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投稿日: 2013.05.01 00:00
更新日: 2018.02.16 15:48

mCrt、スーパー耐久SUGO開幕戦でデビュー


museo CINQUECENTO racing team
Press Release (2013/5/1)

「mCrt、スーパー耐久SUGO開幕戦でデビュー 」

 今季のスーパー耐久(通称S耐)の国内6戦にエントリーする「museo CINQUECENTO racingteam(ムゼオ チンクエチェント レーシング チーム:本部所在地 名古屋市瑞穂区)」は、今年4月20‐21日に開催された「スポーツランドSUGO(宮城県)」において、デビューを果たしました。

「museo CINQUECENTO racing team(mCrt)」は、自動車博物館「チンクエチェント博物館(愛知県知多郡南知多町)」を母体とするレーシングチームで、同館代表の伊藤精朗がチームオーナーおよび運営プロデューサーを務めます。

 エントリーは2台体制で、1号車は“アバルト695アセットコルセ”、2号車は“アバルト500アセットコルセ”をベースに、S耐レギュレーションに対応した改良が施されています。

 特に1号車については、アバルトの日本法人「フィアット クライスラー ジャパン(本社 東京都港区)」が、安全運転技術の習得とアバルト車のポテンシャル体感のために主催する公式ドライビングスクール「アバルト ドライビング ファン スクール(ABARTH DRIVING FUN SCHOOL)」のサポートも受けています。

 1号車ドライバーは、チーム監督を兼任する福山英朗と檜井保孝、そして大文字賢浩の3名。またmCrt「ジェントルマンドライバー支援プログラム」の一環としてエントリーする2号車のドライバーは、鈴木隆司、齋藤多聞、大島正行の3名の体制です。

 もともと車両レギュレーション上、かなり不利な状況でのチャレンジではありましたが、20日に行われた予選では、49号車が現時点では値千金とも言うべき自力予選通過を達成。一方の50号車は新車ではあるものの、元来が2011年モデルで49号車とはさらにスペックが異なるため、スーパー耐久の車両レギュレーションとの違いを埋めるには時間が足りなかったこともあり、残念ながらクォリファイに至ることができませんでした。

 また21日の決勝は、季節外れの積雪により開催中止となってしまいました。49号車/50号車とも、まだまだ圧倒的に走行マイレージが不足している状況の中、決勝を走り切ることで見えてくる問題点やメリットの確認ができなかったことが残念な結果となりました。

 今回の開幕戦を振り返って、チーム監督兼ドライバーの福山英朗は以下のコメントを述べています。「このあともチームは、今回得られたデータを基にさらに進化していく予定です。見方を変えれば“時間的猶予”が与えられたものと考えており、次戦にはさらに進化した姿がお見せできるものと思います。」

 mCrtでは、次回の参戦となる第3戦「ツインリンクもてぎ(7月20‐21日)」に向けて、最大限の努力を継続してゆく所存です。

 今シーズンのmCrtは、このあと第3戦「ツインリンクもてぎ(7月20‐21日)」、第4戦「富士スピードウェイ(8月10‐11日)」、第5戦「岡山国際サーキット(8月31日‐9月1日)」、第6戦「鈴鹿サーキット(9月21‐22日)」、第7戦「オートポリス(11月9‐10日)」に参戦する予定です。

■1号車(カーNo.49)
・チーム監督兼ドライバー:福山 英朗 Hideo Fukuyama
 1978年に入門フォーミュラ“FL‐500”でデビュー。1988年からはツーリングカーにも挑戦。その間、全日本チャンピオンを3度獲得。鈴鹿1000kmでは4連覇、筑波12時間耐久では2連覇を飾るなどその才能を発揮する。2000年から全日本GT選手権GT300クラスに出走し、ドライバーズタイトル、チームタイトルを獲得。 同年のル・マン24時間レースでは見事エースドライバーを務め上げ、チーム初出場・初勝利に大きく貢献する。また、NASCARウィンストンカップ・シリーズに日本人としての初参戦を果たし、メディアからの注目を集めた。2012~13年「アバルト ドライビング ファン スクール」インストラクター。

・ドライバー:檜井 保孝 Yasutaka Hinoi
 F3、F3000のキャリアを持ち、スーパーGTでは“三船剛”の名前で“マッハ号”をドライブ。“フェラーリ・チャレンジ”オフィシャルインストラクターとして開発テストドライバーも担当する一方、2006年にはル・マン24時間レースにランボルギーニ・ムルシエラゴで参戦した。フェラーリF1のデモ走行でもおなじみで、ライターとしても多くの自動車雑誌に寄稿している。2012~13年「アバルト ドライビング ファン スクール」インストラクター。

・ドライバー:大文字 賢治 Yoshihiro Daimonji
 F3やスーパーGT参戦、十勝24時間レースなどのキャリアを持ち、フォーミュラからハコまで様々なジャンルによるレース経験を持つ。2001年~2003年まで、ワンメイクとなるアルテッツァレースに参戦している。2013年「アバルト ドライビング ファン スクール」インストラクター。

参戦車両:アバルト695アセットコルセ ABARTH 695 ASSETTO CORSE
エンジン形式/1368cc 直列4気筒ターボ(ST4クラス特認車両)
最高出力/205PS  変速機/6速シーケンシャル

■2号車(カーNo.50)
ドライバー:鈴木隆司 Takaji Suzuki
 本業は公認会計士のアマチュアながら、1996‐97年にはル・マン24時間レースにも参戦。特に'96年には総合18位/LM‐GT2クラス5位入賞も果たした。またデイトナ24時間レースでも、2001年に総合12位/GTクラス8位に入賞したジェントルマンドライバー。

ドライバー:齋藤多聞 Tamon Saitou
 通常はグラフィックデザイナーとして活躍するジェントルマンドライバー。ポッカインターナショナル1000kmレースでのクラス優勝歴に加えて、スーパー耐久でも豊富な経験を持つベテランである。

ドライバー:大島正行 Masayuki Ohshima
 2012年にスタートした「アバルト ドライビング ファン スクール(ABARTH DRIVING FUN SCHOOL)」に受講生として参加した縁から、今回mCrtに抜擢されたニューカマー。※チーム2号車は「mCrtジェントルマンドライバー支援プログラム」に供されるため、今後ドライバーは不定期に交代します。

参戦車両:アバルト500アセットコルセ ABARTH 500 ASSETTO CORSE
エンジン形式/1368cc 直列4気筒ターボ(ST4クラス特認車両)
最高出力/190PS  変速機/6速HパターンMT


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