ホンダの伊東孝紳社長は、将来、スーパーGTへの投入計画を明らかにしたNSXコンセプトについて、次のように語った。
3日に行われたホンダの2012年モータースポーツ活動発表会において、伊東社長はNSXコンセプトの市販モデルを日本に投入する予定だと明かし、それを機にスーパーGT参戦も計画していると明言。プレスリリースにも明記された。
「意のままに操ることの楽しさと環境性能の両立を徹底的に追求するために独自に開発した4輪駆動技術“スポーツ・ハイブリッド(SH4駆システム)”を搭載。これをハイブリッドで合成した、我々としてもかなり力を入れたスーパースポーツモデル」と、伊東社長はこのNSXコンセプトを紹介した。
ホンダによれば、このスーパースポーツは3年以内に北米で導入され、その後順次グローバル展開した後、日本でもホンダブランドでの発売を予定しているという。
「スーパーGTでの参戦も計画している。モータースポーツはもちろん、世界中のお客様の期待に応え、ホンダらしいスーパースポーツに仕上げていきたい」
伊東社長は、NSXコンセプトの日本投入時期について、「3年以内とアメリカで話したが、私も初代NSXで少量生産の苦しみを味わった。いろいろ作っていくとデリバリーするのも大変だった。3年プラスアルファを頂いて日本に持って行きたい」とコメントした。
また、ものづくりに対する考えの中でも、「新しいモビリティへのチャレンジとして今回のNSXコンセプトであり、WTCCに対する寄与がある。(NSXコンセプトは)アメリカで生産するとアナウンスしたが、核技術のパワートレイン系は日本にしかできないもの。開発もコラボレーションを計画している。ホンダの開発体制としては、核となるプラットフォーム、パワートレイン系に関しては日本に残したい。必ず進化させたいと思っている」と述べた。