NASCAR CAMPING WORLD TRUCK SERIES
第22戦 Coca-Cola 250
開催日:10月22日
トッド・ボダインが4戦連続のトップ10フィニッシュ
NASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ第22戦「Coca-Cola 250」が10月22日(土)にタラデガ・スーパースピードウェイで開催された。
NASCARで最長となる1周2.66マイル(約4km)の超高速コース、タラデガでは、2007年、2008年にトッド・ボダインが勝利。2009年は優勝したカイル・ブッシュに続くトップ5を独占。昨年もカイル・ブッシュが0.002秒差というシリーズ史上最小差での勝利を挙げ、“トヨタ タンドラ”が目下4年連続勝利と、得意としているコースである。
21日(金)午前中の2時間にわたる練習走行を経て、4時10分から単独走行による予選が行われ、ルーキーの19歳女性ドライバー、ジョハンナ・ロングが最上位8番手を獲得。今大会が記念すべきトラック・シリーズ参戦100戦目となるKy.ブッシュは17番手、ボダインは25番手につけ、10台の“トヨタ タンドラ”が決勝へと進んだ。
22日(土)は雲一つ無い快晴に恵まれ、気温20度の過ごしやすい気候の下で、午後3時25分に2.66マイルオーバルを94周(250.4マイル:約400km)して競われる決勝レースがスタートした。
スタート直後は、タラデガならではの2列に長い列を作っての順位争いが展開。そんな中で、ボダインがパーカー・クリガーマン(ダッジ)とのペアとなって抜け出すと、9周目にはこのペアがトップに浮上。2位につけていたボダインは、12周目にクリガーマンと順位を入れ替えて首位に立った。
14周目、元F1ドライバーのネルソン・ピケ・Jr.(シボレー)が、3ワイドの中央で行き場を失い、Ky.ブッシュらと接触してスピン。ここに後方を走っていたロングが突っ込んでイエローコーションとなった。ロングは奇跡的にダメージは軽かったが、Ky.ブッシュは車体に大きなダメージを負い、イエローコーション中に何度もピットインして修復。しかし、クルーによる素晴らしい仕事ぶりで、周回遅れになることなく、27位で再スタートとなった。
その後も、クリガーマンとのペアで首位を争っていたボダインだったが、レースが折り返しを過ぎた49周目に前後順位を入れ替えようとして接触し、クリガーマンがスピン。イエローコーションとなった。
このイエローコーションで、タイヤ交換の戦略が分かれ、無交換としたブレンダン・ゴーアンが3位、マックス・パピスが5位、ティモシー・ペターズとロングもトップ10圏内に浮上した代わりに、タイヤを4本交換したKy.ブッシュは17位、接触でダメージを受けた車両前部の修復を行ったボダインは22位へと後退した。
再スタート後は、Ky.ブッシュがチームメイトのジョシュ・リチャーズとペアになりポジションアップ。首位の2台を追う第2グループに浮上。しかし、リチャーズは徐々に後退し、Ky.ブッシュはシリーズランキング首位につけるオースティン・ディロン(シボレー)とのペアで再び上位へ。首位を逃げるシボレーの2台と、サイド・バイ・サイドで順位を入れ替えながらの首位争いを展開した。
残り10周を切った85周目にクリス・フォンテインがスピン。このイエローコーションではほとんどの車両がピットに入らず、再スタートとなったが、すぐにコース上の異物によるイエローコーションが再び出され、レースは最後の2周で決されることに。
しかし、後半戦Ky.ブッシュとペアを組んでいたディロンが、フォーメーションラップ中にトラブルに見舞われ突然のスローダウン。Ky.ブッシュが3位、パピスが4位、ペターズが5位、ボダインが8位で再スタートが切られ、トップ3の3グループ6台がチェッカー直前まで競り合ったが、その中にいたボダインは惜しくも逆転には至らず、6位でチェッカー。
最後の再スタートで追い上げたゴーアンが8位、Ky.ブッシュが9位、パピスが10位に入った。
次戦第23戦は10月29日(土)にマーティンズビル・スピードウェイで開催される。
ドライバー トッド・ボダイン:
「我々の“トヨタ タンドラ”で首位に立つのは難しかった。2台によるタンデムドラフト走行で、我々にとって、後ろから押すのに最良なドライバーはパーカー(クリガーマン)だった。2台での走行はまるで空を飛んでいるかのような速さだった。彼をスピンさせてしまったのは私のミスだ。最後はジェイソン(ホワイト:シボレー)と組んで6位フィニッシュとなったが、着実にトップ10フィニッシュできたという意味で、結果には満足している。」