モータースポーツ界で栄光を築いてきたホンダの過去の名車たちを振り返る『Honda Racing Gallery』。F1はもちろん、インディカーやスーパーGTマシンも登場するギャラリーに、1981年中嶋悟が全日本F2選手権で快走をみせた“MARCH Honda 812”が登場した。
1980年にF1活動再開に向けて、ヨーロッパのF2選手権にエンジン供給を始めたホンダ。81年には、ジェフ・リース、マイク・サックウェルと2台体制でエンジンを供給し、リースが3勝を挙げるなどの活躍でタイトルを獲得。その後もヨーロッパF2選手権で活躍したホンダは、4シーズン半で3度のチャンピオンを獲得する最強のエンジンメーカーとなった。
ヨーロッパで最強を誇ったホンダのF2エンジンは、81年より全日本F2選手権にも供給される。マーチシャシーにホンダRA261Eエンジンの組み合わせで、中嶋悟がドライブしたマシン、それが今回紹介するMARCH Honda 812だ。徐々に真価を発揮しだすと終盤に2勝を挙げ全日本F2選手権のチャンピオンを獲得した。
全日本初タイトルを獲得した中嶋は、翌年も連覇し国内トップドライバーへと成長すると、84年から86年にも3連覇を達成した。この活躍をきっかけに86年には国際F3000へスポット参戦、そして87年からF1フルタイム参戦へ駆け上がっていく。このMARCH Honda 812は、中嶋に最初の全日本初タイトルを導き、ホンダと中嶋の最強タッグ始まりのマシンと言えるだろう。
