2015.10.17~18
SUPER FORMULA Round 6
SUGO Race Result Report
LENOVO TEAM IMPUL
No.19 J.P de Oliveira(ブラジル)
No.20 Andrea Caldarelli(イタリア
苦しいレースとなるもJPがタイトルの可能性残し最終戦へ
前戦のオートポリス以来約1ヶ月ぶりのSUPER FORMULAは、先日SUPER GTでも見どころたっぷりのレースが繰り広げられたスポーツランドSUGOで行われました。今回のレースを含めていよいよ今季のレースも残すところあと2戦。ここSUGOでのレースは、チャンピオン争いも佳境に入り、非常に重要なレースとなりました。
■10/17(土)公式予選
Q1 13:45-14:17 天候:晴れ コース:ドライ 気温:19度 路面温度:29度
Q2 14:28-14:35 天候:晴れ コース:ドライ 気温:20度 路面温度:32度
Q3 14:45-14:52 天候:晴れ コース:ドライ 気温:20度 路面温度:31度
東京都内では降雨、または曇天となっていた搬入日の金曜日~土曜日でしたが、スポーツランドSUGOがある宮城県は金曜から晴れ間が広がり、予選日は爽やかな秋晴れとなりました。LENOVO TEAM IMPULは特に19号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがランキング3位に付けているものの、ランキングトップとのポイント差もあったため正念場のレース、非常に緊張感のあるピット内の雰囲気の中、予選は始まりました。
20分間の全19台中、14台に絞られるQ1は13時45分に開始されました。開始早々の4分が経過したところで、他車がスピンしコース上を塞いでしまったため赤旗が提示されます。残り時間16分10秒でQ1再開。しかし、その約2分半後に、コースアウトしたマシンがあったため、再び赤旗が提示。残り13分39秒で再開し、残り時間7分をきるところでアタックに入っていきました。ここでオリベイラがコースレコードとなる1.05.637のタイムを出し、トップに浮上。この後、オリベイラを超えるタイムは出ずにQ1をトップで通過しました。20号車のアンドレア・カルダレッリは1.05.948のタイムで7位でQ2への進出を決めました。7分間で行われるQ2は、Q1での2度の赤旗中断があったため開始が遅れて始まりました。2台揃ってのQ3進出を目指し、アタックを行っていきますが、オリベイラは1.05.340で4位に食い込み危なげなく最終Q3へ駒を進めるも、カルダレッリは1.05.838でQ3へ進めるボーダーラインをさまよい、1.05.838のタイムで結局10位に終わりQ3進出はなりませんでした。
Q3はQ2と同じく7分間で行われました。コース幅が狭く、レースでのオーバーテイクも容易ではないため、オリベイラはこのQ3でPPないしは上位グリッドを獲得し、翌日の決勝レースのスタートを切りたいところ。しかしランキング上位が順当にQ3へ進み、激しい最終セッションとなることが予想されました。Q3開始後約1分半のところでオリベイラも他車に混じりコースイン。チェッカー後もただ1人アタックを続けますが、1.05.344で6位に終わり、決勝レースはサードローからのスタートとなりました。
■10/18(日)決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ 気温:22度 路面温度:33度
決勝レース距離 3.737km×68laps=254.116km
決勝レースも予選日に引き続き、好天となりました。14時30分に予定通りフォーメーションラップがスタート。オリベイラは6番グリッド、カルダレッリは10番グリッドから68周の決勝レースに臨みました。
オリベイラはスタートこそ悪くなかったものの、前の4番グリッドのNo.16 山本尚貴選手(TEAM 無限)や5番グリッドのNo.40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)に行く手を阻まれている間に後方7番グリッドのNo.8 小林可夢偉選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)に先行を許し、7位で1コーナーへ進入、そのままオー プニングラップを終えます。一方のカルダレッリは、1コーナーで他車に接触、フロントウイングとノーズを破損してしまい、12位へ順位を落としホームストレートへ戻ってきます。ピットクルーはすぐにノーズ交換の準備をしピットインの態勢を整えますが、レース中のピットストップを1回に抑えるべく、破損した状態のままレースを続けますが、正常な状態で走行できないため、ペースが上がらず苦しい序盤となります。
オリベイラは4周目、ホームストレートでNo.8 小林選手をオーバーテイク、6位の順位を取り戻します。翌5周目には同じくホームストレートでNo.40野尻選手に迫っていくも、1コーナーで痛恨のオーバーラン。すぐにコースへ復帰するもこの時に再びNo.8 小林選手に抜かれ7位となってしまいました。11周目、カルダレッリをようやくピットへ呼び込みノーズ交換と給油、フロントのみのタイヤ交換を行いコースへ送り返します。
毎回このSUGOでのレースは荒れに荒れ、セーフティーカーランとなる可能性も高いため、ピットインのタイミングの戦略でチーム・ドライバーによって大きく分かれました。オリベイラはタイミングを引っ張る作戦を採用。前方のマシンの中でNo.8 小林選手は10周を終えたところで、26周~28周目にNo.38 石浦宏明選手(P.MU/CERUMO·INGING)、No.16 山本選手、No.1 中嶋一貴選手(PETRONAS TEAM TOM’S)が続けてピットインしたことで、オリベ イラはNo.2 アンドレ・ロッテラー選手(PETRONAS TEAM TOM’S)とNo.40 野尻選手に続く3位につけます。トップグループの中で一番最後の55周目にようやくピットイン。給油のみの作業で、ピットへ送り返す予定でしたが、痛恨のエンジンストールを喫してしまい、作業時間が19.6秒かかってピットアウト。ピットインを引っ張ったことで、見えないトップグループとのレースペース配分の戦いを制して、ピットアウト後、順位浮上を狙いましたが万事休す。全車がピット作業を終え、8位のポジションとなってしまいました。
ファイナルラップでひとつ前のポジションを走行していた、No.7 平川亮選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がガス欠でスローダウン。その間に、7位へポジションを上げてフィニッシュとなりました。一方のカルダレッリは、全車がピット作業を終えて16位を走行。67周目にはオーバーテイクシステムを使用し、No.4 ウィリアム・ブラー選手 (KONDO RACING)をオーバーテイクし15位に上がりますが、ファイナルラップでガス欠があり、チェッカーを受けずにピットイン。結局16位でレースを終えました。
これで2015年シーズンも6戦を終えて、残すは最終戦の鈴鹿のみとなりました。オリベイラがランキングトップとは14ポイント差があるものの、ランキング4位につけてチャンピオンの可能性を残しています。カルダレッリも苦戦している決勝レースで、結果を残し一矢報いたいところです。最終戦は2レース制、好結果を求めチーム一同臨みますので最後までLENOVO TEAM IMPULの応援をどうぞよろしくお願いします。
監督・ドライバーからのコメント
星野一義
予選での遅れが悔やまれる結果となってしまいました。JPに関しては、ピットを遅らせたことが結果的に良かったけど、エンストでロスしたこともあり、もったいないレースとなってしまいました。最終戦は気持ちよく終わりたいね。
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
今日の結果はすごく悔しいです。ピットストップでインダクションポットに技術的な問題が発生し、遅れてしまいました。車は速かったし、表彰台も狙えるチャンスがあっただけに残念でした。頭を切り替えて、最終戦に向けて引き続き頑張ります。
No.20 アンドレア・カルダレッリ
スタートはうまくいって、数台のマシンをかわしながら1コーナーへ進みましたが、行き場を失い、フロントウイングとノーズを破損してしまいました。誰のミスでもなく、そこにいた自分の不運としか言いようがありません。レースに向けてのマシンはとても速く好調だっただけに悔しい結果となってしまいました。
LENOVO TEAM IMPUL 2015年シーズン これまでの戦績
第1戦 鈴鹿 オリベイラ 予選6位 決勝4位 / カルダレッリ 予選16位 決勝11位
第2戦 岡山 オリベイラ 予選5位 決勝5位 / カルダレッリ 予選10位 決勝6位
第3戦 富士 オリベイラ 予選2位 決勝1位 / カルダレッリ 予選PP 決勝9位
第4戦 もてぎ オリベイラ 予選4位 決勝3位 / カルダレッリ 予選6位 決勝11位
第5戦 オートポリス オリベイラ 予選11位 決勝5位 / カルダレッリ 予選12位 決勝15位
第6戦 SUGO オリベイラ 予選6位 決勝7位 / カルダレッリ 予選10位 決勝16位
ドライバーランキング オリベイラ 4位 / カルダレッリ 13位
チームランキング LENOVO TEAM IMPUL 3位
URL http://www.impul.co.jp/
Twitter https://twitter.com/IMPUL_official
Facebook https://www.facebook.com/TEAM.IMPUL