SUPER FORMULA Round2 OKAYAMA Race Result Report
2015.5.23~24 OKAYAMA INTERNATIONAL CIRCUIT
LENOVO TEAM IMPUL

No.19 Joao Paulo Lima De Oliveira
No.20 Andrea Caldarelli

表彰台を逃す悔しい結果になるも確実に2台揃ってポイント獲得

 7年ぶりに国内トップフォーミュラのレース開催となった岡山国際サーキット。もちろん昨年から導入されているマシン、SF14も今季が初めての走行となり、データも未知数な中今回のレースに臨むことになります。LENOVO TEAM IMPULは開幕戦の鈴鹿で出遅れてしまいましたが、非常に僅差の戦いが予想される中、ここから巻き返しを図るべくレースウィークを迎えました。

■5/23(土)公式予選
天候:くもり コース:ドライ 気温:22℃ 路面温度:30℃

 曇り空の下始まった第2戦岡山。20分間の予選Q1は13時40分からスタートしました。開幕戦の岡山ではアンドレア・カルダレッリが痛恨のQ1脱落、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラもかろうじてQ1を通過するという結果だっただけに、今回は何としても2台揃って上位でQ2に進みたいところ。コースオープン直後に2台ともコースインし一旦、ピットに戻りアタックのタイミングをうかがいます。残り時間7分を切るところで再びコースイン。カルダレッリ1分13秒614のタイムで8位、オリベイラ1分13秒655のタイムで9位と2台ともに危なげなく上位14台が進めるQ2へ進出となりました。

 Q2は14時10分に開始。Q2は7分間で競われます。オリベイラがウォームアップを短くまとめ計測2周目でタイムアタックを行い、1分13秒440でこの時点でのトップに立ちます。カルダレッリはじめ他のドライバーもこの直後アタックラップに入っていきますが、パイパーコーナーのコース真ん中でストップしたマシンがあったため赤旗が提示されます。マシンの回収が終わり、残り時間は2分30秒でセッションは再開されました。1周の計測で8台のQ3進出車両が争われることになりましたが、オリベイラは赤旗前にマークしたタイムを上回れなかったものの、5位でQ3進出、一方のカルダレッリは自己ベストを出しながらも赤旗無効となり、仕切直したものの1分13秒680で10位に甘んじてQ3進出はなりませんでした。

 ポールポジションを決するQ3は14時37分、7分間にて行われました。Q2同様短いウォームアップでタイムアタックに入ったオリベイラは2周続けてのアタックで1分13秒093というタイムをマークしますが、後にアタックを行ったドライバー4人の後塵を拝し、予選5位の結果となりました。

■5/24(日)決勝レース
天候:晴れ コース:ドライ 気温:29℃ 路面温度:47℃
決勝レース距離 3.703km×68Laps=251.804km

 岡山国際サーキットは晴れ、気温も29℃となり非常に暑い決勝レースとなりました。レースは15時にジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが5位グリッドから、アンドレア・カルダレッリが10位グリッドからそれぞれスタートを切りました。SF14初年度の昨年より抜群のスタートで観衆を魅了しているオリベイラが今回のレースも例に漏れず素晴らしいスタートを決め、一気に2位に順位を上げることに成功します。
 一方のカルダレッリは対照的にスタートで出遅れてしまい14位でオープニングラップを終えます。オリベイラはトップのNo.38 石浦宏明選手(P.MU/CERUMO・INGING)に序盤こそ差を開けられてしまいましたが、3秒差以内で食いついていきます。
 カルダレッリはペースが上がらない中団グループに埋もれていた状況を打破するべく、開幕戦鈴鹿に引き続く早めのピットインを選択。15周目にピットに入ってきたカルダレッリはタイヤ無交換作戦を敢行、給油のみでコースに戻ります。最後尾でレースに復帰しましたが、後半の順位浮上に向け我慢の走行を強いられます。

 24周目過ぎにはオリベイラのピット準備の様子を見せたLENOVO TEAM IMPULのクルーですが、オリベイラはここから一気にNo.38 石浦宏明選手との差を詰めていったためピットインのタイミングを踏みとどまります。しかし、最終的には1.9秒差までに追いあげていきますが、オーバーテイクには至らず。結局38周目にすぐ後ろの3位を走行していたNo.8 小林可夢偉選手(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)と同時のピットイン。4輪とタイヤ交換と給油を済ませる予定でしたが、左フロントタイヤの交換に手間取り、小林可夢偉選手のうしろでコースに戻ることに。

 さらには先にピット作業を終えていたNo.40 野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の先行を、そしてアウトラップでNo.16 山本尚貴選手(TEAM無限)にオーバーテイクを許してしまい、オリベイラは5位でレースに復帰することになってしまいました。諦めずそこから4位の山本尚貴選手にオーバーテイクシステムを使用しながら迫っていくももう一歩のところで順位浮上には至らず。カルダレッリはタイヤ無交換作戦が功を奏し、オリベイラのうしろ、6位まで順位を上げてきました。

 しかし、オリベイラを含むトップ5とは差が15秒近く開いていて、タイヤのライフもありこれ以上順位を上げるのは難しい状況でした。2人のドライバーともに健闘するも、このままの順位でフィニッシュ。オリベイラは5位、カルダレッリは6位でレースを終えました。

 今回、チームスタッフ側のミスによりレースを失うことになってしまいましたが、2台揃って確実にポイントを取って岡山を後にすることができました。次戦は富士スピードウェイでの第3戦。オリベイラは自他ともに認める富士が得意なドライバー。そして、カルダレッリは昨年この富士スピードウェイでポールポジションを獲得しています。必勝体制で臨みますので、引き続き応援よろしくお願い致します。

 今回決勝レースのウォームアップラン前に、5月17日に逝去された元レーシングドライバー松本恵二さん(65歳)ならびに、去る5月3日に逝去した弊社、有限会社ホシノレーシング代表取締役/株式会社ホシノインパル代表取締役副社長の金子豊(72歳)に1分間の黙祷セレモニーを行っていただきました。この場をお借りして関係者の皆さまやファンの方々に御礼申し上げます。

監督 星野一義
今回チーム側にミスが出てしまったことは残念ですが、次回以降同じことを起こさないように必ず留意していきます。次戦の富士は前向きに臨みたいと思います。引き続き応援よろしくお願いいたします。

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
もう少しポイントを稼いでおきたかったですね。チャンピオンのためには重要なポイントです。でも、今日僕のために一生懸命力を貸してくれたチームの全員に感謝します。応援してくれたみなさんもありがとうございました。

No.20 アンドレア・カルダレッリ
またも苦しい予選からスタートしたレースウィークでしたが、レースでは作戦が成功しポイントを獲得することができました。次戦富士では更なる好結果を求めて全力でプッシュします。応援よろしくお願いします。

LENOVO TEAM IMPUL 2015年シーズン これまでの戦績
第1戦 鈴鹿 オリベイラ 予選6位 決勝4位 / カルダレッリ 予選16位 決勝11位
第2戦 岡山 オリベイラ 予選5位 決勝5位 / カルダレッリ 予選10位 決勝6位
ドライバーランキング オリベイラ 3位/カルダレッリ 10位
チームランキング LENOVO TEAM IMPUL 4位

TEAM IMPUL Next Race Information
SUPER GT 第3戦 6/20(土)~21(日) チャーンインターナショナルサーキット
SUPER FORMULA 第3戦 7/18(土)~19(日) 富士スピードウェイ

協賛各社様
トヨタ自動車株式会社
レノボ・ジャパン株式会社
株式会社ブリヂストン
EMGマーケティング合同会社
エンケイ株式会社
日本特殊陶業株式会社
株式会社不二WPC
株式会社アライヘルメット
プーマジャパン株式会社
株式会社銀座千疋屋
キーバ株式会社
株式会社ホシノインパル

本日のレースクイーン

市原薫いちはらかおる
2025年 / スーパーGT
UNI-ROBO Ambassador from Pacific
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円