スーパーGT300クラスで、今季竹内浩典/土屋武士のふたりがドライブし、現在ランキング4位につけるOKINAWA-IMP RACING with SHIFT。2015年の開催を目指す沖縄での公道レース開催をアピールするのも目的のひとつとしている同チームが、12月14日〜15日に沖縄に凱旋し、パレードランを行うことになった。
沖縄では豊見城市豊崎という美しいビーチに面したエリアで、公道でのスーパーGT開催を目指しIMPインターナショナルモータースポーツプロジェクト社が中心となり活動を続けており、そのPRを兼ねてOKINAWA-IMP SLSが今季スーパーGTに参戦。竹内、土屋というベテランふたりが二度の表彰台をはじめ、現在シリーズ4位につける活躍をみせている。
そんな沖縄でのスーパーGT開催だが、当初14年の開催を目指していたものの、現在の構想よりもボリュームアップし、素晴らしいレースを実現させるために15年に目標を再設定。現在もIMP、豊見城市、自民党モータースポーツ議員連盟、警察、地域行政等と関係する各方面で調整が進められているが、ひと足先に、沖縄でスーパーGTマシンの走行シーンが観られることになった。
これはIMPが24日に明らかにしたもので、12月14日〜15日にOKINAWA-IMP RACING with SHIFTが沖縄に凱旋。公道レースが計画されている豊見城市豊崎の公道の、コース予定地よりやや海寄りのエリアを封鎖してパレードランを行うのがほぼ決定したというものだ。
このパレードランについてIMPの田澤一也会長会長は、「2015年の公道レース開催に繋げるためのもの」と語る。田澤会長によれば、なんとこのパレードランを提案してくれたのは、この計画をバックアップしてくれている豊見城市の宜保晴毅市長だという。
「こうして『沖縄から、OKINAWA-IMP SLSとして頑張ってくれていることを、地元の人に広く知ってもらおう』と市長が仰って下さったんです。そこから警察とも交渉を重ねてきました」と田澤会長はイベント実現の経緯を語った。
イベントでは、フェリーを使ってマシンを運び、竹内がドライブする予定。土屋も登場する予定で、ふたりで交通安全に関するトークショーなども行う方向だという。また、パレードランは現在の予定では海側のルートを封鎖して行う予定。公道レースを計画しているコースは自動車メーカーのディーラー等もあるため、それを避ける形となるが、公道を使ったパレードランとしてはかなり長距離になると言えそうだ。
また、ビーチサイドのエリアでは、沖縄のカートショップの協力の下、レンタルカートなども行う予定があるという。沖縄のモータースポーツファンにとってはまさに垂涎のイベントになるのは間違いなさそうだ。
「こういった活動を進めながら、地域の皆さんの理解を深めることができれば」とドライバーであり、IMPの社長も務める竹内は語る。日本での公道レース開催にはいまだ多くのハードルが残るが、沖縄の、そして日本のモータースポーツにおいても重要なパレードランとなりそうだ。
豊見城市豊崎の地図
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