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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.04.24 00:00
更新日: 2018.02.17 07:36

LM corsa、SGT開幕戦は10位入賞


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LM corsa Super GT,Racing Reports 2015 Vol.2

Round1:OKAYAMA GT300km RACE [okayama international circuit] 2015/04/04-05

RESULT 10th
ENTRY 28台 出走:27台 完走:24台
WEATHER 曇り/雨(ウェット)
CAR SYNTIUM LM corsa RC F GT3

過酷な状況を乗り越え、デビュー戦を10位入賞、貴重なポイント獲得に成功する!

 国内レースとしては最も高い人気を誇るだけでなく、最高峰とも称されるスーパーGT。2クラスに分かれて競われるが、総合優勝のかかったGT500以上に台数、車種のバラエティに富んで激戦区とされるGT300に、今年もLMcorsaは挑むこととなった。ドライバーは飯田章と吉本大樹で代わらないものの、2シーズン目の今年は新たなチャレンジを行うことに。第二の国産FIA-GT3である、レクサスRC F GT3で出場することになったのである。

 注目度は抜群。しかし、オフの間にテストが十分行えなかったこともあり、完成の域に達したとは言い難く、むしろ実戦の中で開発を進めていくこととなり、当面は苦戦を覚悟の上での参戦ではある一方で、現時点でたった1台のみ存在するレーシングカーを育てていくことにチーム、ドライバーとも意気に感じており、シーズンを通じてどこまで成長させられるか注目される。

 今年もシリーズは全8戦での開催が予定され、開幕戦の舞台は岡山国際サーキット。4月4日に、熱戦の火ぶたが切って下ろされた。昨年の今頃は、何もかもゼロからのスタートだっただけに不安げなスタッフも少なくはなかったものの、1年経った今では全員が自信に満ちあふれているのが、両ドライバーには誇らしく映っていた。経験を積み重ね、しかも最も過酷な戦いとされる、鈴鹿1000kmを制したことがスタッフを成長させたのは間違いない。

 土曜日の午前中には、走り出しとなる公式練習が行われた。早朝まで降り続いていた雨は、スタート時にはもうやんでいたが、路面をわずかながらも濡らしていたこともあって、まずはウェットタイヤからの走行に。しかし、間もなく路面が乾いていったため、すぐにドライタイヤに改められて周回が重ねられていく。何度もピットイン~ピットアウトを繰り返し、そのつどセッティングを改める作業を行ったのは飯田だった。なかなか思いどおりの状態にはならず、ピットで留まる時間が長くなるが、スタッフの手は絶えず動き続ける。誰もが少しでもいい状態にと、懸命の作業を行っているのが分かる。

 結局、吉本はこのセッションを走ることができず、飯田が記録した1分29秒620はクラストップの3秒遅れで、21番手に過ぎなかったが、それでも一歩一歩、着実に成長をマシンが遂げていることを誰もが実感することとなってもいた。