11月23日〜24日に開催されるJAF Grand Prix FUJI SPRINT CUP。このレースでは毎年、往年の名ドライバーが戦うレジェンドカップが開催されるが、今年も『グッドスマイル・レジェンドカップ』として開催。23人のドライバーが参加することになった。
例年、日本のレース史を彩ってきた名ドライバーたちが参戦し、ワンメイク車両で驚きあり、笑いありのレースを展開するレジェンドカップ。これまで往年の名ドライバーたちがひとりでドライブし予選、決勝を戦ってきたが、今年はかなり形式が改められることになった。
使用する車両は、今年から始まったGAZOO Racing 86/BRZ Raceで使用されているトヨタ86 Racing、もしくはスバルBRZ RA Racing。86/BRZ Raceで使用されている車両によって異なる。それを、名ドライバーたちと、86/BRZ Raceで戦っているドライバーが組んで戦うスタイルに改められた。
レースは23日(土)にドライバーブリーフィングが行われ、24日(日)の7時45分から予選を兼ねた練習走行がスタート。練習走行/予選では、レジェンドドライバーが最初に走行し、両ドライバーとも走行する義務がある。ドライバー交代の回数は自由だが、レジェンドドライバーがマークしたタイムでグリッドが決められる。
決勝レースは、86/BRZ Raceで戦っているドライバーがスタートを担当。途中、1回のドライバー交代が義務づけられ、レジェンドドライバーが乗り込むことになる。決勝は10周で争われる予定だ。
ドライバーラインナップを見ると、最年長73歳の高橋国光をはじめ、垂涎のラインナップが揃う。86/BRZ Raceのドライバーは、基本的に今季レースに参戦してきたドライバーだが、5組の特別枠が設けられる。ひとつは、スバル総監督の辰巳英治監督と、今季限りでスーパーGTを勇退することになった山野哲也が組み、BRZをドライブする。
残りの4組は、レースファンなら涙モノの親子コンビだ。星野一義は星野一樹と、柳田春人は柳田真孝と、中嶋悟は中嶋一貴と、黒澤元治は黒澤翼と、それぞれ親子がコンビを組んで戦う。星野親子、柳田親子が86をドライブするのもユニークだ。
また、86/BRZ Raceのエントリーによって、興味深いコンビが実現しているところも。星野薫が組むのは、1995年にJGTCのGT2クラス(現在のGT300)でともに欧州車販売の外国屋スカイラインを駆りチャンピオンを獲得した石橋義三。ゼッケンも70だ。また、鈴木亜久里はARTAカラーで戦うワンメイクの雄、大西隆生と組む。今回大会の冠スポンサーとなったグッドスマイルは、GSR & Studie with TeamUKYOのスポーティングディレクターを務める片山右京が、同チームのドライバーである谷口信輝と組むことになった。
今年はまったく新しい形でレースが行われることになった『グッドスマイル・レジェンドカップ』。いったいどんなレースになるのか、楽しみなところだ。