウンに繋がる。終盤2戦を迎え、タイトルを狙うJAF-GT勢にとっては若干厳しい調整となった。なお、今回のブルテンNo.043-TではニッサンGT-RニスモGT3の最大過給圧2.00barAから2.05barAに引き上げられている。