JAF Grand Prix FUJI SPRINT CUPの“目玉レース”のひとつと言えるのが、往年の名ドライバーたちがレースを戦う『ENEOS SUSTINA LEGEND CUP』。今年もブリーフィングから激しい(?)戦いが展開され、波乱の予感となっている。
今年も上は大岩湛矣トムス代表の72歳、下は近藤真彦KONDO RACING監督の47歳と、幅広い年齢層のレジェンドたちが終結したENEOS SUSTINA LEGEND CUP。土曜日の昼にはひさびさに見るレーシングスーツ姿となった出場ドライバーたちがブリーフィングルームに集まり、ドライバーズブリーフィングが行われた。
ブリーフィングでは開始から、コーディネーターでもある服部尚貴から「あの〜イエローフラッグ、意味分かりますよね?」と始まり大爆笑。「老眼で見えね〜よ(笑)!」との声も上がる中、最新のハイブリッドマシンであるホンダCR-Zの説明に参加ドライバーたちは真剣に耳を傾けていく。
今年も大会名誉競技長として星野一義IMPUL監督から挨拶があり、さらに「来年使うマシンなので、くれぐれもキズひとつつけないように!」と厳しいお達しが。しかし、スーパーGT500クラスの決勝後スタートした予選では、早くも舘信秀と関谷正徳がヘアピンで接触してしまう場面も。
夕方の走行では、各ドライバーCR-Zのパワーアシスト機能を試したりと、バッテリーのチャージを試したりと感触を取り戻しながら走行を重ねていく。そんな中、トップタイムをマークしたのは黒澤琢弥。「自分が監督をしているチームのスポンサーさんであるENEOSさんが協賛しているレースなので、大人げないですがガチでいかせてもらいました」と黒澤。次いで土屋圭市、鈴木亜久里のARTAコンビが続くことに。
しかし、このレースの特徴でもある“年齢ハンデ”により、予選ポールポジションは11番手タイムをマークした高橋国光のものに。2番手には津々見友彦、3番手には長谷見昌弘というグリッドが決まった。
「明日は楽しんで走りたいですね」と高橋が語るが、後方グリッドはいずれも強者ぞろい。いったいどんなレースが展開されるのか……!? 波乱の展開が予想されそうなグリッドとなった。