2010年SUPER GT 第6戦

「MJ KRAFT SC430真夏のサバイバルレース5位ポイントゲット!!」

 お盆休みも終わり、暦の上ではそろそろ夏も終わりか?という季節だが・・・日本列島は相変わらず連日の猛暑。西日本でも有数の暑い地域である三重県は鈴鹿サーキットにて、SUPER GT真夏の祭典、第6戦「Pokka GT SUMMER SPECIAL」が開幕した。

 例年、このレースは厳しい暑さとの戦いがキーポイントとなるが、我がLEXUS TEAM KRAFTはこのレースのディフェンディングチャンピオンであり、チームとしても得意とするサーキットの一つ。

 今シーズン既に1勝を挙げ、そのウェイトハンデからマシンはかなり重い状態であるものの、前戦SUGOは予選から絶好調!2勝目も可能か?と思われる展開であったが・・・・不運なトラブルに見舞われシーズン初リタイアを喫してしまった「MJ KRAFT SC430」。ここ鈴鹿はなんとしても優勝したい所。ここまでマシンもドライバーもチームも非常に良い状態をキープしており、レースでもテストでもコンスタントにその好調さをアピール。

 事前に行われた富士のテストも石浦・大嶋共に連日トップタイムを記録し、ここ鈴鹿の事前テストでも好タイムを記録している「MJ KRAFT SC 430」目指すは2連覇のみ!と意気上がるチームは金曜日にサーキットへと到着。セパン以上?では無いかと思われる厳しい暑さの中、レースへ向けた準備を開始した。

公式練習
8月21日(土)10:05~11:50
 迎えた公式練習。今回まずは大嶋からコースイン。事前にフォクトリーにて鈴鹿用へとセットアップを施されたマシンで、まずはゆっくりとコースイン。特にタイムアタックをする事も無く「MJ KRAFT SC430」はピットイン&アウトを繰り返し、地道にベストなセッティングを探る展開。セッション開始から1時間ほど走った所で今度は石浦へとドライバーを交代し、再び石浦も足回りを中心に予選向けたセットアップを遂行しプログラムを終了。特にタイム的なアタックは行っていない関係で、順位的には下位となったが・・・予選に向けては収穫の多い公式練習となった。

公式予選13:25~14:10
ノックダウン予選15:10~
 迎えた公式予選。今回の予選方式は久々のノックダウン方式の予選。まずは予選基準タイムをクリアする為の1回目の予選。公式練習のデータをもとにセッション開始ぎりぎりまでセットアップが進められた「MJ KRAFT SC430」は大嶋のドライブでコースイン。総合2番手のタイムを記録した所で300クラスのコースアウトにより赤旗。赤旗解除と共に今度は石浦がステアリングを握り、こちらもなんなく基準タイムをクリアして走行を終了。

 無事にドライバー2名共に基準タイムをクリアし、迎えた予選2回目。今回のノックダウン方式の予選は、大嶋⇒石浦⇒大嶋の順で走行の予定。まずは上位10台に絞られるQ2への進出を掛けコースインした大嶋は慎重にタイヤへ熱を入れ迎えた計測ラップ、セクター自己ベストを更新しつつ見事に総合5番手のタイムを叩き出し、予定通りQ2進出を決め、続いて行われたQ2は石浦がアタックを担当。

 セッション開始と同時にコースインした石浦はマシン、コースコンディションを確かめつつアタックラップへと突入!セクター2からは自己ベストを更新する走りで渾身のアタックを行うが僅差でポジションは8番手。Q3へは上位7台が進出となるので非常に微妙なポジションとなるが、続けてもう1アタックするにはタイヤのピークを過ぎておりタイムアップはならず・・残念ながら8位確定で予選を終える事となった。

 その後、700kmレースの名物とも言える「ライトオン走行」に向け行われた夜間のフリー走行。このセッションも大嶋からスタートとなったが、なんとこのセッションで大嶋は開始早々にQ2並みのタイムを記録!その後石浦もナイト走行のフィーリングチェックを行い、結果総合トップで夜の走行を終えた。残念ながら予選は8番手と予定よりやや下げる事となったが、決勝セットは決まっているようで決勝への期待が高まる結果となった。

フリー走行
8月22日(日)9:55~10:40
 決勝日。この週末一番の暑さでは無いかと思われるほどの気温の中、朝のウォームアップランがスタート!「MJKRAFT SC430」は今回スタートドライバーを務める大嶋からコースイン。予選データを元に、足回り、空力を中心に変更を加えられたマシンの最終チェックを行うが、20分程走行した所で300クラスのクラッシュにより赤旗中断。チームはこれをきっかけとして、石浦へとドライバー交代、その後赤旗解除後も引き続き決勝セットアップの確認を行い朝のフリー走行を終了した。

決勝レース(121Laps)15:00スタート
 気温35度、路面温度55度、シリーズ最長700kmというレースを戦うにはかなり厳しい条件の中迎えた決勝スタート。通常のレースと違い、ゴールのタイミングがナイトランとなる今回の場合、スタート時刻は少し遅めの15時。セパン並み?いやセパン以上の暑さの中、700km先のゴールを目指す「MJ KRAFT SC430」のスタートドライバーを務めるのは大嶋。

 暑さ、距離、時間、と完全なるサバイバルレースとなる今回、予選で上位につけていた#12がエンジン交換の為グリッド降格となり、この関係でスタートポジションは7番手。迎えた定刻の15時、暑さの中大勢のファンが見守るスタンドの前で灼熱のレースがスタート!さすがに700kmという長丁場のレース、500クラスのマシンは隊列を整えたまま何のトラブルも無くクリーンスタートとなり、大嶋は1周目のピット前を7位で通過。

 タイヤを丁寧にマネージメントしながら、徐々にタイムを上げ前車をチェイスする展開。スタートして10周を超えた辺りから300クラスの周回遅れが出始めた事もあり、5番手~8番手はまさに数珠つなぎのテールtoノーズ状態の戦いとなるが、大嶋は落ち着いて走行を続け、18周目には前を行く#32のピットインによりまずは6位とし、続く25周目にも#39のピットインにより総合5番手へと躍り出る!大嶋は更に好タイムで走行を続け、迎えた27周目、予定通りのルーティンピットストップを行い石浦へとドライバー交代。

 燃料補給とタイヤ交換を行った石浦の順位は、30周目、各車ルーティンを終えた時点で変わらず5位。石浦もコンスタントにタイムを刻み、徐々に前車との距離を詰め、迎えた45周目、#32のピットインにより難なく4位へと上がると更に前を行く#8をチェイス!更にその差を詰めたい石浦だが、57周目ついに2回目のルーティンストップのタイミングとなりピットへ!

 最小限のロスタイムでタイヤ交換、燃料補給を済ませコースへと戻った「MJ KRAFT SC430」は再び大嶋のドライブ。

 各車ルーティンの2回目のストップを終えた64周目、大嶋のポジションは5位前を行く#23を追う展開となり、好タイムで周回を重ねる大嶋は72周目、他車とはルーティンストップのタイミングが異なる作戦を取る#32がピットインした事により4位へとポジションを回復するが・・・・直後の74周目、今度はその#32の猛追を受け再びポジションを5位へと下げる。タイヤの摩耗をコントロールしながら走行する大嶋はコンスタントなタイムで走行を続けるが、前と後ろのマシンとの間隔は完全なる膠着状態となり、暫くは我慢の走行。

 迎えた89周目には#23がピットへと入り、再び4位へと浮上するが・・直後に大嶋もルーティンのストップとなりピットへと帰還。これが最後のピット作業となる「MJKRAFT SC430」はタイヤ交換、燃料補給を完璧に終えると石浦のドライブでいよいよ最終スティントへ各車がルーティンを終えた98周目のタイミングで石浦は総合4位!そろそろ表彰台も視野に入る展開となって来たが・・・

 何と言っても今回、ホンダHSV勢力の早さは格違いの速さであり・・・#103周目、背後に#17が猛迫!ここは石浦、LEXUS勢のプライドを掛けた#17とのガチンコ勝負!絶妙なブロックラインや立ち上がりのタイミングをずらすようなテクニックも駆使し、数周に渡りパドルを展開するが・・108周目、ついに#17にロックオンされ再び5位へそして迎えたチェッカーフラッグ!「MJ KRAFT SC430」は見事ポイント圏内の5位でレースを終える事となった。

■大澤尚輔監督
現状を考えると今日の結果は上出来かな?・・・イケそうなら・・・2年連続での表彰台をゲットするつもりでしたが、実は持ち込みの状態からウェイトハンデの影響か?若干マシンのバランスに問題があり・・・予選は正直な所、少々厳しかったです。でも、2人のドライバーが与えられた仕事をキッチリとこなし。ミス無く手堅いレースをしてくれたお陰で総合5位、ポイントも獲得する事が出来ました。いよいよ次は得意の富士、しかもウェイトは半分ですから・・・富士2連覇に向け全力で頑張ります。

■石浦宏明
今回は走り始めからセットアップに迷ったりして、予選までにうまくまとめられなかったのですが・・・そんな状況の中、決勝は僕も大嶋もなんとか良いタイムで走る事が出来、結果的にはLEXUS勢の中でもトップとなる5位を獲得出来て良かったと思います。ポイントも獲得出来ましたし、富士ではウェイトも優勝を狙える範囲の重さとなりますので・・・富士マイスターとして連覇を目指し頑張りますので、皆様応援宜しくお願い致します。

■大嶋和也
このレースは去年優勝しているレースですから、今年も優勝するつもりで来てたのですが、予想外にマシンのバランスに苦戦してしまい・・・また23号車とかHSVの軽いクルマとかがとても速く、予選で前に行く事は出来なかったのですが、苦しみながらも決勝は2人共ノーミスで走れましたし、5位に入れたという事はベストの結果だったと思います。今回の事はこれで忘れて・・・次は得意な富士。必ず勝ちたいと思ってますし、事前のテストの調子も良かったので、2連覇目指して頑張ります!

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