30日、GTアソシエイションの坂東正明代表とドライバー3人が台風9号により深刻な被害を受けた静岡県小山町を訪れ、スーパーGT関係者がイベント等で集めた災害義援金450万1924円を、高橋宏小山町長に手渡した。また、富士スピードウェイの加藤裕明社長もこの場に同席。ファンやオフィシャルから集まった義援金を届けた。
スーパーGT第7戦富士の開催直前、9月8日に関東地方を通過した台風9号により小山町周辺は記録的な大雨が降り、水害や土砂災害に見舞われ、富士スピードウェイに至る道路も多くが陥没。レース開催中止という前代未聞の事態に見舞われることとなった。
その中止の報を受けたドライバーや関係者が中心となり、9月12日には東京・六本木のF1 PIT STOP CAFEでドライバーが中心となり『#SAVE OYAMA SUPER GT Drivers AID』を開催。また、横浜の日産グローバル本社ギャラリーでチャリティイベントが開催されたほか、大阪でもカメラマンを中心とした有志が集まり、『#SAVEOYAMA MS FAN AID at OSAKA』が開催された。
さらに、9月19日のインディジャパンでは、ホンダ系のドライバーが会場でチャリティオークションを実施。また、初音ミク×GSRポルシェやエヴァンゲリオンRT初号機aprカローラなど、富士で販売予定だったグッズを販売し、それを義援金に充てたチームもあったほか、名古屋で安田裕信が義援金を募るなど、関係者から多くの義援金が届けられた。
今回、GTアソシエイションの坂東正明代表と、六本木、横浜、そしてインディジャパンでのイベントで中心になった片岡龍也、松田次生、道上龍の3人、そして富士スピードウェイの加藤裕明社長が小山町役場を訪れ、坂東代表から高橋宏小山町長に義援金450万1924円を、また加藤社長からも富士スピードウェイのオフィシャルやレース・走行会参加者から預かった義援金が手渡された。加藤社長によれば、スーパーGT第7戦富士が中止になった際、チケットの払戻金を「お金を小山町の支援に役立ててくださいと預けてくれました」というファンもいたという。
ドライバー3人からイベントを通じてひとつになった思いを伝えられると、高橋小山町長は「11月の『JAF Grand Prix SUPER GT&Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010』では元気になった小山町をお見せしたい」と復興に向けた意気込みを語った。
