Super Taikyu 2011 Series
Round-5・6 / Motegi(2011.11.25-27)

BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS
まさに天国と地獄のデビューシーズンをホンダホームコースもてぎで終える。

【11月25日(金)公式フリー】天候:晴れ 路面:DRY
いよいよ2011年の総決算のホンダホームコースでの第5戦オーバル・第6戦ロードのもてぎ最終戦のレースウィークが開始しました。この週末で2レース(3ヒート)をこなす大忙しのレースウィークがいよいよ始まりました。いつものレースウィークよりも遥かにピットスタッフは慌ただしく、そしてドライバーも分刻みのスケジュールではじめてのコースのセットアップを進めました。奥村浩一選手以外は初めてのオーバルコースという事で、速度とシケインの処理に慣れる事に集中して午前のオーバルコースフリー走行を行いました。午後のロードコースは、非常にブレーキに厳しいサーキットという事で事前に、ブレーキスポンサーの制動屋にて、初戦より課題を残していたブレーキのトラブルの改善策を徹底的に施した新ブレーキセットのチェックを行い非常に良いテスト結果を得て、明日からのオーバル戦・ロードコース戦に向けて、非常に良い流れを感じる事ができる金曜日フリー走行でした。

【11月26日(土)オーバルコース公式予選】天候:晴れ 路面:DRY
池が凍るほど朝から冷え込み、気温4度と非常に冷え込んだオーバルコースでAM8:15からAドライバー奥村浩一選手から予選を開始ました。路面温度がかなり低く、更にオーバルコースという事でアタック開始前に数周かけて丁寧にタイヤを温めますが、ほとんどタイヤの発動(発熱)を感じる事ができませんでした。これではアタックを行える状態に無く、無線でピットクルーと15分の予選時間いっぱいを使ってアタックを行う事を連絡し、更にタイヤの接地感が上がるまで慎重に周回を重ねていました。しかし4周目の第2シケインでコントロールを失いコンクリートウォールに激突し大クラッシュを起こしました。車両の損傷が激しく、すぐには修復できるレベルでは無い為、ここでBRPの第5戦もてぎオーバルコースはリタイアする事となりました。チーム初のリタイアという非常に残念な結果となり、悲痛と失意のドン底でしたがここから1年間戦ってきたチームの底力・諦めない想いが発揮されました。

車両の状態はボディーから前後メンバー等足回りは全て損傷し、走行不能な状態で総交換が必要な状態でしたが、スペアパーツが不足して修復を行える状態ではありませんでした。しかし急遽、千葉県からフィットユーザーが自走でもてぎに駆けつけてくれて、自身のマイカーをS耐フィット修復のドナーとして提供して頂きました。S耐フィットはそのユーザーのパーツを移植。突貫でフレーム修正を行い、夜遅くまでメカニックスタッフが総出で車両の修復を行いました。そしてチームとユーザーの気持ちが一つになり、見事にS耐フィットは復活して第6戦のロードコースのグリッドに並ぶ事ができる状態になりました。

1年間戦ってきた心から信頼できる仲間の「ここぞ!」という時の団結力と決してあきらめない想いでフィットは甦りました。

第5戦もてぎオーバルコース ST-5クラス決勝レース第1ヒート結果
1位 エンドレスアドバントラストヴィッツ 43'27.478(39)
2位 WAKO'S アクレ オクヤマVitz 44'22.335(38)
3位 吉田山GAMESN京都ヴィッツ 43'23.837(36)
リタイア BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS

第5戦もてぎオーバルコース ST-5クラス決勝レース第2ヒート結果
1位 WAKO'S アクレ オクヤマVitz 48'22.784(41)
2位 エンドレスアドバントラストヴィッツ 48'27.886(41)
3位 吉田山GAMESN京都ヴィッツ 49'00.391(40)
リタイア BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS

【11月27日(日)ロードコース公式予選】天候:晴れ 路面:DRY
昨日の大クラッシュからチームが一丸となって修復し、見事に復活したフィットで、このレースだけは絶対に勝ちにいくと強い気持ちで臨んだロードコースの予選が始まりました。天候は昨日に引き続き晴天で、気温は非常に低い状態でしたが3人のドライバーはチームとユーザーの想いで見事甦ったフィットを力いっぱい走らせました。

第6戦もてぎオーバルコース ST-5クラス公式予選結果
Aドライバー 奥村 浩一 2'23.747 クラス2位
Bドライバー 前山 亘  2'21.659 クラス1位 ※コースレコード
Cドライバー 西田 公也 2'24.862 クラス1位

ST5クラス1位(ポールポジション)更にコースレコードも獲得して、最高の形で昨日の雪辱を果たす予選を終える事ができました。午後からの決勝レースに向けて、富士・鈴鹿戦のようなポールトゥウインで最終戦を飾れるようにチームがもう一度気持ちを1つにしました。

【11月27日(日)ロードコース決勝】天候:晴れ 路面:DRY
最後の力を振り絞って必勝態勢で決勝レースに臨みます。
スタートドライバーはコースレコードをマークした前山 亘選手を起用して先行逃げ切りで優位なレース展開を想定した戦略で挑みます。スタート直後の混乱も無く、予定通り後続を引き離しにかかり順調に周回を重ねますがスタートから5周目に他クラスと最終コーナーで接触し、左フロントタイヤがバーストして1周(4.8km)をタイヤが無いホイルのみのスローペースで走行しピットに戻りました。車両の修復と同時にドライバー交代も行いますが、大きく順位を落とし、勝機は無く非常に巻き返しが難しい状態となりました。しかしセカンドドライバーの西田公也選手も諦めずに走りますが、ペースが上がらず再び左フロントに障害が発生して緊急ピットインを余儀なくされます。ピットに格納し修復を行い、奥村浩一選手に最後のドライバーチェンジを行いピットアウトしました。昨日のオーバルコースでの大クラッシュでの身体的ダメージも残る中、奥村選手はロングスティント敢行し猛追を開始します。しかしダントツの最下位から1つポジションをあげながらも、クラス3位でチェッカーを受けて、BRPの2011年スーパー耐久シリーズ最終戦もてぎは終了しました。

第6戦もてぎロードコースST5クラス決勝レース結果
1位 エンドレスアドバントラストヴィッツ 2:10'57.016(52)
2位 WAKO'S アクレ オクヤマVitz 2:10'19.680(49)
3位 BRP☆HYPER ECU C72制動屋FFC J'SフィットRS 2:10'58.175(49)
4位 吉田山GAMESN京都ヴィッツ 2:10'01.525(48)

【コメント】
チーム代表件ドライバー:奥村 浩一
まずは2011年スーパー耐久シリーズ参戦にあたりファンの皆様・スポンサーの皆様そしてチームを献身的に支えてくださったチームスタッフの皆様、皆様のお陰でチーム一丸となって走り切る事ができました事を心よりお礼申し上げます。

この1年本当に天国と地獄の両方を経験する事ができました。最後の最後まで地獄と天国そして地獄でした。普通という結果は無く、良くも悪くもこの2つしか経験できなかったように思います。しかしその経験は今後のレース活動において非常に大きな糧となるように思います。今年1年様々な経験をさせていただく事ができました。そしてこの1年で車両の進化・熟成はもちろんですが、何よりチームが毎戦進化し、チーム力が付いていた事を痛感した最終戦もてぎでした。チームが初めて経験した大クラッシュそしてリタイア、そしてそこからのチーム総力をあげた復活への軌跡を、チームオーナーとしてそして1ドライバーとして涙が出るほど嬉しく、そして頼もしい人の力を感じ取る事が出来ました。本当にこのチームを創って良かったと感じられ、このような人達に囲まれてレースをさせていただける感動を頂きました。チームは来シーズンに向けてすでに始動しました。来年3月富士のグリッド並ぶ、更に進化した新生BRPをご期待ください。

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