2010年SUPER GT 最終戦
「MJ KRAFT SC430 4位ポイントゲットで締めくくる」

 9月、静岡県駿東郡は小山町周辺を襲った集中豪雨の影響で、残念ながらキャンセルされてしまったSUPER GT 第7戦富士大会。

 第6戦の鈴鹿大会からは早くも2カ月という異例のブランクを経て行われる今回のSUPER GT 第8戦は、すっかり秋めいて来た栃木県のツインリンクもてぎにて開幕した。

 開幕戦から、ほぼ月に1度のペースで開催されるSUPER GTで、唯一の海外戦となるセパン戦の前後以上に長いブランクとなってしまった今回。チームも・・・またドライバーも・・・約2カ月ぶりとなるGTドライブ!

 2Day 開催という時間的制約の中で、どれだけ予選までにマシンをセットアップ出来るか?チーム&ドライバーの底力が試されるレース。

 チームとしては本来、第7戦をシーズン終盤のポイントと定め、富士で優勝!もてぎで連続表彰台!そして「シリーズチャンピオン獲得!」というイメージを描いていたが・・・残念ながらそのレースが中止となってしまい、迎えた今回の最終戦。

 1戦減ってしまった事で可能性はゼロでは無いものの、シリーズチャンピオン獲得にはかなり難しい状況の中、シリーズ最終戦を「有終の美」で飾るべく、もてぎへと乗りこんだチームは予選に向け準備を開始した。

公式練習
10月23日(土)9:05~10:50
 まさに秋晴れ、気持ち良い青空のもと迎えた朝の公式練習。まずは石浦からコースインし、路面とマシンのベースコンディションを確認。今回路面は何故か埃っぽく、ラインを少しでも外すとグリップを失うと言う悪コンディションの中、石浦はクレバーに予選に向けたセッティングを進め、残り30分程となった所で大嶋へと交代。特にこのセッションではアタックを行う訳でもなく主に足回り、車高といった部分の調整を中心にベストセッティングを模索する展開。セッションが進んでも路面のグリップは一向に改善される事も無く、随所で飛び出すマシンもある中、「MJ KRAFT SC430」は予定のプログラムを無事に終了。予選に向け実のある練習走行を終了した。

公式予選13:05~13:50
ノックダウン予選14:55~
 迎えた公式予選。今回は第6戦以来のノックダウン方式の予選。今回「MJ KRAFT SC 430」は大嶋⇒石浦⇒大嶋で戦う作戦。ノックダウン方式の予選の場合、ドライバー2人の力が拮抗している事が非常に有利に働く事から、チームとしては好成績を期待してまずは大嶋がQ1のアタックを開始。練習走行の状態から足まわりに若干のセッティング変更を施された「MJ KRAFT SC 430」はセッション開始3分程した所でコースイン!

 慎重にタイヤに熱を入れ迎えたアタックラップ、大嶋はこれまでのベストを更新するセクタータイムを連発し、一気にコースレコードを塗り替える総合2番手のタイムを記録!

 優勢が伝えられたHSV勢に割って入る大健闘の2位を最後まで譲らず、難なくQ2進出を決定。続いて行われたQ2を担当するのは石浦。上位7台がQ3進出となるこのセッション、開始と早々にコースインした石浦は大嶋同様安定した走りで区間ベストを更新。結果、再びコースレコードを塗り替え総合2位のタイムを叩き出し、全く危なげなくQ3進出を決定!

 今回はコースコンディション、マシンバランス、タイヤチョイスとバッチリと決まっているようで、Q3のアタッカーを務める大嶋には「ポールゲット」の自信も?チーム全体の期待を一身に背負い迎えた大嶋のQ3、チームスタッフが緊張の面持ちでモニターを見つめる中、各セクタートップタイムを記録しながらの大嶋のアタックラップは続き、コントロールライン通過を待つが・・・・なんと!トップから6位まで全車コースレコードを更新、そのタイム差が100分の2秒以内という大接戦の結果惜しくも6位。

 残念ながらポールは逃したものの、マシンの状態は今回も良いようで決勝での巻き返しに期待をつなぐ予選結果となった。

フリー走行
7月24日(日)8:30~9:15
 今回のフリー走行は8:30からと比較的早い時間帯からの走行。決勝日も好天の予報だか、さすがにこの時間気温はまだ低く、路面温度も上がらない中で朝のフリー走行が開始された。

「MJ KRAFT SC430」は、まずは大嶋のドライブで決勝を想定したセッティングを探るべく周回を重ね、セッションを半分程経過したあたりで石浦へと交代。

 ピットイン&アウトを繰り返しタイヤの摩耗度合いやバランス、足回り、空力等の最終チェックを行いフリー走行を終了した。

決勝レース(53Laps)14:00スタート
 予報では西から天気は下り坂、前日とはうって変わりもてぎの空は曇り空。2か月ぶりのSUPER GT開催という事もあり、グランドスタンドが熱心なモータースポーツファンで埋め尽くされる中、定刻の14時に決勝レースがスタート。予選6番手から「MJ KRAFT SC430」のスタートドライバーを務めるのは大嶋。

 その大嶋は順調にスタートを決め、1周目のピット前をポジションキープの6位で通過。大嶋を含めた先頭集団は大きなトラブルも無く順調に周回を重ねるが、なんと3周目、2位を走る#6にピットストップペナルティのボードが提示。

 これにより大嶋は難なく5位へと上がるが、続く6周目ハイペースで迫って来た#23にひとまず先行を許し再び6位。その後11周を過ぎる頃からはGT300の周回遅れも出て来た影響で、再び3位から6位の大嶋までがテールtoノーズと言う展開となり、一瞬で順位が入れ替わる緊迫した状況の中、大嶋は好タイムで前車をプッシュ。

 20周を過ぎる頃から早めのルーティンストップが始まり、#12がピットへ入った事でポジションは5位、マシンが軽くなって来た事もあり、更にラップタイムが上がって来た大嶋は21周目に#23を抜き返してポジション4位へと浮上!

 いよいよ表彰台圏内を伺う展開となった25周目、ルーティンのピットストップへ

 ピットではクルーが完璧な仕事をこなし、タイヤ交換、ドライバー交代、給油を無駄なく行い、最小のロスタイムで石浦をコースへと送り出した。各車ルーティンのピットストップを消化し、順位が落ち着いたタイミングで「MJ KRAFT SC430」の順位はピットイン前と変わらず4位!

 前半スティントを担当した大嶋によると、「マシンの状況は相変わらず良い感じ」と言う事で、代わった石浦も好タイムを連発し前を行く#17を猛プッシュ!いよいよ表彰台も見えてくるか?という展開の中、ラップタイムで若干優位に立つ石浦は、毎ラップ100分の数秒ずつではあるが着実にギャップタイムを削る手堅い走行で、32周目に5秒以上あったタイム差を43周目にはついに4秒台へと短縮!

 その後暫く膠着状態が続くが・・・タイヤ2本交換という作戦を取った#17は、さすがにフロントタイヤが厳しくなって来たのか?48周目はついにその差が3秒台に突入!石浦は更にペースを上げ残り3周となった50周目ついにその差1秒を切り、完全なるテールtoノーズの展開に!石浦は残り3周で#17を捉える事が出来るのか?息の詰まるような迫力のバトルが展開されるが#17も必死に抵抗を見せ・・・

 迎えたファイナルラップ、石浦は最終コーナーまで追撃の手を緩めなかったが惜しくもその差、0秒4という僅差で4位でゴール。表彰台には僅かに届かなかったが4位ポイントゲットで今年の最終戦を終える事となった。

大澤尚輔監督
うーん、ちょっと惜しかったなぁ~あと5周?いや3周あったらもう一つ順位を上げられたかも知れません。今回は予選から思った以上に調子が良く、もしかしたら?という思いもあったのですが・・・6位スタート4位ポイントゲットという結果は良かったのでは無いかと思います。第7戦富士がキャンセルとなってしまった事でシリーズチャンピオン獲得と言う悲願はお預けになってしまいましたが・・・全体的に今年は良いシーズンになったのでは無いかと思います。1年間ご声援大変ありがとうございました。

石浦宏明
前半を担当した大嶋選手が良いペースで走っていたので僕も同じタイプのタイヤで行く事にして・・それが正解だったみたいです。マシンが軽くなるスティントの後半はタイムを上げる事も出来、なんとか表彰台!と全力で#17を追いかけたのですが・・・僅かに届きませんでした。少し悔しいですが・・・レースとしてはマシンも決まっていたし、攻める走りも出来たので、良い感じで1年を締めくくる事が出来たと思います。同じ体制で迎えた2シーズン目でしたが・・・シリーズランキング6位、皆さんにも成長の証がお見せ出来たのではないかと思います。この勢いで富士のスプリントカップは大嶋選手と共に2連勝を狙います!

大嶋和也
今年の最終戦、チャンピオンの可能性も残しているという事でポール取るつもりで予選頑張ったのですが・・・僅差で6位と・・・少し悔しかったのですが、クルマはバッチリ決まってたので決勝は追いあげられるだろうと思ってました。実際、前半は少しセーブして、みんながタレて来た時にペースを上げて・・・終わってみれば4位という結果はまずまずだったのではないかと思います。シーズンを振り返って・・今年も1勝は上げられましたし、富士があればもう一つ勝てたと思うので今後につながる良いシーズンであったと思います。来月は得意の富士ですので、もう1勝あげて気持ち良く締めくくりたいと思います。

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